第23回 原子力委員会臨時会議議事録





1.日 時  平成8年3月29日(金)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)高レベル放射性廃棄物処分懇談会の構成員について(案)



   (2)「石油を中心とする化石エネルギーの枯渇評価」について



   (3)平成7年版原子力安全白書について



   (4)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えい事故について





4.審議事項



   (1)議事録の確認

      第22回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。



   (2)高レベル放射性廃棄物処分懇談会の構成員について

      標記の件について、事務局より本件は、平成7年9月12日付け原子

     力委員会決定「高レベル放射性廃棄物処分懇談会の設置について」に基

     づき、同懇談会の構成員を決定するものである旨、説明があり、決定さ

     れた。



   (3)石油を中心とする化石エネルギーの枯渇評価について

      標記の件について、電力中央研究所から報告があった。同報告書は、

     石油についての需要と価格の動向を調査し、利用可能な期間を資源面か

     ら分析するとともに、石油以外の化石エネルギーについても、将来の人

     口増によるエネルギー需要の増加を考慮しての枯渇時期の予測を行った

     ものである。



   (4)平成7年版原子力安全白書について

      標記の件について、事務局より、平成7年版原子力安全白書について

     報告があった。同白書では、過去1年間の原子力の安全確保の現状、原

     子力施設の耐震安全性及び高速増殖原型炉もんじゅのナトリウム漏えい

     事故が紹介されている。



   (5)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えい事故について

      標記の件について、動力炉・核燃料開発事業団から、ロストパーツ探

     索作業の状況等について説明があり、CCDカメラによる探索作業の紹

     介及び3月28日過熱器の分配器内において、温度計さや管を確認した

     旨、報告があった。


         第22回 原子力委員会定例会議議事録





1.日 時  平成8年3月26日(火)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)東北電力株式会社女川原子力発電所の原子炉の設置変更(3号原子炉

     の増設)について(答申)



   (2)原子力施設等安全研究年次計画について



   (3)その他





4.審議事項



   (1)議事録の確認

      第21回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。



   (2)東北電力株式会社女川原子力発電所の原子炉の設置変更(3号原子炉

     の増設)について(答申)

      平成7年4月28日付け6資庁醍265号(平成八年1月31日付け

     資庁弟265号をもって一部補正)をもって諮問のあった標記の件に関

     する核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第26条第

     4項において準用する同法第24条弟1項弟1号、弟2項及び弟3号

     (経理的基礎に係わる部分に限る)に規定する基準の運用については妥

     当なものと認め、通商産業大臣あて答申することとした。

      注)本件は、商業発電のために用いる3号原子炉の増設を行うもので

     ある。



   (3)原子力施設等安全研究年次計画について

      標記の件について、科学技術庁より、平成8年度から平成12年度ま

     での5カ年計画である、原子力施設等安全研究年次計画(3月25日原

     子力安全委員会決定)について、報告があった。


         第21回 原子力委員会臨時会議議事録





1.日 時  平成8年3月22日(金)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)平成8年度原子力開発利用基本計画について



   (2)核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律及び放射性同

     位元素等による放射線障害の防止に関する法律の一部を改正する法律案

     について



   (3)重粒子線がん治療臨床試行の状況について



   (4)その他





4.審議事項



   (1)議事録の確認

      第20回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。



   (2)平成8年度原子力開発利用基本計画について

      標記の件について、事務局から原子力安全委員会が3月21日に決定

     した「原子力安全に係る平成8年度原子力開発利用基本計画」との関係

     を含め、計画案の説明がなされた。審議の後、原案のとおり「平成8年

     度原子力利用基本計画」を決定し、内閣総理大臣あて報告することとし

     た。



   (3)核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律及び放射性同

     位元素等による放射線障害の防止に関する法律の一部を改正する法律案

     について

      国連海洋法条約の締結に伴う標記法律案の改正について、事務局から

     説明がなされ、審議した結果、了承された。



   (4)重粒子線がん治療臨床試行の状況について

      標記の件について、放射線総合医学研究所から報告があった。


        第20回 原子力委員会定例会議議事録





1.日 時  平成8年3月19日(火)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)動力炉・核燃料開発事業団人形峠事業所における核燃料物質の加工の

     事業の変更の許可について(諮問)



   (2)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えい事故について



   (3)その他





4.審議事項



   (1)議事録の確認

      第18回原子力委員会定例会議議事録(案)及び第19回原子力委員

     会臨時会議議事録(案)が了承された。



   (2)動力炉・核燃料開発事業団人形峠事業所における核燃料物質の加工の

     事業の変更の許可について(諮問)

