第20回原子力委員会定例会議議事録(案)




1.日 時   1997年3月25日(火)10:30〜

2.場 所   委員会会議室

3.出席者   田畑委員、藤家委員、依田委員
        日本原子力研究所 伊達先端基礎研究センター長
  (事務局等)池本専門委員
        國谷研究技術課長
        研究技術課   佐藤
        日本原子力研究所  高木、藤井
        原子力調査室  松尾、杉本、新井


4.議 題
 (1)原研における先端基礎研究の現状について
 (2)その他

5.配布資料
 資料1 第19回原子力委員会臨時会議議事録(案)
 資料2 原研における先端基礎研究の現状

6.審議事項
 (1)議事録の確認
    事務局作成の資料1第19回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。
 (2)原研における先端基礎研究の現状について
    標記の件について、日本原子力研究所 伊達先端基礎研究センター長より資料
   2に基づき、基礎原子科学、重元素科学、放射場科学の三分野における研究、超
   臨界CO2を用いたウラン分離、世界最短パルスレーザーの開発、リゾチームタン
   パク全構造の決定等の研究成果について報告があった。
    これに対し、委員より、
   ・科学技術は本来サイエンスに先導されるべきであるが、原子力の分野において
    は、現実的なニーズ、すなわちテクノロジーが先導してきている。本来の姿と
    することに向け、このセンターの役割に期待している。その際、全体的な視野
    で長期的な展望を持つことが必要
   ・日本の原子力技術は海外の技術に負うところが大きかった。長期的観点からオ
    リジナリティのあるものを目指すには、基礎研究から基盤研究への積み重ねが
    重要
   ・今後の方向性を考える上で、エネルギー、物質、技術、情報の4つが大きな柱
    となる
   ・科研費による交流を含め、他機関との連携を図っていくことが重要
   ・原子力技術など巨大技術になったものでは、研究が個人ベースから組織ベース
    に移っている。このような流れの中で、研究の進め方がどう変化してきている
    かを整理した上で、基礎研究全体の今後の進め方を考えることが必要ではない
    か
   等の意見があった。