●原子力研究開発利用に当たって
| ・ | 国は、原子力研究開発利用の基本方針の明確化、安全規制の実施、平和利用の担保、危機管理体制の整備、基礎的・基盤的研究開発の推進等とともに、状況に応じて民間の誘導等を行い、他方、民間事業者は、民間事業であることのメリットをいかしつつ、原子力研究開発利用への積極的な取組が期待される。 |
| ・ | 特に研究開発の推進にあたっては、競争的研究環境の下で独創性豊かな研究開発の振興を図るとともに、多様な選択肢と柔軟性をもって研究開発を進めること、透明性ある研究評価が重要 |
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●国民・社会と原子力の調和
| ・ | 国の厳格な安全規制の実施、事業者の自主保安活動による安全確保の実効性の向上と安全最優先の徹底、原子力災害対策特別措置法の実効性の確保が必要。また適時的確かつ信頼性の高い情報公開と分かりやすく受け手側の多様なニーズを踏まえた情報提供、「総合的な学習の時間」等を活用した原子力教育、事業者と地域社会がともに発展し共存共栄する「共生」のための取組が必要 |
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●原子力発電と核燃料サイクル
| ・原子力発電: | 引き続き基幹電源に位置づけ、最大限活用する |
| ・核燃料サイクル: | 我が国は、使用済燃料を再処理し回収されるプルトニウム、ウラン等を有効利用していくことを基本とする |
| −天然ウラン: | 適切な量の備蓄と、長期購入契約を軸とした天然ウランの確保を図ることが重要 |
| −ウラン濃縮: | 六ヶ所ウラン濃縮工場については、より経済性の高い遠心分離機を開発導入し、生産能力を着実に増強しつつ、安定したプラント運転の維持及び経済性の向上が期待される |
| −プルサーマル: | ウラン資源の有効利用を図り、燃料供給の安定性向上の観点等からプルサーマルを計画的かつ着実に推進することが期待される |
| −MOX燃料加工: | 六ヶ所再処理工場の建設、運転と歩調を合わせた整備とともに、早期に産業として定着するよう最善の努力が期待される |
| −再処理・中間貯蔵: | 六ヶ所再処理工場の着実な建設、運転を期待。六ヶ所再処理工場に続く再処理工場は、2010年頃から検討を開始することが適当。中間貯蔵は核燃料サイクル全体の運営に柔軟性を付与する手段として重要であり、事業の着実な実現が期待される。 |
| ・放射性廃棄物: | 処分方法に応じて区分し、処分に向けた具体的な対応を図る。高レベル放射性廃棄物については、30〜50年程度貯蔵を行い、その後地層処分する。廃棄物については発生量低減や有効利用が必要 |
| ・高速増殖炉: | 「もんじゅ」は高速増殖炉サイクル技術の研究開発の場の中核として位置付け、早期に運転を再開する。実用化への開発計画は、実用化時期を含め柔軟に対応する |
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●原子力科学技術
| ・ | 推進分野:加速器、ITER等の核融合、高い経済性、安全性等を有する革新的な原子炉、基礎・基盤研究 |
| ・ | ITERの推進にあたってはITER計画懇談会の評価の結果を踏まえることが必要 |
| ・ | 基礎と応用の連携強化、研究活動のネットワーク化、適時適切な研究評価の実施等が重要 |
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●放射線利用
| ・ | 今後も医療(診断・治療)、工業(新材料創製等)・農業(食品照射等)等のより一層幅広い分野で活用できるよう、放射線利用の普及を図っていくことが重要 |
| ・ | 低線量放射線の人体影響の研究、高線量被ばくについての治療研究を推進することが必要 |
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●国際社会と原子力の調和
| ・ | 我が国の原子力平和利用技術と人的能力をもって、余剰兵器プルトニウム処分への協力等、核不拡散体制の維持・強化に主体的に取り組む |
| ・ | 原子力の安全分野におけるリーダーシップの発揮、放射線被ばく医療分野での国際協力等が重要 |
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●推進基盤
| ・ | 大学は、関係諸機関と連携しつつ、多様かつ有能な人材の養成に取り組むとともに、原子力産業界は、技術力及び製造力の維持・継承、発展を図るための努力が期待される |
| ・ | 市場構造の変化の中、原子力供給産業は、国際展開、業界の再編成等を見据えて、経営体質 |
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※)本資料は、長期計画案の内容について事務局である科学技術庁において概要としてまとめたものです。