      平成8年2月26日付け7安(核規)第890号をもって内閣総理大

     臣から諮問を受けた標記の件について、科学技術庁から説明がなされ、

     引き続き審議することとした。

      注)本件は、加工事業のため保有している原料の天然ウランの有効利

       用を目的とし、原料シリンダ(ANSI規格48Y)から原料シリ

       ンダ(ANSI規格30B)へ天然ウランを詰め替えるとともに、

       第1貯蔵庫に一時貯蔵する工程を追加するものである。



   (3)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えい事故について

      標記の件について、動力炉・核燃料開発事業団から、破損した温度計

     さや管の探索作業状況等について報告がなされるとともに、温度計の流

     力振動に関する解析状況について説明がなされた。


         第19回 原子力委員会臨時会議議事録





1.日 時  平成8年3月15日(金)10:00〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)今後の原子力政策の進め方について



   (2)依田委員の海外出張報告について



   (3)その他





4.審議事項



   (1)今後の原子力政策の進め方について

      標記の件について、委員長から、3月12日に内閣総理大臣より、原

     子力政策に関する国民的合意の形成を図るための具体策を検討するよう

     にとの指示がなされたことを踏まえ、原子力委員会に「原子力政策円卓

     会議」を設置すること等について説明がなされた。

      これに対し委員より、

     ・高速増殖原形炉「もんじゅ」の2次系ナトリウム漏えい事故に関し、

      原子力に対する不安感が生じていることを真摯にとらえ、良質な情報

      を国民に伝え、原子力政策について十分議論していく場として、原子

      力政策円卓会議を精力的に運営して参りたい。

     ・原子力の使命、位置づけのみならず、原子力には幅広い重要な基本的

      な技術、未来を創造する技術が含まれていること等を国民に伝えたい

     ・総合科学技術である原子力の研究開発利用は、人類社会や自然環境と

      調和していくことが重要である。

     ・原子力政策円卓会議では、我が国のみならず人類全体が直面している

      エネルギー問題、自然環境と原子力の役割について検討する場として

      も生かしたい

     等の意見が出された後、「原子力政策円卓会議」の設置が決定され、文

     書で内閣総理大臣に報告するとともに、原子力委員会委員長談話を発表

     することとした。



   (2)依田委員の海外出張について

      標記の件について、依田委員より平成8年3月5日(火)から13日

     (水)までの9日間、米国ローレンス・リバモア国立研究所及びアルゴ

     ンヌ国立研究所における意見交換並びに「第4回原子力工学国際会議」

     (ICONE−4)への出席及び招待講演に関する報告があった。


        第18回 原子力委員会定例会議議事録





1.日 時  平成8年3月12日(火)10:00〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)日本原子力研究所東海研究所の原子炉の設置変更(JRR−4原子炉

     施設の変更)について(諮問)



   (2)日本原子力研究所大洗研究所の原子炉の設置変更(放射性廃棄物処理

     施設、JMTR原子炉施設、JMTRC原子炉施設及びHTTR原子炉

     施設の変更)について(答申)



   (3)保障装置の強化・効率化方策について



   (4)その他





4.審議事項



   (1)議事録の確認

      第17回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。



   (2)日本原子力研究所東海研究所の原子炉の設置変更(JRR−4原子炉

     施設の変更)について(諮問)

      平成8年2月29日付け7安(原規)第292号をもって内閣総理大

     臣から諮問を受けた標記の件について、科学技術庁から説明がなされ、

     引き続き審議することとした。

      注)本件は、燃料の濃縮度の低減化を行うとともに原子炉施設の整備

        を併せて行う他、使用目的に医療照射を追加するものである。



   (3)日本原子力研究所大洗研究所の原子炉の設置変更(放射性廃棄物処理

     施設、JMTR原子炉施設、JMTRC原子炉施設及びHTTR原子炉

     施設の変更)について(答申)

      平成8年2月8日付け8安(原規)第5号をもって諮問のあった標記

     の件に関する核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第

     26条第4項において準用する同法第24条第1項第1号、第2号及び

     第3号(経理的基礎に係る部分に限る。)に規定する基準の適用につい

     ては妥当なものと認め、内閣総理大臣あて答申することとした。

      注)本件は、放射性廃棄物処理施設について、大洗研究所における廃

       棄物管理の事業の開始を控えて、放射性廃棄物処理施設を原子炉施

       設から除外すること、JMTR原子炉施設及びHTTR原子炉施設

       について、液体廃棄物及び固体廃棄物の廃棄の方法を変更するとと

       もに、排水口の位置を変更すること、並びに、JMTRC原子炉施

       設について、使用済燃料の処分の方法を変更するものである。



   (4)保障装置の強化・効率化方策について

      標記の件について、事務局からIAEAにおける保障措置の強化・効

     率化方策に関する検討の進捗状況について説明があった。


         第17回 原子力委員会臨時会議議事録





1.日 時  平成8年3月8日(金)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)京都大学原子炉実験所の原子炉の設置変更(研究用原子炉施設の変更)

      について(諮問)



   (2)ITER計画の進捗状況について



   (3)第7回アジア地域原子力協力国際会議の結果について



   (4)その他





4.審議事項



   (1)議事録の確認

      第16回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。



   (2)京都大学原子炉実験所の設置変更(研究用原子炉施設の変更)につい

      て(諮問)

