| (竹内委員) |
米国エネルギー省(DOE)は、第4世代原子力システムのロードマップ(開発計画)の作成を急いでいるようだが、第4世代国際フォーラム(GIF)に参加した他国の所見を、それに反映することが可能なのか。 |
| (松井部長) |
最も典型的な例は、フランスである。フランスは、高速増殖炉開発を完全にはあきらめていないが、研究開発の取組みを縮小してきている。そこで、フランスは、この第4世代原子力システム(GEN−W)開発の中に自分達の取組みをうまく組み入れることができるよう、積極的に動いている。南アフリカも、ペブルベッド・モジュール炉(PBMR)を中心に、積極的に動いている。 |
| (藤家委員長) |
このロードマップは、誰のために、また、何のために作成されるのか。この点を考えると、米国は、このロードマップを作成することに対し、おそらく半分賛成、半分反対であると思う。多数の国の間で議論することになるが、そもそもマルチのロードマップとは何なのか。GIFという観点からみて、日仏の2国だけで、自由にロードマップに沿って推進したとすると、どうなるのか。 |
| (松井部長) |
それは、GIFの憲章の中では認められる。 |
| (藤家委員長) |
GIFと米国の原子力エネルギー研究諮問委員会(NERAC)のような意思決定機関との関係が、まだ整理しきれていないと思う。GEN−Wは国際的なものになってきたので、任意団体ではなく、経済協力開発機構(OECD)の原子力機関(NEA)や国際原子力機関(IAEA)のような国際機関が推進する方が、より中立的・客観的に見ることができると思う。そのような議論はないのか。 |
| (松井部長) |
そのようなことに直接つながる議論はない。 |
| (藤家委員長) |
このロードマップには、米国の今の原子力政策と異なることがたくさん入っており、心配している。 |
| (遠藤委員長代理) |
GEN−Wは、ロシアが積極的に進めている革新的原子炉開発プロジェクト(INPRO)と同じようなことを実施しているように思える。 |
| (藤家委員長) |
中国の動向はどうか。 |
| (松井部長) |
中国は、現在、INPROだけに参加している。昨年1月、DOEのマグウッド氏がGEN−Wへの参加について各国に声をかけた時に、中国やロシア、ドイツにも声をかけたと聞いている。 |
| (竹内委員) |
再処理については、共通課題に取り上げられなかったのか。 |
| (松井部長) |
資料2−2で挙げている4つのクロスカットグループは新設のもの。これ以前に、燃料サイクルのクロスカットグループが立ち上がっており、9月、10月に報告書を出している。 |
| (竹内委員) |
それは、GEN−Wのロードマップとは別に設立されたのか。 |
| (松井部長) |
ロードマップの中で設立されたものである。 |
| (竹内委員) |
それも、国際的に議論されているものなのか。 |
| (松井部長) |
議論は、再処理の是否が中心であったが、基本的には、容認の方向の議論が多数であった。 |
| (竹内委員) |
米国は容認していたのか。 |
| (松井部長) |
GIFに参加していた研究者は、そうであった。 |
| (藤家委員長) |
途中で政策の不安定さに巻き込まれる可能性があるので、米国が是認していない点については、注意していかなければならない。しかし、この議論が続いていけば、大変よいことだと思う。 |
| (遠藤委員長代理) |
INPROはどうなのか。 |
| (松井部長) |
基本的な目標は両者とも同じ、という認識である。 |
| (藤家委員長) |
今は、それほど具体的に動いていない。いくつかの文献を収集し、冷却材の種類を並べるといった程度である。 |
| (松井部長) |
現在のところ、世界各国のユーザーの要求、特に途上国の要求を整理していると聞いている。INPROの運営委員会の議事録を見ると、GEN−Wとの協調を十分意識していることが分かる。 |
| (藤家委員長) |
我が国にとって、GEN−Wに参加することの最大のメリットは何であると考えているか。 |
| (松井部長) |
日本が持っている実力や投入している予算は、参加国の中で圧倒的に大きく、したがって、リーダーシップを発揮できるようにしなければならない。それができるかどうかは我々にかかっている、と考えている。 |
| (藤家委員長) |
我が国の原子力政策は、世界で最も広がりを持つものであるとともに、ほぼ5年毎に見直しながら、それを一貫して守ってきている。これから、それをどのように世界で活かしていくのか。これは、原子力委員会としても検討していかなければならない点である。このような点を、我が国の主張に盛り込んでほしい。フランスがGEN−Wに関しコメントしているのに対し、我が国は概ね賛成している、というのでは困る。我が国にとっては、中国も参加した方がいいかもしれない。原子力委員会でも革新炉検討会が開催されるので、強い関心を持っている。 |
| (竹内委員) |
このような機会に、我が国のリサイクル志向を世界に向けて継続的に発信し、リードしていってほしい。 |
| (松井部長) |
日本は、特に個別のワーキング、例えば、高速炉や軽水炉のワーキングにおいて、議論をリードしている。 |
| (藤家委員長) |
我が国は、なんとなくGEN−Wを革新炉と捉えているが、必ずしもそうではない。早く作れて早く売れるものがいい、という考えからスタートしており、改良型沸騰水型原子炉(ABWR)に続くものではない。 |
| (遠藤委員長代理) |
INPROに対しては、どのようなアプローチをすべきだと考えているか。 |
| (松井部長) |
私見としては、少なくともINPROの活動にはルートを持つべきである、と考えている。現在、GEN−WとINPROの両方に参加している国は、韓国とアルゼンチンだけである。フランスは、INPROに参加していないが、オブザーバーを派遣している。米国も、INPROのステアリングコミッティには、オブザーバーを出している。我々も非公式なルートを持っているが、もう少し積極的な対応をしてもよいと思う。 |