谷口富裕原子力発電技術機構専務理事の
国際原子力機関(IAEA)事務次長内定

平成13年6月18日
外務省科学原子力課

  1. 6月11日から15日までウィーンにて開催された国際原子力機関(IAEA)の理事会において、モハメッド・エルバラダイIAEA事務局長が、原子力安全担当の事務次長に谷口富裕原子力発電技術機構専務理事を任命する意向を明らかにした。正式には、事務局の内部手続きを経て夏以降に任命される予定である。日本人のIAEA事務次長ポスト就任としては3人目であり、原子力安全担当次長としては初めての任命である。

  2. 原子力安全担当の事務次長は、原子力施設の安全性、放射性廃棄物の処分等に関する国際的安全基準の作成、加盟国における原子力の安全性向上のためのミッション派遣等IAEAにおける原子力安全分野の活動を統括する立場にあり、IAEAの活動の3本柱の一つである原子力安全分野の責任者という重要ポストにあたる。

  3. 日本政府としては、谷口氏の原子力分野における広範な行政経験や国際機関における実績が高く評価された結果として、また、IAEAにおいてわが国が果たしている役割に対する理解を反映したものとして、今回の任命内定を歓迎している。