第３６回原子力委員会臨時会議議事録（案）

１．日　時　　　２０００年６月９日（金）１０：３０〜１１：００ ２．場　所　　　委員会会議室 ３．出席者　　　藤家委員長代理、依田委員、遠藤委員、木元委員 （事務局等）科学技術庁 原子力局 原子力調査室　伊藤室長、板倉、村上、木村、北澤、小室 国協課　金子，浜崎 社団法人日本原子力産業会議　水上事務局次長代理、伊藤、本田 吉舗専門委員 ４．議　題

（１）台湾新政権の原子力政策について
（２）その他

５．配布資料

資料１-1	台湾新政権下における原子力関連動向
資料１-2	台湾新政権下における原子力関連動向の参考資料
資料２	第３５回原子力委員会臨時会議議事録（案）

６．審議事項 （１）台湾新政権の原子力政策について

　標記の件について、日本原子力産業会議から資料１−１，１−２に基づき説明があった。これに対し、

日本から原子力に批判的な人が台湾で運動を行っていたが、台湾は停電が多いので、実際に生活している人は、現実の生活問題を考えると原子力がなくてはならないという感触がある。
（原産会議）コンピューター産業などで停電が起こると大問題であり、電力について台湾は危機感を持っているのでこれから原子力の電力供給は伸びるであろうと思う。
台湾の選挙の前に、エネルギー関連の会合に出席したとき、批判派も電力がなければ困ることは認識していた。
（原産会議）民進党は何らかの形で今までとは違った政策を打ち出していかなければならず、少しずつ変わっていくのではないかとの推測がなされている。
現在計画中の原子力発電所はあるのか。
（原産会議）新たな計画はない。
低レベル放射性廃棄物や使用済燃料はどうしているのか。
（原産会議）低レベル放射性廃棄物を北朝鮮に引き取ってもらいたいという話もあったが、国際的な圧力がかかったため、現在、発電所に貯めている状態である。また蘭嶼島にも１０万トンの低レベル放射性廃棄物を貯蔵しているが、２００２年までに撤去しなければならないので次の場所を選定中である。
台湾の損害賠償制度はどうなっているのか調べて欲しい。
使用済燃料や廃棄物問題を踏まえて、第４原子力発電所に関する評価委員会がどのような結論を出すのか、何か予定されているのか。
（原産会議）今のところ全くない。
批判派は都会に少数いるだけで地方にはあまりいないのではないか。
（原産会議）地方はサイト周辺の学校の先生が中心となっている批判派がいる。
台湾に対するＷＡＮＯの活動はどうなっているのか。
（原産会議）技術的なことを中心としている。

　等の委員の意見及び質疑応答があった。

（２）議事録の確認

　事務局作成の資料３第３５回原子力委員会定例会議議事録（案）が了承された。