平成12年10月13日
原 子 力 委 員 会

第1回アジア原子力協力フォーラムの開催について(案)
 

1.開催趣旨
(1)我が国と地理的・経済的に密接な関係にある近隣アジア諸国は、原子力研究開発利用等の面で共通課題を有しており、これらに取り組むに当たって、近隣アジア諸国が相互に協力しあうことが重要である。
(2)かかる認識のもと、原子力委員会では、近隣アジアにおける地域協力の具体化に向けて意見交換・情報交換を行い、地域協力に関する関係各国のコンセンサスを得ることを目的として、近隣アジア諸国の原子力関係者が一同に会する「アジア地域原子力協力国際会議」を、平成2年〜11年の10回にわたり、毎年、開催した。
(3)第10回同会議において、同会議を「アジア原子力協力フォーラム」と改称し、協力体制の強化を図ること、本会合は我が国とその他参加国における交互開催とすること、第1回会合はタイにおいて開催することが合意された。
(4)第1回会合では、アジアにおける原子力利用の推進などについて、大臣級参加者による意見交換を行う。

2.開催時期
平成12年11月10日(金)〜15日(水)
10日(金):上級行政官会合
13日(月):大臣級会合
14日(火):上級行政官会合
15日(水):テクニカルツアー

3.開催場所
タイ、バンコク市、スコタイホテル

4.参加国等
オーストラリア、中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、タイ、ヴィエトナム、IAEA(オブザーバー参加予定)

5.実施体制
(1)主  催:科学技術環境省(タイ)、原子力委員会(日本)
(2)後  援:原子力庁(タイ)、科学技術庁(日本)、首相府広報局(タイ)、タイ発電公社、カセサート大学(タイ)、国立科学博物館(タイ)
(3)協  賛:日本原子力研究所、核燃料サイクル開発機構、(社)日本原子力産業会議
(4)事務運営:原子力庁(タイ)、(社)日本原子力産業会議


(参考)

第1回アジア原子力協力フォーラム(FNCA)プログラム(案)

 

1.日 時:平成12年11月10日(金)〜15日(水)
2.場 所:スコタイ・ホテル(タイ・バンコク市)

11月10日(金)上級行政官会合(SOM-1:大臣級会合の準備会合)

9:00-9:30
○ 開会セッション
・開会挨拶(タイ)
・参加者紹介

 <休 憩>

10:00-11:00
○ FNCA体制の形成
・上級行政官会合の議事日程採択
・報告「FNCA体制下における地域原子力協力活動」(日本)
・第1回コーディネーター会合の政策検討用文書の発表(タイ)

11:00-12:00
○ 特別講演
・「日本の新しい原子力研究・開発及び利用に関する長期計画」(日本)

 <昼 食>

13:00-14:30
○ 円卓討議
・「FNCA戦略計画」及び新規プロジェクトについての討議
 <休 憩>
15:00-16:00
○「FNCA戦略計画」の起草

16:00-18:00
○ 共同コミュニケ(案)に関する確認

11月13日(月)大臣級会合(MM)

基調テーマ:「アジアにおける原子力の将来と安全性」

9:00-10:05
○ 開会セッション
・タイ側祝辞、開会挨拶
・日本側開会挨拶
 <休 憩>
・議事日程の採択

10:05-11:35 
○ 各国発表
・基調テーマに則し、各国大臣より10分間の発表を行う。

11:35-12:10
○ FNCA体制
・FNCA戦略計画の採択 (タイ)
・特別講演「FNCA体制下における地域原子力協力活動」 (日本)
・発表「アジアにおけるIAEAの役割」(IAEA)

 <昼 食>

14:00-17:15
○ 円卓討議
・討議トピックス1:原子力利用の推進
・討議トピックス2:原子力安全
 <休 憩>
・討議トピックス3:FNCA参加国における原子力協力の進め方

17:15-18:00
○ 共同コミュニケ起草

18:00-18:30
○ 閉会セッション
・共同コミュニケ採択
・閉会挨拶(タイ)
・第2回FNCA開催国からの謝辞(日本)

18:30-19:00
○ 記者会見

11月14日(火)上級行政官会合(SOM-2:大臣級会合のフォローアップ会合)

9:00-15:00
○ 大臣級会合での指摘事項に関する討議

○ 第1回FNCAのサマリーに関する討議

15:30
○ 閉会

11月15日(水)テクニカルツアー

訪問予定先:国立科学博物館、タイ照射センター、オンガラック研究施設サイト、カセサート大学 ガンマ線照射サービス・原子力技術研究センター