主な結果:
- キエム副首相より、以下の意見が述べられた。
- 今回の原子力平和利用展示会開催についての日本関係者の協力を高く評価している。今回の訪越では、科学技術環境省や工業省との意見交換もあり、越における原子力活用の将来の見通しについて双方とも理解が深まったと考える。越政府は科学技術環境省及び工業省に対し、原子力利用についてのマスタープランを作成するように指示し、この結果を基に政府内で原子力利用について最終協議をする予定である。
- 原子力発電の越政府の決定に関して、具体的な時期は明言できないが、2020年までのエネルギー開発マスタープランについての結論が出た後になる。
- アジア地域内の国々との協力関係において越は日本を重要視しており、原子力利用についても政府内で決定が出たらすぐに日本側に報告する。
- 日本側より、以下の意見が述べられた。
- 金井団長:先日の第9回共産党大会の成功を祝福する。我々は日本の経験を利用して、越政府とも協力をしつつ今後も活動を続けていきたい。
- 遠藤委員長代理:越での原子力利用については、今後とも政府レベルで扱うことが必要になってくるので、両国大使を通じて連絡を取るようにして頂きたい。
- 山崎大使:原子力についてだけでなく、一般的な問題として、今後とも、貴国と他国との関係についての情報提供等、協力願いたい。
5. ヴェトナム原子力平和利用展示会
(1)原子力平和利用展示会の結果概要
- 入場者:約5,000人以上、学生約2,400人。予定を大幅に上回る人数。
- 開会式(平成13年4月25日(水) 9:00-9:30):ヴェトナム科技環境庁フェイ副大臣、タン原子力委員長代行、金井団長、山崎大使の挨拶の後、テープカットが行われた。日本側代表団も出席。ヴェトナム側は、国家科学技術環境委員会マオ副委員長、党科学教育委員会タン副委員長、首相府ミン局長、工業省フアン局長、エネルギー研究所ヒエン所長等が出席。
- その他:TV、新聞などから数多く報道された。今回の展示会が盛況だったことから、ヴェトナム関係者からハノイに続いて、ホーチンミン市でも開いてほしいとの声があった。
(2)遠藤委員長代理講演
展示会の主要行事としてセミナーが行われ、遠藤委員長代理が講演を行った。
日時:平成13年4月25日(水) 14:00-16:30
講演内容: