核燃料サイクルに係る今後の検討について(案)

平成14年9月24日

  1. 目的
     17日の原子力委員会において、今回の東京電力の自主点検記録に係る不正等に関して、正確な情報をもとに、原子力に対する国民の信頼回復が必要であり、核燃料サイクル政策の必要性を広く国民にわかりやすく説明する必要があるのではないかという議論がなされた。これを受けて、19日付けで「核燃料サイクルの推進について」という委員会メッセージを発出した。
     核燃料サイクルの必要性について国民の理解を求めるという課題を起点にして、原子力委員会は、プルサーマルをはじめとする核燃料サイクル政策の全体像をわかりやすく説明し、国民の十分な信頼と理解を得ていくこととしたいと考えている。さらに、今般の問題を契機として提起された様々な課題について、対策の検討を進めることとする。

  2. 検討事項
    ○信頼回復に向けて、何が求められ、何をすべきなのか。
    ○核燃料サイクルの全体像を改めて明らかにし、核燃料サイクルの必要性をどのようにわかりやすく伝えていくのか。
    といった観点について、具体的な対応を検討する。

  3. 進め方
     10月初めから、核燃料サイクルの進め方についての特別会合を開催し、原子力委員自らが専門家、各地の有識者等と意見交換を行うことにより、問題点の抽出及び対応策の検討を進めていく。本特別会合は、可及的速やかにとりまとめを行うものとする。