７５回原子力委員会 資　料　第　２　号

第７３回原子力委員会定例会議議事録（案）

　

１．日　時	２０００年１１月２８日（火）１０：３０〜１１：００
２．場　所	委員会会議室
３．出席者 　　（事務局等）	藤家委員長代理、依田委員、遠藤委員、木元委員 科学技術庁 原子力局 　中澤原子力局長 　小中審議官 　原子力調査室　伊藤室長、千原補佐、山越、北澤、小室 　核融合開発室　中村室長、岡本補佐、春日井 吉舗専門委員

４．議　題

（１）	ＩＴＥＲサイト条件について
（２）	その他

５．配布資料

資料１	ＩＴＥＲサイト国内調査条件（案）について
資料２	第７１回原子力委員会臨時会議議事録

６．審議事項

（１）ＩＴＥＲサイト条件について
　標記の件について、核融合開発室より説明があった。これに対し、

• 概要設計報告書は、ＩＴＥＲ誘致自治体に渡しているのか。
  （核融合開発室）誘致自治体にはすでに渡している。本日の資料は現在検討中のもので、概要設計報告書に記載されたＩＴＥＲサイト要件／サイト設計過程に国内候補地選定に必要な情報及び、調査項目を追加、整理したもの。
  
• 基本条件や、望ましい条件については誘致しているところに対してはきちんと強く言うべきである。何年か前は特に廃棄物の件が見えていなかったが今ははっきりというべき。
  
• 地盤・地質条件については決まっているのか。
  （核融合開発室）国際チームが作った概要設計報告書の記述を中心に考えている。しかし安全性などの法的基盤が未整備なので、現在は軽水炉を参考とした調査項目を考えており、幅広くデータを集めるよう努力する。安全規制当局に対して、ＩＴＥＲや核融合の特徴を説明した上で安全性についてどう考えるのか判断してもらい、それを踏まえながら対応していきたい。
  
• ＩＴＥＲに軽水炉の基準を全てあてはめることが必ずしも妥当とは思わない。また、この条件は、ＩＴＥＲに限定すべきで、核融合一般とはしないことが重要。このような観点からこの条件を地元の方々に説明するときは注意が必要。
  
• 用語解説の書き方についてであるが、解放基盤面などは簡略に書いてあるがこれらはかなり重要であり、地元への説明が大切。
  
• 交通の利便性についてはどの程度の確保を考えているのか。
  （核融合開発室）交通の利便性については、各国とも、自分のところが如何に魅力的か売り込む場合に考えることであり、結局比較論となろう。
  
• ＩＴＥＲサイト要件／サイト設計過程は国際的なもの。他国のサイトと比較するときはどうなるのか。
  （核融合開発室）公式政府間協議の時に、各国が立候補した後に行われるサイト依存設計の中でこの条件に当てはまっているかどうか相互にチェックされる。また、研究者の住環境を含む社会環境については、国際的に比較され、技術的条件と社会的条件を総合的に考えて決めていくことになる。
  
• 調査項目に回答する際、地元からどのくらい雇用創出されるのかといった話が出てくることもあると思うがどうか。
  （核融合開発室）地元から意見を求められれば意見を述べ、地元が何か報告書をまとめる際には何か手伝いたいと考えている。
  

等の委員の意見及び質疑応答があった。

（２）議事録の確認
　事務局作成の資料２の第７１回原子力委員会会議議事録（案）が了承された

　なお、事務局より、次回は１２月１日（金）に臨時会議を１０：３０より開催する方向で調整したい旨、発言があった。