      平成8年3月1日日付け7案(原規)第340号をもって内閣総理大

     臣から諮問を受けた標記の件について、科学技術庁から説明がなされ、

     引き続き審議することとした。

       注)本件は、研究用原子炉(KUR)における材料照射実験の性能

        向上を目的として、精密制御照射可能な照射管を設置するもので

        ある。



   (3)ITER計画の進捗状況について

      標記の件について、事務局から、平成8年2月13日から15日まで

     米国サンディエゴで行われた,ITER/特別作業グループの第1回会

     合において、ITERの立地、許認可、ホスト国の支援等に関する事項

     の検討が行われた旨、報告があった。



   (4)第7回アジア地域原子力協力国際会議の結果について

      標記の件について、事務局から、平成8年3月5日から7日まで東京

     で開催された第7回アジア地域原子力協力国際会議の結果について報告

     があった。


         第16回 原子力委員会臨時会議議事録





1.日 時  平成8年3月1日(金)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)依田委員の海外出張について



   (2)ロシアの新型炉開発について



   (3)その他





4.審議事項



   (1)議事録の確認

     第15回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。



   (2)依田委員の海外出張について

      標記の件について、池本専門委員より、依田委員の平成8年3月5日

     (火)から3月13日(水)までの9日間、米国ローレンスリバモア国

     立研究所及びアルゴンヌ国立研究所における意見交換並びに第4回原子

     力国際会議(ICONE−4)への出席及び招待講演を行うための海外

     出張について説明がなされ、了承された。



   (3)ロシアの新型炉開発について

      標記の件について、事務局より平成8年1月22日から1月24日に

     東京で開催された日ロ将来型軽水炉開発セミナーで発表されたロシアの

     新型炉開発の状況について説明があった。


         第15回 原子力委員会定例会議議事録





1.日 時  平成8年2月27日(火)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)東北電力株式会社東通原子力発電所1号機設置に係る第1次公開ヒヤ

     リングの開催について



   (2)原子燃料工業株式会社熊取製造所における核燃料物質の加工の事業の

     変更許可について



   (3)平成7年度の原子力委員会による海外原子力関係者の招へいについて



   (4)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えい事故について



   (5)その他





4.審議事項



   (1)議事録の確認

     第14回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。



   (2)東北電力株式会社東通原子力発電所1号機設置に係る第1次公開ヒヤ

     リングの開催について

      標記の件について、通商産業省から、平成8年4月17日に青森県東

     通村で開催される東北電力株式会社東通原子力発電所1号機設置に係る

     公開ヒヤリングについて報告があった。



   (3)原子燃料工業株式会社熊取製造所における核燃料物質の加工の事業の

     変更許可について(答申)

      平成7年10月4日付け7安(核規)第471号をもって諮問のあっ

     た標記の件に関する核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する

     法律第16条第3項において準用する同法第14条第1項第1号及び第

     2号(経理的基礎に係る部分に限る。)に規定する基準の適用について

     は妥当なものと認め、内閣総理大臣あて答申することとした。

      注)本件は、被覆施設の作業を集約し効率化を図るため、第2加工棟

       の被覆施設にペレット編成挿入機及びペレット貯蔵設備を新設する

       こと、濃縮度4%を超える燃料集合体の組立数の増加に対応するた

       め、第2加工棟の組立施設に係る最大処理能力を277ton−U

       から330ton−Uに変更すること、濃縮度4%以下の燃料集合

       体の組立数が減少したため、第1加工棟の組立施設の組立機2台の

       うち1台を撤去すること、及び燃料の試験開発に係る取扱量を増や

       し作業の効率化を図るため、第2加工棟のその他の施設のうち第2

       開発室の核的制限値を変更するものである。



   (4)平成7年度の原子力委員会による海外原子力関係者の招へいについて

      標記の件について、事務局から説明がなされ審議した結果、本年3月

     5日より開催する第7回アジア地域原子力協力国際会議に、近隣諸国の

     原子力担当大臣等13名を招へいすることが決定された。



   (5)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えい事故について

      標記の件について、動力炉・核燃料開発事業団から、温度計さや管の

     探索作業状況等の報告がなされた。また、平成8年2月9日付け科学技

     術庁原子力安全局より出された指示文書に対し、同事業団が検討し回答

     した内容について報告があった。

      これに対し、委員より、

     ・ナトリウムに関する技術開発を総合的に実施し、その結果について、

      国民各層に十分理解してもらい、ナトリウム技術の社会的受容性を高

      めることが重要である。

     ・もんじゅの運転に当たっては、ナトリウムに関する技術に精通してい

      る人をより適切に配置することが望ましい。

     ・今回の事故への対応を通して得られた教訓を将来十分に活かしていく

      ことが重要である。

     等の意見があった。



         第14回 原子力委員会臨時会議議事録





1.日 時  平成8年2月23日(金)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)四国電力株式会社伊方発電所の原子炉の設置変更(1号、2号及び3

