第5回原子力委員会定例会議議事録(案)
1.日 時 2000年1月25日(火)10:30〜11:00
2.場 所 委員会会議室
3.出席者 藤家委員長代理、遠藤委員、木元委員
(事務局等)科学技術庁
原子力局
中澤審議官
政策課 田口、大島
原子力調査室 伊藤室長、板倉、池亀、会沢
吉舗専門委員
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4.議 題
- (1)平成12年度原子力関係予算案について
(2)原子力委員会専門委員の変更について
(3)その他
- 5.配布資料
資料1 | 平成12年度原子力関係予算総表 |
資料2 | 原子力委員会専門委員の変更について(案) |
資料3 | 第4回原子力委員会臨時会議議事録(案) |
- 6.審議事項
(1)平成12年度原子力関係予算案について
- 標記の件について、政策課より資料1に基づき説明があった。これに対し、
- 平成12年度科学技術庁関係の原子力予算の特徴は何か。
(政策課)科学技術庁関連の予算では、JCO事故及び防災対策専門部会の答申を受けた防災関連予算、日本原子力研究所と高エネルギー研究所が共同で実施している中性子科学研究、理化学研究所のRIビームファクトリー、核燃料サイクル機構におけるFBRの実用化戦略研究、放射線医学総合研究所での緊急時被ばく医療等に関連した予算が挙げられる。
- 平成13年度から文部科学省となるが、同省の原子力関連の予算全てがこの原子力予算に入ることになるのか。
(政策課)現在文部科学省の組織体制、具体的な事業の進め方について検討しているところであり、今後整理していきたい。
- 現在策定中の原子力長期計画(以下、長計という)では扱う範囲が広がっており、予算はそれを具体化した形で要求されるものと思うが、その意味で、厚生省、農林水産省などの予算要求額が長計における役割から見て少ないのではないか。また、平成13年度以降、環境省は予算要求に含まれてくるのか等、今後の行政改革により、長計と予算要求範囲との対応がとれるよう整理されるのか。
(政策課)省庁再編後、環境省は放射線モニタリングの分野で関連してくるので、平成13年度の予算要求に含まれてくると思う。また、厚生省については、緊急被ばく医療などと関連があるが、原子力のためだけの予算ではないため、原子力として見るか、その他に含めるかといった詳細については、今後整理していきたい。
- 核燃料サイクル開発機構については、従来老朽化対策に費用がかかり、新規事業への展開をするに当たって大きな負担となっていたと思うが、今後も老朽化・安全対策は続くのか。
(政策課)もんじゅについて、住民の理解を得ることを前提に、安全審査、改造工事を行うことが想定されるため、今後しばらく続くものと考えられる。
- 核燃料サイクル開発機構は、老朽化・安全対策に取り組んでいるという事情が一般の方に知られず、新規展開が見えないという印象を持たれることが心配である。
- リサイクル機器試験施設(RETF)の予算について、今後の計画分に関しては再検討した上で予算要求をすることになっていると思うが、平成12年度予算要求額は、既に決定した従来計画分である建屋のみの範囲となっているのか。
(政策課)平成12年度までで第一期工事が終了する計画となっており、従来計画分である。
等の委員の意見及び質疑応答があった。
- (2)議事録の確認
- 事務局作成の資料3第4回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。
- (3)原子力委員会専門委員の変更について
- 標記の件については、人事案件であることから非公開審議とした上で、事務局より資料2に基づき説明がなされ、案通り了承された。
なお、事務局より、次回は、平成12年1月28日(金)に臨時会議を10:30より開催する方向で調整したい旨、発言があった。