平成15年度原子力試験研究に関する基本方針および募集課題

平成14年4月16日
原 子 力 委 員 会
原子力試験研究検討会

 原子力試験研究は、原子力の研究、開発及び利用に関する国の施策に基づき、国立研究機関および独立行政法人(原子力の利用を主たる業務に含む機関を除く)における原子力科学技術の基礎・基盤研究を推進する目的で、文部科学省による経費の一括計上のもとに実施されています。
 原子力試験研究の実施においては、研究開発活動の効率化・活性化を図り、より優れた研究開発成果の獲得、優れた研究者の養成を推進し、社会・経済への還元を図るとともに、国民に対して説明責任を果たすため、全研究課題を対象とした内閣府原子力委員会・原子力試験研究検討会による事前、中間および事後評価が実施されます。また、評価結果の予算配分への反映や計画見直し等の指導が行われます。
原子力試験研究の実施においては、この点をご理解頂きますようお願い致します。

1.原子力試験研究の基本方針および要件
 厳しい財政事情のもと、限られた経費を重点的、効率的に配分し研究開発を推進していく必要がある。このため、原子力試験研究の実施における基本方針および要件を以下に定める。
(1)科学技術全般への波及効果が期待でき、「原子力の研究、開発及び利用に関する長期計画」(平成12年11月、原子力委員会)で、その推進が必要とされている先端的・先導的な基礎・基盤研究を重点的に実施する。
(2)実施する研究課題は、研究機関の設置目的に合致すること。
(3)既に確立された原子力利用技術、RIや放射線の単なる利用・応用に係わる研究は実施しない。

2.平成15年度新規課題募集について
 上記の基本方針及び要件を満たす研究課題のみを募集する。なお、原子力試験研究検討会の適切な事前評価を受けるため、原子力試験研究の分類を参考に応募を行うこと。(平成15年度は総合的研究の新規課題は募集しない。)なお、前年度(14年度)終了課題の単なる継続と見受けられる課題は採択しない。また、原子力試験研究における継続課題との類似性、他の競争的資金および研究所内予算の受給状況についても事前評価の対象とする。


原子力試験研究の分類