第4回政府間協議について
平成14年6月11日
文部科学省研究開発局
- 1.開催日程:平成14年6月4日(火)〜6日(木)
2.開催場所:フランス・カダラッシュ
3.参加極:日本、EU、ロシア、カナダの4極
- 4.結果概要:
- (1)次の点について議論。
- 日本、EUからの新しいサイト提案
- ITER共同実施協定についての基本的考え方
- サイト選定の手順についての基本的考え方
- 調達配分の基本的考え方
- 運営組織などに関する基本的考え方 等
- (2)日本からの進捗状況報告等
- 総合科学技術会議が5月29日に結論を出し、それを基に5月31日に閣議了解を行ったことを報告。
- サイト提案
我が国から青森県六ヶ所村を候補地として説明。各極は候補地を1地点に絞ったことを高く評価。
- 費用分担
費用分担は経済規模を反映したものとなるべきことを説明。
- (3)各極からの進捗状況報告等
- EUでは、5月27日にEU理事会が欧州委員会の交渉権を拡大(サイト、コスト分担等の交渉権)する提案を承認し、EU代表がスペインのバンデロスとフランスのカダラッシュの2つのサイトを提案。
- カナダは、EUと日本のサイト提案と交渉権の拡大を歓迎し、サイトを選定と共同実施協定の完成にむけて、サイト共同評価の早急の着手を表明。(カナダは昨年6月にクラリントンを候補地として提案。)
- ロシアは、ITER関連の活動は最も高い優先度をもっており、産業界と密接な関係をもちつつ、ITERの建設準備を目的とする連邦計画(2002〜2005年)に基づき進めている。新たなサイト提案を歓迎。
- (4)サイト共同調査
- 次回サブグループ会合(7月、トロント)を経て、サイト共同調査を早急に着手すべきと認識。
- サイト評価の進捗の報告を第5回政府間協議(9月17,18日、トロント)で行うこととなった。
- (5)日程
- 第5回政府間協議 9月17〜18日 トロント
第6回政府間協議 10月29〜30日 青森
となった。
- (6)その他
- 会議の冒頭に、仏国コロンバーニ原子力庁長官と英国キング政府首席科学顧問から歓迎と核融合の将来への期待についての発言があった。