平成14年8月
- 1.申請の概要
(1)申請者
- 日本原子力発電株式会社 取締役社長 鷲見 禎彦
- (2)発電所名及び所在地
- 東海第二発電所
茨城県那珂郡東海村大字白方1番の1
- (3)原子炉の型式及び熱出力
- 東海第二発電所
型式 濃縮ウラン,軽水減速,軽水冷却,沸騰水型
熱出力 3,293MW (電気出力 約1,100MW)
- (4)申請年月日
- 平成14年7月10日(一部補正 平成14年7月29日)
- (5)変更項目
- 残留熱除去系の蒸気凝縮系の機能を削除する。
- (6)工期
- 本変更に係る工事計画は,第1図のとおりである。
- (7)変更の工事に要する資金の額
- 変更に伴う工事に要する資金は,約1億円である。この工事に要する資金は,自己資金により調達する。
2.変更の概要
- 残留熱除去系の機能の一つである蒸気凝縮系は,原子炉隔離時に炉心の崩壊熱等を除去する機能を有しており,その凝縮水は原子炉隔離時冷却系の水源としても利用可能である。しかし,原子炉隔離時の炉心の崩壊熱等の除去については,通常の運転方法として,主蒸気を逃がし安全弁によってサプレッション・チェンバのプール水中へ放出するとともに,原子炉隔離時冷却系の補給水により原子炉の水位維持を行うこととしており,蒸気凝縮系を用いる必要はないため,蒸気凝縮系の機能を削除することとした。
これに伴い,「ホ 原子炉冷却系統施設の構造及び設備」の記載の一部を最近の記載形式に合わせ,原子炉隔離時冷却系の水源を明確化するとともに,原子炉停止時冷却系を残留熱除去系の機能として整理し,残留熱除去系の機能に関する記載を明確化する。(第2図参照)