     号原子炉施設の変更)について(諮問)



   (2)米国原子力エネルギー協会の世論調査結果について



   (3)その他





4.審議事項



   (1)議事録の確認

     第13回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。



   (2)四国電力株式会社伊方発電所の原子炉の設置変更(1号、2号及び3

     号原子炉施設の変更)について(諮問)

      平成8年2月15日付け7資庁第14393号をもって、通商産業大

     臣から諮問を受けた標記の件について、通商産業省から説明がなされ、

     引き続き審議することとした。

      注)本件は、3号炉核燃料物質取扱設備の一部及び使用済燃料貯蔵設

       備の1号、2号及び3号炉による共用化、1号炉の蒸気発生器の取

       替え、1号及び2号炉の出力分布調整用制御棒クラスタの撤去、1

       号及び2号炉におけるB型バーナブルポイズンの採用、1号及び2

       号炉の液体廃棄物廃棄設備の一部の1号及び2号炉による共用化、

       蒸気発生器保管庫の設置並びに3号炉使用済樹脂貯蔵タンクの1号、

       2号及び3号炉による共用化を行うものである。



   (3)米国原子力エネルギー協会の世論調査結果について



      標記の件について、事務局から1996年1月に米国原子力エネルギ

     ー協会(NEI)が発表した原子力エネルギーに関する世論調査結果に

     ついて報告があった。


       第13回 原子力委員会定例会議議事録





1.日 時  平成8年2月20日(火)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えい事故について



   (2)日本原子力研究所大洗研究所の原子炉の設置変更(放射性廃棄物処理

     施設、JMTR原子炉施設、JMTRC原子炉施設及びHTTR原子炉

     施設の変更)について(諮問)



   (3)その他





4.審議事項



   (1)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えい事故について

      標記の件について、動力炉・核燃料開発事業団から、破損した温度計

     さや管の探索作業状況等について報告がなされるとともに、大洗工学セ

     ンターにおいて2月15日に行われた「ナトリウムによる漏えい速度、

     漏えい形態の確認実験」についてビデオ映像を用いて報告があった。



   (2)日本原子力研究所大洗研究所の原子炉の設置変更(放射性廃棄物処理

     施設、JMTR原子炉施設、JMTRC原子炉施設及びHTTR原子炉

     施設の変更)について(諮問)

     平成8年2月8日付け8安(原規)第5号をもって諮問を受けた標記の

     件について、科学技術庁から資料3に基づき説明がなされ、引き続き審

     議することとした。

      注)本件は、放射性廃棄物処理施設について、大洗研究所における廃

       棄物管理の事業の開始を控えて、放射性廃棄物処理施設を原子炉施

       設から除外すること、JMTR原子炉施設及びHTTR原子炉施設

       について、液体廃棄物及び固体廃棄物の廃棄の方法を変更するとと

       もに、排水口の位置を変更すること、並びにJMTRC原子炉施設

       について、使用済み燃料の処分の方法を変更するものである。



   (3)議事録の確認

     第12回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。


       第12回 原子力委員会臨時会議議事録





1.日 時  平成8年2月16日(金)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)第14回IAEA原子力賠償法常任委員会結果について



   (2)IPPC第二次評価報告書について



   (3)その他





4.審議事項



   (1)議事録の承認

      第11回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。



   (2)第14回IAEA原子力賠償法常任委員会結果について

      標記の件について、事務局から、1996年1月29日から2月2日

     にかけてIAEA本部で開催された第14回IAEA原子力賠償法常任

     委員会におけるウィーン条約改正案及び補完基金条約案の検討状況等に

     ついて報告があった。



   (3)IPCC第二次評価報告書について

      標記の件について、事務局から1995年12月11日から15日に

     かけてローマで開催された「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」

     第11回総会で採択された、21世紀末に全地球平均気温は1.0ない

     し3.5度、海面は15ないし95cm程度上昇する等の予測を含む第

     二次評価報告書の概要について報告があった。


         第11回 原子力委員会定例会議議事録





1.日 時  1996年2月13日(火)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えい事故について



   (2)その他





4.審議事項



   (1)議事録の確認

      第10回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。



   (2)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えい事故について

      標記の件について、科学技術庁宮林原子力安全局長から、2月9日に

     原子力安全局より公表された「動力炉・核燃料開発事業団 高速増殖原

     型炉もんじゅナトリウム漏えい事故の調査状況について」の報告があっ

     た。

      これに対し、委員より、

     ・今回の事故については、セイフティ・カルチャー面からの評価と情報

      連絡体制の面からの評価が重要である

     ・事業団として、事故時にとった行動等の十分な分析評価が重要である

     ・技術開発においては、ナトリウム漏えいが起きることも全くないとは

      言い切れないという前提で、なおかつ、安全が確保されるよう万全の

      対策がとられていることを率直に説明していくべきである

     等の意見があった。

      引き続き、動力炉・核燃料開発事業団から、破損した温度計の切り出

     し作業状況等、及び大洗工学センターにおいて2月15日に「ナトリウ

     ムによる漏えい速度、漏えい形態の確認実験」を実施する予定であるこ

     と等について報告があった。


         第10回 原子力委員会臨時会議議事録





1.日 時  1996年2月9日(金)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)原子力委員会参与の再任及び任命について



