第5回原子力委員会臨時会議議事録(案)
1.日 時 1997年1月24日(金)10:00〜
2.場 所 委員会会議室
3.出席者 伊原委員長代理、田畑委員、藤家委員、依田委員
笹尾動力炉・核燃料開発事業団理事
長屋電気事業連合会理事事務局長
前田原子力開発対策会議原燃サイクル部会部会長
(事務局等)加藤原子力局長、今村審議官
林政策課長、村田原子力調査室長
池本専門委員
武山原子炉規制課長
泉核燃料課長
木村動力炉開発課長
有本廃棄物政策課長
政策課 山野
核燃料課 篠崎、片岡
動力炉・核燃料開発事業団
核燃料施設計画部再処理工場課 菊池
電気事業連合会 田沼、佐藤
原子力産業課 土井
原子力調査室 仙石、松尾、杉本、新井
4.議 題
(1)もんじゅナトリウム漏えい事故の調査状況について
(2)軽水炉MOX燃料再処理の現況と今後の見通しについて
(3)使用済燃料の管理、プルトニウムの軽水炉利用に関する現状における取り組み
について
(4)当面の核燃料サイクルの具体的な施策について
(5)その他
5.配布資料
(1)第4回原子力委員会定例会議議事録(案)
(2)もんじゅナトリウム漏えい事故の調査状況について
(3)軽水炉MOX燃料再処理の現況と今後の見通し
(4)使用済燃料の管理、プルトニウムの軽水炉利用に関する現状における取り組み
について
6.審議事項
(1)議事録の確認
事務局作成の資料1第4回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。
(2)もんじゅナトリウム漏えい事故の調査状況について
標記の件について、科学技術庁より資料2に基づき、1996年5月23日の
報告書をとりまとめた以降も継続調査事項であった「2次系温度計が1本だけ破
損した原因について」と「ナトリウムと床ライナ等との反応について」の検討結
果について報告があった。
(3)軽水炉MOX燃料再処理の現況と今後の見通しについて
標記の件について、笹尾動力炉・核燃料開発事業団理事より資料3に基づき、
MOX燃料の特徴、動燃東海再処理工場及び海外におけるMOX燃料の再処理に
係わる試験研究等について、説明があった。
これに対し、委員より、
・MOX燃料の商業ベースの再処理を目指した研究開発の目途を具体的に検討し、
明らかにしていくべき
等の意見があった。
(4)使用済燃料の管理、プルトニウムの軽水炉利用に関する現状における取り組み
について
標記の件について、長屋電気事業連合会理事事務局長及び前田原子力開発対策
会議原燃サイクル部会部会長より資料4に基づき、燃料高燃焼度化による使用済
燃料発生量の低減、使用済燃料貯蔵状況の短期的及び長期的見通しと対策、プル
サーマルに関する当面及び長期的な対応や経済性、リサイクルによるウラン資源
の節約効果等について説明があった。
(5)当面の核燃料サイクルの具体的な施策について
伊原委員長代理より、原子力政策円卓会議からの提言を受けた当委員会として
の昨年10月の決定に基づき、同決定以降のバックエンド対策専門部会、高レベ
ル廃棄物処分懇談会、総合エネルギー調査会等における議論、関係省庁による検
討等の進捗等を踏まえ、標記の件について原子力委員会の考え方を示していきた
い旨の発言があった。
その後、委員より、
・エネルギーの中の原子力の役割は重要であるが、科学技術の中での原子力、原
子力の中でのエネルギーの位置づけについても考えるべき。基礎・基盤技術の
重要性も留意すべき。エネルギーセキュリティや環境保全などの観点から考え
れば原子力は重要。
・長期展望を明確にしていくと同時に柔軟性のある現実方策を提示し、技術をス
テップバイステップで開発・実用化していくという観点から、総合エネルギー
調査会の報告書を評価していくのが適切。
・諸般の情勢の変化に対していかに機動的、効果的に対応していくかが大切。あ
らゆるオプションの相対評価の中で、長期的視点と短期的視点から政策につい
ても絶えず見直しも含めて弾力的にチェックアンドバランスを行うべき。
・総合エネルギー調査会の検討にある3つのEを全て同時に達成するのは非常に
難しい。
・長期的な見通しを立てる場合、政策立案者の態度としては楽観的に見るよりも
幾分厳しく見ていくことが必要であるが、希望のある明るい国民生活を実現す
るとしたら経済成長率2%程度を前提として、その上で研究開発の観点から検
討をすることが、将来に対して自由な選択肢を残す上でよい。
・総合エネルギー調査会報告書のシナリオについては、シナリオ1ではCO2の排
出等国際公約が守れない。シナリオ2は国際公約を守り成長率を確保するが、
エネルギーの弾性値は下がり、技術開発にしわ寄せがくる。いずれにせよ、困
難な問題を克服しなければならない厳しい状況にあることは認識すべき。
等の意見があった。
次回は、今回の審議を踏まえ、核燃料サイクルが当面する課題についてより具
体的な審議を行うため、事務局に主要点を整理させた上で、引き続き審議を行う
こととした。
なお、本議題に関する議事については、第4回原子力委員会定例会議での決定
に基づき、報道関係者に公開された。