第40回原子力産業実態調査(平成10年度)報告

− 迫られる構造変化への対応 −

 

1.はじめに
 世界的規模での規制緩和・自由化により、わが国を含めた各国の電気事業は急激な変化に直面している。今回の第40回調査では、そうした視点から、平成10年度(平成10年4月〜11年3月)に実績回答のあった民間企業419社の売上高、支出高、取扱高、従事者数を集計し、わが国の原子力産業の実態を調査した。それによると、鉱工業の原子力関係売上高が2年連続の減少となり、なかでも電気事業への納入比率が大きく低下をしてきている。一方、発電所の運転と密接な関係を持っている原子力専業の売上は安定した動きとなっている。しかし、大きなトレンドとしてみた場合、原子力産業の売上低下は否定できない。
 一方で、わが国原子力産業界の輸出意欲が依然として低いという現状がアンケート調査から明らかになった。世界的に原子力開発が停滞するなか、米国、フランスに次ぐ世界第3位の規模を持つわが国の原子力発電市場に対しては海外の原子力企業も高い関心を示しており、国内市場にのみ依存してきたわが国原子力産業界は、市場構造の変化への対応を否応なく迫られている。

2.鉱工業の売上高
3.鉱工業の受注残高

4.民間企業の設備投資と研究支出

5.民間企業の原子力関係従事者

6.今後の見通し

以上