   (2)原子力委員会専門委員等の変更について



   (3)第11次東南アジア原子力協力代表団概要報告について



   (4)高速増殖原型炉もんじゅの二次系ナトリウム漏えい事故について



   (5)その他





4.審議事項



   (1)原子力委員会参与の再任及び任命について

      標記の件について、事務局から説明がなされ、原子力委員会参与のう

     ち、下邨 昭三、中江 要介及び向坊 隆を再任するとともに、新たに

     吉川 允二を任命することが了承された。



   (2)原子力委員会専門委員等の変更について

      標記の件について、事務局から説明がなされ、原子力委員会核燃料リ

     サイクル計画専門部会及び原子力国際問題等懇談会の構成員のうち、下

     邨 昭三を吉川 允二に変更するとともに、原子力委員会放射線利用推

     進専門部会の構成員のうち、飯泉 仁を佐藤 章一に変更することが了

     承された。



   (3)第11次東南アジア原子力協力代表団概要報告について

      標記の件について、安原子力産業会議常任相談役から、1996年1

     月16日から2月3日までインドネシア、ベトナム、タイ、マレーシア

     を訪問した第11次東南アジア原子力協力代表団の調査結果等の概要に

     ついて報告があった。



   (4)高速増殖原型炉もんじゅの二次系ナトリウム漏えい事故について

      標記の件について、動力炉・核燃料開発事業団から、破損した温度計

     の切り出し作業状況等、及び、米国との技術協力の枠組みについて報告

     があった。

      これに対し、委員より、

     ・動力炉・核燃料開発事業団としても、高速増殖炉開発で多くの蓄積の

      ある米国との技術協力を体系的にとらえ、今後とも継続していくこと

      が重要である

     等の意見があった。



   (5)議事録の確認

      第9回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。


         第9回 原子力委員会定例会議議事録





1.日 時  1996年2月6日(火)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)高速増殖原型炉もんじゅの二次系ナトリウム漏えい事故について



   (2)光量子の高度利用に関する懇談会報告書について



   (3)東北電力株式会社女川原子力発電所の原子炉の設置変更(3号原子炉

     の施設)について(一部補正)



   (4)その他





4.審議事項



   (1)議事録の確認

      第8回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。



   (2)高速増殖原型炉もんじゅの二次系ナトリウム漏えい事故について

      標記の件について、動力炉・核燃料開発事業団から、破損した温度計

     さや管の探索作業等、及び高速増殖炉関係の海外との技術協力及び研究

     者・技術者の交流の状況について報告があった。

      これに対し、委員より、

     ・日本より先に高速増殖炉の開発に取り組んだ諸外国の経験には反映す

      べきことが多く、国際協力で得られた成果を一層活用できるスキーム

      を検討すべき

     ・長期にわたる研究開発の実施に当たっては、技術の継承を的確に行っ

      ていくとの観点から得られた研究成果の管理に十分留意する必要がある

     等の意見があった。



   (3)光量子の高度利用に関する懇談会報告書について

      標記の件について、宅間電気通信大学教授等から、光量子源を用いた

     応用研究の可能性、研究開発推進体制等に関し、光量子の高度利用に関

     する懇談会がまとめた報告書について報告があった。



   (4)東北電力株式会社女川原子力発電所の原子炉の設置変更(3号原子炉

     の施設)について(一部補正)

      平成8年1月31日付け6資庁第7265号をもって、通商産業大臣

     から通知のあった標記の件について、通商産業省から説明がなされ、引

     き続き審議することとした。

      注)本件は、平成7年4月28日付け6資庁第7265号をもって、

       諮問を受けた標記申請について、申請書の本文及び添付書類の記述

       の適正化を図るため、一部補正を行うものである。


         第8回 原子力委員会臨時会議議事録





1.日 時  1996年2月2日(金)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)高速増殖原型炉もんじゅの二次系ナトリウム漏えい事故について



