第3回敦賀国際エネルギーフォーラムの開催結果について

平成14年5月14日
核燃料サイクル開発機構

  1. フォーラムの目的
     核燃料サイクル開発機構では、ウラン資源を最大限に有効利用できる高速増殖炉とこれを中心とした核燃料サイクルを確立するための技術開発を実施し、その中核として高速増殖原型炉「もんじゅ」を活用していくための取組みを行ってきている。
     今回のフォーラムは、「もんじゅの国際的役割と地域との連携」をテーマに、再生可能エネルギーであるプルトニウム利用を基盤とした原子力の将来性と、そこで「もんじゅ」が果たすべき役割や立地地域との連携を議論することを目的として開催した。

  2. フォーラムの概要
    (1)日時
    平成14年4月25日(木) 13:00~17:35(1日目)
    平成14年4月26日(金)  9:00~16:50(2日目)
    平成14年4月27日(土)  9:30~14:40(ふげん・もんじゅ見学会)

    (2)場所
    福井県若狭湾エネルギー研究センター

    (3)主催等
    主催:核燃料サイクル開発機構
    後援:原子力委員会、文部科学省、経済産業省、福井県経済団体連合会、
    敦賀商工会議所、電気事業連合会、(社)日本原子力産業会議、
    (社)日本原子力学会、(社)日本機械学会、(社)電気学会、
    エネルギー・資源学会

    (4)参加者(会場(ホール)定員:350名)
    1) 平成14年4月25日(木):約550名
    2) 平成14年4月26日(金):約580名
    3) 平成14年4月27日(土): 33名(ふげん・もんじゅ見学)
    フォーラムへの主な参加者: 別紙参照

    (5)概要
    1) フォーラム冒頭で、加納文部科学大臣政務官、広部福井県県民生活部長及び河瀬敦賀市長からご挨拶を頂いた。また石原東京都知事からの高速炉開発への期待を述べたメッセージを会場で紹介した。
    2) 特別講演として、加納文部科学大臣政務官から原子力エネルギーの意義や原子力利用に対する社会と専門家の意識のズレ、これを克服するための取組み等について、また基調講演として、竹内原子力委員から我国のエネルギー政策の方向性と原子力利用の意義について、さらに会議2日目の特別講演として、ウォルターズ米国アルゴンヌ国立研究所・上級技術顧問からEBR-Ⅰに始まった原子力平和利用の軌跡や将来の可能性について、それぞれご講演をいただいた。
    3) セッションⅠでは、仏、中、米の各国及びサイクル機構の代表が、各国のエネルギー政策と原子力の展望について講演及びパネル討論を行い、環境問題にも対応できる原子力が将来のエネルギー源として重要な役割を果たす見通しであることが示された。
    4) セッションⅡでは、サイクル機構、IAEA、仏、露、中、韓、国内電力事業者の代表が、「もんじゅ」の役割や「もんじゅ」への期待に関する講演及びパネル討論を行い、「もんじゅ」の早期運転再開と、FBR開発の国際的な協力の場としての活用に対し、各国が強い期待を持っていることが示された。
    5) セッションⅢでは、文部科学省、経済産業省、地元経済界、地元一般市民、地元電力、サイクル機構の代表が、原子力による地域発展の可能性に関するパネル討論を行い、産官学連携の下での共同研究や研究成果を使った製品化の活動が活発になっている現状を踏まえて、今後も地域産業の更なる活性化に協力していくことの重要性が示された。
    6) 昼休みの時間を利用し、「原子力熱中塾」を開催した。高校生を含む41名の一般の方々が参加し、"エネルギーの有効利用"、"もんじゅの安全対策"や"放射線"について、社内女性広報チームによる説明に引き続き、機構職員と活発な質疑応答や意見交換を行った。
    7) 会場内で「地域との連携」に関するポスターセッションを開催し、福井大学、敦賀商工会議所、日本原子力発電㈱およびサイクル機構が出展し説明を行った。
    8) 当日の会議の様子を、インターネットによるライブ放送として発信した。

    なお、以下のホームページでフォーラムの内容を紹介している。
    http://www.jnc.go.jp/zturuga/tief3/index.html

以上


別紙

フォーラム本会議への主な参加者(概数)

フォーラム本会議への主な参加者(概数)