第１４回原子力委員会定例会議議事録（案）

１．日　時	２００１年４月１０日（火）１０：３０〜１１：２０
２．場　所	委員会会議室
３．出席者	遠藤委員長代理、木元委員、竹内委員、森嶌委員内閣府　青山参事官（原子力担当）経済産業省原子力安全・保安院原子力安全審査課　吉田審査班長環境省地球環境局研究調査室　木村室長

４．議　題

（１）	ＩＰＣＣ第３作業部会の結果について
（２）	関西電力株式会社美浜発電所の原子炉の設置変更（１号、２号及び３号炉使用済燃料の処分の方法の変更）について（諮問）
（３）	日本原子力発電株式会社敦賀発電所の原子炉の設置変更（１号及び２号炉使用済燃料の処分の方法の変更）について（諮問）
（４）	原子力試験研究検討会の設置について（案）
（５）	その他

５．配布資料

資料１	ＩＰＣＣ第３次評価報告書について
資料２−１	関西電力株式会社美浜発電所の原子炉の設置変更（１号、２号及び３号炉使用済燃料の処分の方法の変更）について（諮問）
資料２−２	関西電力株式会社美浜発電所の原子炉の設置変更（１号、２号及び３号炉使用済燃料の処分の方法の変更）の概要について
資料３−１	日本原子力発電株式会社敦賀発電所の原子炉の設置変更（１号及び２号炉使用済燃料の処分の方法の変更）について（諮問）
資料３−２	日本原子力発電株式会社敦賀発電所の原子炉の設置変更（１号及び２号炉使用済燃料の処分の方法の変更）の概要について
資料４	原子力試験研究検討会の設置について（案）
資料５	第１３回原子力委員会定例会議議事録（案）

６．審議事項 （１）ＩＰＣＣ第３作業部会の結果について

標記の件について、木村室長より資料１に基づき説明があり、以下のとおり質疑応答があった。

京都議定書では、１９９０年のＣＯ２排出量を基準にされていたが、資料の中にもあるが、２０００年を基準に議論されているのか。
（木村室長）京都議定書の基準は今も変わっていない。分析では、情報量が豊富な２０００年を基準にしているものと考える。
１ページの下から２行目に、「埋蔵量は限定されているため」とあるが、数値が報告書に記載されているのか。
（木村室長）要約版には数値は記載されていない。報告書には載っていると思うので調べてみる。
ＩＰＣＣの報告に対し、総合資源エネルギー調査会の長期需給見通し等、国内の報告内容に隔たりがある場合がある。調整は行われているのか。
（木村室長）報告書をまとめるにあたり、経済産業省も調整作業に加わっている。
２ページの上から４行目に、「例えば、風力発電・・・」とあるが、理念はわかるが、コストの問題など数値としての評価がどうなのかわらない。
（木村室長）それが持っているポテンシャルを示しているもので、研究開発等の努力は必要である。
３ページ中段に「安定化の濃度レベルが・・・」とあるが、試算はどのように行われているのか。
（木村室長）いくつかのシナリオによる排出量シミュレーションモデル結果の集大成として結論を導いている。
濃度レベルが７５０ppmの場合、地球規模で問題とならないか。
（木村室長）５５０ppmを越えるとかなりの適応策が必要となり、地球規模の影響も大きくなることが想定される。
埋蔵量の数値やバイオマス燃料発電等のポテンシャルを後日教えてほしい。
（木村室長）了解した。

（２）関西電力株式会社美浜発電所の原子炉の設置変更（１号、２号及び３号炉使用済燃料の処分の方法の変更）について（諮問） （３）日本原子力発電株式会社敦賀発電所の原子炉の設置変更（１号及び２号炉使用済燃料の処分の方法の変更）について（諮問）

標記の（２）（３）について、吉田審査班長より資料２−１、２−２、３−１、３−２に基づき説明があり、以下のとおり質疑応答があった。

「使用済燃料の貯蔵・管理について政府の確認を受けた場合」とはどのようなことか。
（吉田審査班長）装荷しようとする燃料が使用済燃料として発電所の使用済燃料貯蔵施設に貯蔵されても、炉内にある燃料を全て取り出せる貯蔵容量が確保されるということを確認することである。

等の委員の意見、質疑応答ののち、決定することとなった。

　（４）原子力試験研究検討会の設置について（案）

標記について、青山参事官より資料４に基づき説明があり、以下のとおり質疑応答があり、決定されることとなった。

今後の原子力委員会のあり方を現在検討しているので、いずれは全体の枠組みの中に整理されることを前提に、時間的な制約もあることから本検討会を設置し検討を進める必要が認められる。

　（５）その他

事務局作成の資料５の第１３回原子力委員会定例会議議事録（案）が了承された。