国際ワークショップ
-我が国における高レベル放射性廃棄物地層処分における技術的信頼性について-
の開催結果について

平成12年 8月25日
廃 棄 物 政 策 課

1.趣 旨
 現在、原子力委員会原子力バックエンド対策専門部会では、核燃料サイクル開発機構の技術報告書「わが国における高レベル放射性廃棄物地層処分の技術的信頼性-地層処分研究開発第2次取りまとめ-」(以下、「第2次取りまとめ」という)に示された研究開発成果について評価を行っている。客観性かつ透明性をもった評価のためには、国内外の専門家から広く意見を聴取するとともに相互に議論できる場で意見交換を行うことが重要である。
 このため、第2次取りまとめの研究開発成果に関し、国内外からの招聘者を交えて、幅広い観点から意見交換を行う標記ワークショップを開催し、「第2次取りまとめ」の評価報告書の取りまとめに資する。

2.開催日時

平成12年8月8日(火)11:00~17:40
     8月9日(水)10:00~18:00

3.会 場
三田共用会議所 講堂(1階)
(東京都港区三田2-1-8)

4.プログラム

8月8日  ・基調講演
 ・第2次取りまとめの紹介
 ・評価報告書案の紹介
 ・セッションⅠ:我が国の地質環境

8月9日
 ・セッションⅡ:地層処分の工学技術
 ・セッションⅢ:地層処分システムの安全評価
 ・セッションⅣ:総論
 ・まとめ

5.参加者
(1)基調講演
高原須美子セントラル野球連盟会長、元フィンランド大使、
フォーラム・エネルギーを考える代表
Peter Nygardsスウェーデン核燃料・放射性廃棄物管理会社社長

(2)「第2次取りまとめ」の紹介
増田 純男 核燃料サイクル開発機構特任参事

(3)「第2次取りまとめ評価報告書(案)」の紹介
小島 圭二地層処分研究開発第2次取りまとめ評価分科会主査
地圏空間研究所代表、東京大学名誉教授

(4)パネリスト
Arnold Bonne国際原子力機関燃料サイクル・廃棄物管理部長
Neil A. Chapman英国、シェフィールド大学環境地質学教授
Margaret S. Y. hu米国、サンディア国立研究所廃棄物管理計画部門部長
Klaus Kuhnドイツ、クラウスタール工科大学資源工学教授
Keith Nuttallカナダ原子力公社ホワイトシェル研究所廃棄物技術部門部長
Julia M. West英国地質調査所主任研究員
青木 謙治 京都大学大学院工学研究科教授
稲垣八穂広 九州大学大学院工学研究院助教授
佐藤 努 金沢大学大学院自然科学研究科助教授
登坂 博行 東京大学大学院工学系研究科助教授
新堀 雄一 東北大学大学院工学研究科助教授
西垣 誠 岡山大学環境理工学部教授
藤川 陽子 京都大学原子炉実験所助教授
水谷伸治郎 日本福祉大学情報科学部教授

 地層処分研究開発協議会検討部会構成員
梅木 博之 核燃料サイクル開発機構経営企画本部バックエンド推進部
 地層処分研究計画グループリーダー
北山 一美 電気事業連合会HLW法人設立準備室部長
楠瀬勤一郎 通商産業省工業技術院地質調査所地震地質部地震物性研究室長
杤山 修 東北大学大学院工学研究科助教授

(5)コーディネーター
大橋 弘士 地層処分研究開発第2次取りまとめ評価分科会委員
 北海道大学大学院工学研究科教授
鹿園 直建 地層処分研究開発第2次取りまとめ評価分科会委員
 慶応義塾大学理工学部教授
妹尾 宗明 地層処分研究開発第2次取りまとめ評価分科会委員
 日本原子力研究所安全管理室放射性廃棄物対策推進室長
田中 知 原子力委員会原子力バックエンド対策専門部会委員
 東京大学大学院工学系研究科教授

(6)参加者  215名
(募集200名、応募者268名)

(7)その他
関係者(原子力委員会バックエンド対策専門部会、
    地層処分研究開発第2次取りまとめ評価分科会)31名
報道関係者4社(4名)

6.概要
(1)基調講演

(2)パネルディスカッション
 4つのセッションにおいてそれぞれ、パネリストから第2次取りまとめに関する簡潔な意見発表が行われるとともに、パネリスト同士の意見交換及び会場との意見交換を行った。各セッションで行われた討論の概要は以下のとおりである。

(3)まとめ
 最後に、小島圭二地層処分研究開発第2次取りまとめ評価分科会主査から、個別分野のセッションでは参考とすべき意見が多数出された、このワークショップでいただいた意見を整理しこれらを踏まえ評価報告書を取りまとめたい、また、処分事業の実施に向けて今後取り組むべき課題が出されたところであり、これらの意見を踏まえ、処分事業の実現へ向けての取組を進めていくことが望まれる、とのまとめがあった。