第18回原子力委員会定例会議議事録(案)

1.日 時2001年5月8日(火)10:30〜11:30
2.場 所委員会会議室
3.出席者
藤家委員長、遠藤委員、木元委員、竹内委員、森嶌委員
内閣府
 青山参事官(原子力担当)
経済産業省原子力安全・保安院
 原子力発電安全審査課
 古西統括安全審査官
 石田統括安全審査官
 吉田審査班長
文部科学省研究開発局 原子力課
 板倉課長補佐
外務省外交政策局 科学原子力課
 梅津
第39回原子力総合シンポジウム運営委員会
 竹田運営委員長 

4.議 題
(1)第39回原子力総合シンポジウムの開催について
(2)日本原子力発電株式会社東海第二発電所の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更)について(諮問)
(3)東北電力株式会社東通原子力発電所の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更及び使用済燃料の処分の変更)について(諮問)
(4)平成13年度原子力損害賠償制度に関する委託調査について
(5)その他

5.配布資料
資料1 第39回原子力総合シンポジウム・プログラム
資料2−1 日本原子力発電株式会社東海第二発電所の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更)について(諮問)
資料2−2 日本原子力発電株式会社東海第二発電所原子炉設置変更許可申請(原子炉施設の変更)の概要
資料3−1 東北電力株式会社東通原子力発電所の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更及び使用済燃料の処分の方法の変更)について(諮問)
資料3−2 東北電力株式会社東通原子力発電所原子炉設置変更許可申請(原子炉施設の変更及び使用済燃料の処分の方法の変更)の概要
資料4 平成13年度原子力損害賠償制度に関する調査(案)
資料5−1 第16回原子力委員会定例会議議事録(案)
資料5−2 第17回原子力委員会定例会議議事録(案)

1.審議事項
 (1)第39回原子力総合シンポジウムの開催について
標記の件について、竹田運営委員長より資料1に基づき説明があり、以下のとおり質疑応答後、本件の後援名義について了承された。
(木元委員)司会者のコーディネートによる討論時間はあるか。
(竹田運営委員長)討論時間はないが、司会者のコーディネイトによりそれぞれの発表後に質疑があるかも知れない。
(藤家委員長)参加者の討論の場を設けるのか、今までどおり関連する学協会に原子力産業の広がりを知ってもらう場にするのか、どちらを中心に進めていくか学会として考えているか。
(竹田運営委員長)次回のシンポジウム開催までに検討したい。
(木元委員)物事は討論し合って見えてくる。次の展開へ期待を込めて、後援名義は了承する。

 (2)日本原子力発電株式会社東海第二発電所の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更)について(諮問)
 標記の件について、古西統括安全審査官より資料2−1、2−2に基づき説明があり、以下のとおり質疑応答があった。
(竹内委員)9×9燃料使用は、A型、B型混在していてもよいのか。
(古西統括安全審査官)本申請にかかわる設置許可上は、混在することを前提としている。
(竹内委員)制御棒のタイプも同様に考えてよいか。
(古西統括安全審査官)そうである。
(竹内委員)資料第2−2号の3ページ下から2行目で、乾式貯蔵は認められないということか。
(古西統括安全審査官)事業者から9×9燃料は乾式貯蔵設備に貯蔵しないと申請があったものである。

 (3)東北電力株式会社東通原子力発電所の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更及び使用済燃料の処分の変更)について(諮問)
 標記の件について、石田統括安全審査官より資料3−1、3−2に基づき説明があり、以下のとおり質疑応答があった。
(藤家委員長)安全上の審査対象はなにか。
(石田統括安全審査官)敷地境界が変更になり、被ばく線量の数値に問題がないことを確認することになると考える。
(竹内委員)小老部川が敷地から外れているが。
(石田統括安全審査官)国有財産部分なので敷地から外されている。

 (4)平成13年度原子力損害賠償制度に関する委託調査について
 標記の件について、青山参事官より資料4に基づき説明があり、以下のとおり質疑応答があった。
(遠藤委員)以前よりアジア地域に国際的な条約に基づいた原子力損害賠償制度がないといけないと考えていた。KEDOに関して、北朝鮮が原子力損害賠償制度を整備することが条件になっている。北朝鮮に条約に入れというとともに、日本が国際的な条約について姿勢を明らかにすることが大切である。国際的な条約と国内の賠償制度の関係課題を整理する必要があるので、学者や弁護士などから構成される検討会で議論をしていきたい。
(木元委員)難しい課題なので検討内容などは逐一報告してほしい。

(5)その他