ITER政府間協議に関する四極会合の概要
平成13年6月19日
文部科学省 核融合開発室
1.日 時 : 平成13年6月7日、8日
2.場 所 : モスクワ ロシア科学アカデミー
3.出席者 : 別紙
4.概 要
(1) 日、EU、ロシア、カナダ代表団が、ITERに関する政府間協議(国際協定の交渉)の開始に向けて環境を整えるため協議を行った。
- カナダ政府より正式にサイト提案が行われた。従ってその後は、四極により協議を進めた。
- 工学設計活動(EDA)に関するITER理事会が、7月18日〜19日に開催される機会にあわせ、今回会合と同様の協議を行い、国際協定交渉のための枠組みを整理することとなった。今回は、次のような議論があった。
- 今後の作業スケジュールとして、昨年12月にとりまとめられた非公式政府間協議の報告書にもりこまれたスケジュールを暫定的な目安とする。
- 現在の国際的な枠組み(工学設計活動:EDA)が7月20日に終了する。今後とも国際的な活動が必要となることから、国際的な技術活動を行う枠組みとしてCTA(調整技術活動)を早期に立ち上げることが重要である。
(2)会合間に関係者から情報収集を行った。
- フランス国内においては、シュワルツェンベルグ研究大臣及びフランス原子力庁(CEA)がカダラッシェへのITER誘致を働きかけており、現在、ジョスパン首相の判断を待っている。
- 米国に関しては、各極ともできる限り早期の米国再参加を望んでいる。
(別紙)
ITER政府間協議に関する四極会合の出席者
(1)日本 委員 青江 茂 文部科学審議官(代表) 素川富司 文部科学省官房審議官 道上尚史 外務省国際科学協力室長 中村雅人 文部科学省核融合開発室長 山口哲弥 内閣府参事官補佐 林 和俊 外務省国際科学協力室事務官 吉川允二 原研顧問 専門家 松田慎三郎原研那珂研究所長 常松俊秀 原研ITER開発室長 高津英幸 原研ITER業務推進室次長 奥村義和 原研NBI加熱研究室長・次長 (2)EU 委員 ミトソス(Mitsos)欧州委員会研究総局総局長(代表) フィンチ(Finzi)欧州委員会研究総局顧問(核融合担当) グルンバルド(Grunwald)欧州委員会法規局顧問 リゴン(Rigon)欧州委員会通商総局 バランダス(Varandas)欧州核融合開発協定運営委員会議長 (ポルトガル:核融合センター理事) 専門家 ワトー(Watteau)仏政府原子力最高顧問付顧問 レジェ(Rager)欧州委員会研究総局 ドルー(Drew)欧州委員会研究総局 (3)ロシア 委員 ヴィノグラドフ(Vinogradov)原子力省第一次官(代表) ベリコフ(Velikhov)クルチャトフ研究所総裁 エフィメンコ(Efimenko)経済省本部長 コナシュコフ(Konashkov)外務省 シュチェルバク(Shcherbak)科学省副本部長 ソコロフ(Sokolov)原子力省原子力科学技術本部本部長 専門家 コルツァービン(Korzhavin)原子力省原子力科学技術本部次長 ブラセンコフ(Vlasenkov)クルチャトフ研究所 (4)カナダ 委員 キャンベル(Campbel)連邦政府天然資源省 チャーチ(Church)連邦政府外務・国際貿易省 バーナード(Barnard)ITERカナダ スチュワート(Stewart)ITERカナダ シュリーマ(Sulimma)ITERカナダ アーウィン(Irwin)駐露カナダ大使 (5)ITER:エマール所長