ITER非公式政府間協議第2回会合(EX−2)の結果について

平成12年7月14日
科学技術庁 原子力局 核融合開発室

1.日 時   平成12年6月28日(水)〜29日(木)

2.場 所   モスクワ

3.出席者

 日本 :小中科学技術庁長官官房審議官(日本メンバー代表)
中村科学技術庁原子力局核融合開発室長
岡外務省総合外交政策局国際科学協力室長
小山文部省研究機関課国際プロジェクト官
本島文部省核融合科学研究所研究総主幹
岸本日本原子力研究所理事
 他 専門家
 EU :フィンチ欧州委員会第12総局環境保全局長(EUメンバー代表)
バランダス欧州核融合開発協定運営委員会(EFDA)議長
 他 専門家
 露  :ベリコフ クルチャトフ研究所長(露メンバー代表)
ソコロフ原子力省原子力科学技術研究開発局長
コルツアビアン原子力省原子力科学技術研究開発局次長
 他 専門家
 ITER :エマールITER所長他

4.結果概要
 (1)中間報告書

  ○ ITER共同実施協定に盛り込まれうる事項のリスト、及び2001年7月(現在の工学設計活動終了)以降に必要な共同技術活動の内容などを取りまとめた、中間報告書を取りまとめた。
  ○ ITER共同実施協定に盛り込まれうる事項
・ プロジェクトの組織構成
・ ITER実施主体の設立、運営機構
・ コスト分担のスキーム
・ 人員
・ 調達
・ 知的所有権
・ サイト支援
・ 廃止措置のスキーム
・ 第三国の参加、脱退
 など
  ○ 2001年7月以降に必要な共同活動  公式政府間協議においては、正式に提案されたサイトに固有のサイト適合設計、安全解析、コストなどの技術的情報が必要になることから、このための活動(Co-ordenated Technical Activities)を行う。各極及び一定資格を有する第三国が協力して実施するとともに、調整委員会を設け活動の調整を行う。

 (2)スケジュール

EX−3 : 10月5〜6日、ソレント(伊)
 (3)その他
 EUより、ITERカナダ(ITERの誘致を働きかけているカナダの民間団体)からのサイト誘致の意図に関する提案を受け取り、専門家が検討した結果、興味深い内容である旨の評価が出ている旨報告があった。

以 上