不妊虫放飼によるウリミバエ侵入防止及びイモゾウムシ等の根絶防除
特殊病害虫特別防除費補助金(内閣府沖縄振興局一括計上分)(平成13年度新規)
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1.目的
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沖縄県には,本土等に未発生のイモゾウムシ等の特殊な害虫が発生しており,さつまいも等に相当の被害を与えているばかりでなく,その寄主となる植物の未発生地域への移動が禁止,制限されているため,沖縄農業振興上の重大な障害となっている。
さらに,これら害虫類の発生を放置することは,未発生地域へのまん延の危険性を増大させることとなるので,早急に防除対策を講ずることが必要である。
このため,イモゾウムシ及びアリモドキゾウムシについて,不妊虫放飼法により両種の害虫の根絶防除を実施する。
また,既に根絶が達成されたウリミバエについては,再侵入の防止対策を講ずることが必要であるため,沖縄県のウリミバエの侵入の危険性が高い地域において,不妊虫放飼による再侵入防止防除を行う。
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2.平成13年度予算概要
(1)ウリミバエ侵入防止
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人工的に大量増殖したウリミバエに放射線(コバルト60)を照射して不妊化させ,沖縄本島,宮古群島及び八重山群島において野外に放飼(6,800〜4,400万頭/週)することで,再侵入に備えた防除を常時実施する。
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(2)イモゾウムシ等根絶技術確立
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人工的に大量増殖したイモゾウムシ等に放射線(コバルト60)を照射して不妊化させ,久米島において野外に放飼(300万頭/週)することで,野生虫の密度を経時的に低下させ最終的に根絶を図る。
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3.平成13年度予算案額
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予算案総額 1,040,491千円(837,634千円)
うち原子力関係 802,443千円(668,117千円)