日本原燃株式会社によるMOX燃料加工工場の
立地協力要請について

平成13年8月28日
原子力委員会

 本日、原子力委員会は、日本原燃株式会社から、8月24日に青森県及び六ヶ所村に対して、MOX燃料加工工場の立地協力要請を行ったことについて報告を受けました。

 我が国の原子力政策においては、使用済燃料を再処理し回収されるプルトニウム、ウラン等を有効利用していくことを基本としています。このため、我が国では核燃料サイクルの確立を目指して参りました。

 今回のMOX燃料加工工場は、再処理工場で回収されるプルトニウム、ウランを原料として、ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を製造する工場であり、我が国の核燃料サイクルの根幹をなす施設で、不可欠なものです。

 この点について、昨年11月、原子力委員会が策定した「原子力の研究、開発及び利用に関する長期計画」(以下「長期計画」という。)では、『国内において回収されたプルトニウムを原料とするものについては、国内で加工されるのが合理的である。そこで、民間事業者には、六ヶ所再処理工場の建設、運転と歩調を合わせて国内にMOX燃料加工事業を整備することが期待される。』とされています。

 今回の日本原燃株式会社から青森県及び六ヶ所村へのMOX燃料加工工場の立地協力要請は、この長期計画の趣旨に沿ったものといえます。
 今後、このMOX燃料加工工場の計画が、青森県及び六ヶ所村をはじめとする地元の方々のご理解とご協力を得ながら、安全確保を大前提として、進められることを切望いたします。

 原子力委員会としても、我が国の核燃料サイクル政策に対する国民や社会のご理解とご協力が得られるよう、様々な機会を通じて、努力して参ります。