   (2)平成7年度原子力委員会による海外原子力関係者の招へいについて



   (3)スウェーデンの原子力事情について



   (4)その他





4.審議事項



   (1)議事録の確認

      第7回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。



   (2)高速増殖原型炉もんじゅの二次系ナトリウム漏えい事故について

      2月1日の高速増殖炉「もんじゅ」発電所の視察に関し、標記の件に

     ついて、動力炉・核燃料開発事業団から、2次系配管からのナトリウム

     漏えいの原因究明のための破損した温度計さや管の探索作業などについ

     て報告があった。

      これに対し、委員より、

     ・常陽等の技術、経験を的確に活かしていくべき

     ・関係他機関との相互連絡をより緊密にするよう努力すべき

     等の意見があった。



   (3)平成7年度原子力委員会による海外原子力関係者の招へいについて

      標記の件について、事務局から説明がなされ審議した結果、モハメド

     ・エルバラダイIAEA(国際原子力機関)事務局長補の招へいを決定

     した。



   (4)スウェーデンの原子力事情について

      標記の件について、事務局から1995年12月、スウェーデン議会

     のエネルギー委員会が発表した、「2010年までの原子力発電の段階

     的廃止計画」に関して報告があった。


         第7回 原子力委員会定例会議議事録





1.日 時  1996年1月30日(火)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)高速増殖原型炉もんじゅの二次系ナトリウム漏えい事故について



   (2)韓国の長期電力需給計画について



   (3)その他





4.審議事項



   (1)議事録の確認

      第5回原子力委員会定例会議議事録(案)及び第6回原子力委員会臨

     時会議議事録(案)が了承された。



   (2)高速増殖原型炉もんじゅの二次系ナトリウム漏えい事故について

      標記の件について、動力炉・核燃料開発事業団から、2次系配管から

     のナトリウム漏えいの原因究明のための破損した温度計さや管の探索作

     業などについて報告があった。

      これに対し、委員から、

     ・破損した温度計さや管を早期に発見するよう努めるべき

     等の意見があった。



   (3)韓国の長期電力需給計画について

      標記の件について、事務局から昨年12月に改訂された韓国の「長期

     電力需給計画」について報告があった。改定された計画では、2010

     年には韓国の総電源設備容量を7,955万kWに、そのうち原子力発

     電は従来の計画に加え、さらに6基を新設することにより2,633万

     kW(全体の33.1%)とする計画となっていること等が紹介された。



         第6回 原子力委員会臨時会議議事録





1.日 時  1996年1月26日(金)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)日本原燃・六ヶ所再処理工場の建設計画の変更について



   (2)福島県、新潟県、福井県各知事の提言「今後の原子力政策の進め方に

     ついての提言」について



   (3)その他





4.審議事項



   (1)日本原燃・六ヶ所再処理工場の建設計画の変更について

      標記の件について、日本原燃株式会社から、設計変更内容、再処理工

     場の竣工時期並びに工事費について報告があった。

      引き続き、電気事業連合会から、六ヶ所再処理工場の建設計画が妥当

     と判断したことについて報告があった。

      これに対し、委員から、

     ・原子力発電所と異なる点も多く、経験も少ないことから、国内外の再

      処理施設における特に運転開始段階での不具合の情報、運転経験等を

      十分活用すべき

     ・再処理工場に対する理解を深めるためモックアップや模型の公開等を

      考えるべき

     等の意見があった。



   (2)福島県、新潟県、福井県各知事の提言「今後の原子力政策の進め方に

     ついての提言」について

      標記の件について、事務局から報告があった。これに対し、委員から、

     ・国の政策とそれが決められた背景等について、各地方自治体の関心の

      度合いに応じて、良く理解してもらうことが重要

     等の意見があった。



   (3)以上の議論を踏まえ、委員より

     ・今後の原子力政策を考える上で、六ヶ所再処理工場の建設計画の変更、

      三県知事提言は非常に重要な問題である。

     ・三県知事の提言については、国民の合意を形成していくに当たり、原

      子力委員会をはじめ国が果たすべき役割の重要性を強く述べておられ

      るものと認識され、積極的に対応していく必要がある。

     ・もんじゅの事故を踏まえて、原子力委員会として、今後の対応を考え

      ていく上で、まず地元の実情に触れ、生の声を伺うことが重要である。

     ・六ヶ所再処理工場の建設計画の変更は、原子力委員会の立場からは、

      正式な事業者からの申請があって判断していくものではあるが、国の

      核燃料リサイクル計画の要となる施設の計画変更であり、重要な問題

      と認識し、フォローアップしていく必要がある。

     ・プルトニウム需給見通しに関しては、今回の六ヶ所再処理工場の建設

      計画の変更、もんじゅの事故の今後に及ぼす影響など注意深く検討し、

      柔軟に対応していく必要がある。

     等の意見が出された。


         第5回 原子力委員会定例会議議事録





1.日 時  1996年1月23日(火)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)保障措置の強化・効率化方策[プログラム93+2]に関する最近の

     動向について



   (2)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えい事故について



   (3)関西電力株式会社高浜発電所の原子炉の設置変更(1号、2号、3号

     及び4号原子炉の設置の変更)について(答申)



