第２７回原子力委員会定例会議議事録（案）

１．日　時　　　２０００年５月９日（火）１０：３０～１１：１０ ２．場　所　　　委員会会議室 ３．出席者　　　藤家委員長代理、依田委員、遠藤委員、木元委員 （事務局等）科学技術庁 原子力局 中澤審議官 原子力調査室　伊藤室長、板倉、小室 核燃料課　村田課長、芝野 通商産業省 資源エネルギー庁 原子力発電安全企画審査課　黒谷統括安全審査官、忠内、牧野 日本原燃株式会社 根岸副社長 再処理部　池田計画・建設グループリーダー 吉舗専門委員 ４．議　題

（１）四国電力株式会社伊方発電所の原子炉の設置変更（１号及び２号原子炉施設の変更並びに１号、２号及び３号使用済燃料の処分の方法の変更）について（答申）
（２）日本原燃（株）六ヶ所再処理施設の工事進捗状況について
（３）その他

５．配布資料

資料１-1	四国電力株式会社伊方発電所の原子炉の設置変更（１号及び２号原子炉施設の変更並びに１号、２号及び３号使用済燃料の処分の方法の変更）について（答申）（案）
資料１-2	四国電力株式会社伊方発電所原子炉設置変更（１号及び２号原子炉施設の変更並びに１号、２号及び３号使用済燃料の処分の方法の変更）の概要について
資料２-1	日本原燃（株）の六ヶ所再処理工場の工事進捗状況について
資料２-2	六ヶ所再処理施設の建設状況について
資料３	第２６回原子力委員会臨時会議議事録（案）

６．審議事項 （１）四国電力株式会社伊方発電所の原子炉の設置変更（１号及び２号原子炉施設の変更並びに１号、２号及び３号使用済燃料の処分の方法の変更）について（答申）

　標記の件について、通商産業省より資料１－２に基づき説明があった。これに対し

材料はインコネル６９０で統一されているのか。
（通商産業省）新しい物についてはそうである。
圧力の上蓋取り替え自体は設置変更許可案件になっているのか。また、その判別はどのようにしているのか。
（通商産業省）上蓋自体は設置変更許可案件になっていない。また、その判別は安全性についての重要性で決められている。
振止め金具の改善や管支持板枚数の変更等は設計変更か。また、今後もこのような変更はあるのか。
（通商産業省）設計変更である。また、新しい物については既に改良済みである。

　等の委員の質疑応答及び意見があった後、平成１２年２月１７日付け平成11・08・17資第１号をもって諮問のあった標記の件に係る核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第２６条第４項において準用する同法第２４条第１項第１号、第２号、第３号（経理的基礎に係る部分に限る。）に規定する基準の適用については、妥当なものと認め、通商産業大臣あて答申することと決定した。
　注）本件申請に係る変更は以下のとおり。

（２）日本原燃（株）六ヶ所再処理施設の工事進捗状況について

　標記の件について、日本原燃株式会社より、資料２-1及び資料２-2に基づき報告があった。これに対し、

配管等のサポートを建家から取るために張り付けられているように見える埋め込み金具は、見学者には補修の跡と誤解する人もいるので、この金具の役割を見学者にきちんと説明をした方がよい。
資料２－２の２頁の要員の育成に関してどのような構想を持っているか。
（日本原燃株式会社）社員の育成については、まず、現場で建設を行いながら勉強している。また、核燃料サイクル開発機構の施設や仏国のＣＯＧＥＭＡのＵＰ３にもかなりの人数を派遣している。
ＵＰ３の運転実績はどうか。
（日本原燃株式会社）小さなトラブルはあるが、順調に操業している。また、ＵＰ３は発電所と違い、化学プラントであり、トラブルについては、状況に応じた対応が必要となる。
モックアップはあるのか。
（日本原燃株式会社）剪断器等はモックアップを作って対応している。これらは主に遠隔保守等の技術開発に重点を置いている。
訓練センターはあるのか。
（日本原燃株式会社）我が社ではテクノロジーセンターと呼んでおり、今は座学が主体となっている。
先般のメーカーの工場出荷段階の不具合はどうして発見できなかったのか。
（日本原燃株式会社）図面作成の段階で問題があったため、不具合部分の検知が出来なかった。これについては反省しており、再発防止策を採った。
建設状況は佳境に入ってきているが、原子力委員も興味を持っているのでまた話を聞きたい。

　等の委員の意見及び質疑応答があった。

（３）議事録の確認

　事務局作成の資料３第２６回原子力委員会臨時会議議事録（案）が了承された。

　なお、事務局より、次回は５月１２日（金）に臨時会議を１０：３０より開催する方向で調整したい旨、発言があった。