   (4)スウェーデンの原子力事情について



   (5)その他





4.審議事項



   (1)議事録の確認

      第4回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。



   (2)保障措置の強化・効率化方策[プログラム93+2]に関する最近の

     動向について

      標記の件について、事務局からIAEAの保障措置の強化・効率化方

     策である[プログラム93+2]のIAEAと各国による検討状況につ

     いて報告があった。

      これに対し、委員から、

     ・非核兵器保有国のみならず核兵器保有国も含め保障措置に関する議論

      が十分行われる必要がある

     ・保障措置の強化とともに、各国の負担が大きくならないよう合理化も

      併せて行うことが必要である

     ・強化・効率化により核疑惑のある国に対し厳しく対処できるようにし

      てほしい

     ・我が国においても査察強化が重要

     等の意見があり、今後の動向についても事務局より報告を受け審議して

     いくこととした。



   (3)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えい事故について

      標記の件について、動力炉・核燃料開発事業団から、2次系配管から

     のナトリウム漏えいの原因究明のための準備作業としての漏えい部近傍

     の保温材撤去作業について報告があった。

      これに対し、委員から、原因究明について、現在、科学技術庁及び原

     子力安全委員会による調査が行われているところであるが、動燃自身が

     当事者として十分に対処していくことが重要である等の意見があった。



   (4)スウェーデンの原子力事情について

      標記の件について、事務局から、1995年12月、スウェーデン議

     会のエネルギー委員会が発表した、エネルギー需給的には、1990年

     代に1基の原子力発電所を閉鎖することは可能であるが、最終的な閉鎖

     期限については設定されるべきではない、とする「2010年までの原

     子力発電の段階的廃止計画」に関する報告があった。本件については、

     今後の動きについても引き続き注視していくこととした。



   (5)関西電力株式会社高浜発電所の原子炉の設置変更(1号、2号、3号

     及び4号原子炉の設置の変更)について(答申)

      平成7年12月5日付け7資庁第13404号をもって諮問のあった

     標記の件に関する核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法

     律第26条第4項において準用する同法第24条第1項第1号、第2号

     及び第3号(経理的基礎に係る部分に限る。)に規定する基準の適用に

     ついては妥当なものと認め、通商産業大臣あて答申することとした。

      注)本件は、「非常用電源設備の受電系統のうち主回線(500kV)

       を2回線から4回線へ変更する」ものである。


         第4回 原子力委員会臨時会議議事録





1.日 時  1996年1月19日(金)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えいについて



   (2)第7回アジア地域原子力協力国際会議の開催について



   (3)その他





4.審議事項



   (1)議事録の確認



      第3回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。



   (2)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えいについて



      標記の件について、動力炉・核燃料開発事業団から、2次系配管のナ

     トリウム漏えいの原因究明のための準備作業としての漏えい部近傍の保

     温材撤去作業について報告があった。



      これに対し、委員から、



     ・ナトリウムが循環している他の2ループの健全性について確認する必

      要がある

     ・国民の理解の促進のため、ナトリウムの燃焼実験を、実際に近い条件

      で公開の下に行ってはどうか

     ・地震速報における津波情報と同様に、原子力発電所でトラブルか生じ

      た場合、放射能の放出の有無等の情報を、早期にマスメディアを通し

      て流すことを習慣づける努力をしてはどうか

     ・高温のナトリウムが鉄と反応する状況などを調べるべき



     等の意見があった。



   (3)第7回アジア地域原子力協力国際会議の開催について



      平成8年3月5日(火)〜3月7日(木)に東京において開催する標

     記の件について、事務局から説明がなされ、審議の結果、



     ・議論した内容を国際協力専門部会に反映させることを考えながら進め

      るべき

     ・アジア地域における原子力発電の導入に当たっての安全規制の問題等

      が議論の対象になると予想される

     ・もんじゅの2次系ナトリウム漏えい事故に関連して、信頼の回復を目

      指しつつ原因の究明を行っていることをアジア各国からの参加者によ

      く理解してもらうべき



     等の意見が出され、了承された。


         第3回 原子力委員会定例会議議事録





1.日 時  1996年1月16日(火)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)ロシア極東における液体放射性廃棄物貯蔵・処理施設の建設に係わる

     契約締結について



   (2)平成8年度原子力関係予算政府原案(通商産業省分)について



   (3)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えいについて



   (4)その他





4.審議事項



   (1)議事録の確認

      第2回原子力委員会臨時会議議事録(案)について、6.審議事項

     (1)の「人間」を「人類」とした上で了承された。



   (2)ロシア極東における液体放射性廃棄物貯蔵・処理施設の建設に係わる

     契約締結について

      標記の件について外務省から、「日露核兵器廃棄協力委員会」がロシ

     ア極東における液体放射性廃棄物貯蔵・処理施設の建設に従事する業者

     と契約を締結したことについて説明があった。



   (3)平成8年原子力関係予算政府原案(通商産業省分)について

      標記の件について、事務局から説明があった。



   (4)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えいについて

      はじめに、故西村成生 動力炉・核燃料開発事業団総務部次長の逝去

     に対し黙とうにより哀悼の意を表した。

      標記の件について、動力炉・核燃料開発事業団から、2次系配管のナ

     トリウム漏えいの原因究明のための準備作業及び各室に飛散したナトリ

     ウム化合物の除去・清掃作業等について報告があった。

      これに対し、委員から、

      ・原因やナトリウムの漏えい量について確認できた情報を早めに公表

       すべき

      ・原因などについて断片的にではなく、情報を適切にとりまとめて公

       表していくことが重要である。

      ・連絡通報体制に関して現地の過去の経験を踏まえた対応をすべき

     等の意見があった。


         第2回 原子力委員会臨時会議議事録





1.日 時  1996年1月12日(金)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)委員長代理の指名について



   (2)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えいについて



   (3)その他





4.審議事項



   (1)委員長代理の指名について

      中川委員長から、原子力委員会及び原子力安全委員会設置法第4条第

     8項の規定に基づき、原子力委員会委員長代理に伊原委員が、さらに伊

     原委員長代理の海外出張等による不在の際の委員長代理には、田端委員

     が指名された。

      続いて、委員長より高速増殖原型炉もんじゅのナトリウム漏えい事故

     等について幅広く意見を聞いて対策を考えたい旨が述べられ、各委員よ

     り、今回の事故に関し、

     ・ナトリウム漏れの問題は情報の隠ぺいの問題とは切り離して検討して

      いく必要がある

     ・技術の発展は失敗の積み重ねであり、失敗を許さないという情勢がで

      きるのは好ましくない

     ・情報公開を効果的に行っていくためのシステムを作る必要がある

     ・「もんじゅ」の安全性については、放射能の閉じこめに加えナトリウ

      ムの取り扱いの対策の観点から十分検討することが必要であり、ナト

      リウム対策技術を含め総合技術体系を確立する必要がある

     ・原子力は、エネルギー問題のみならず人間を支える総合科学技術とし

      ての可能性を有している

     ・地元が原子力をどう見ているかを十分認識することが重要

     ・再発防止に努め、損なわれた地元との信頼関係を万全の対策で修復し

      ていくべき

     等の意見があった。

      最後に委員長より、原子力及び核燃料サイクル政策について多くの国

     民の支持を得るために、原子力委員会としても情報公開のシステムの確

     立に取り組むことで、二度と国民に不信感を与えないよう尽力されたい

     旨が述べられた。



   (2)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えいについて

      標記の件について、動力炉・核燃料開発事業団から、2次系配管のナ

     トリウム漏えいの原因究明のための準備作業及び2次系の各室に飛散し

     たナトリウム化合物の除去・清掃作業等について報告があった。

      これに対し、委員から、

     ・原因究明に関してまず検査・判断の基準を十分考えて検査を行い、結

      果を公開し、詳しく説明すべき

     ・温度検出器破損の原因が、当該検出器特有の問題か、他の2次系温度

      検出器に共通の問題かを十分に検討すべき

     ・外国の高速増殖炉のナトリウム漏えいで得た経験を十分活かすべき

     等の意見があった。



   (3)議事録の確認

      第1回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。











<訂正>



  誤 >・原子力は、エネルギー問題のみならず人間を支える総合科学技術とし

    > ての可能性を有している       ^



  正 >・原子力は、エネルギー問題のみならず人類を支える総合科学技術とし

    > ての可能性を有している       ^


         第1回 原子力委員会定例会議議事録





1.日 時  1996年1月9日(火)10:30〜



2.場 所  委員会会議室





3.議 題



   (1)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウムの漏えいについて



   (2)平成8年度原子力関係予算政府原案について



   (3)九州電力株式会社玄海原子力発電所の原子炉の設置変更(1号、2号

     及び4号原子炉設置の変更)について(答申)



   (4)その他





4.審議事項



   (1)議事録の確認



      第57回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。



   (2)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えいについて



      標記の件について、動力炉・核燃料開発事業団から、2次系配管のナ

     トリウム漏えいの発生箇所近傍におけるナトリウム化合物付着状況、温

     度検出器の状況、事故原因の調査手順及び今後の運転計画の変更等につ

     いて報告があった。



      これに対し、委員から、



     ・早期に原因究明がなされるよう一層努力すべきこと

     ・原因究明の手順を一層具体化すべきこと



     など意見が出され、今後の委員会でも、その後の状況の進展などについ

     て報告を聴取することとした。



   (3)平成8年度原子力関係予算政府原案について



      標記の件について、事務局から説明があった。



   (4)九州電力株式会社玄海原子力発電所の原子炉の設置変更(1号、2号

     及び4号原子炉設置の変更)について(答申)



      平成7年12月1日付け7資庁第8491号をもって諮問のあった標

     記の件に関する核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律

     第26条第4項において準用する同法第24条第1項第1号、第2号及

     び第3号(経理的基礎に係わる部分に限る。)に規定する基準の適用に

     ついては妥当なものと認め、通商産業大臣あて答申することとした。



       注)本件は、「核燃料物質取扱設備及び使用済燃料貯蔵設備の一部

        の供用化」を行うものである。



   (5)その他



      事務局から「新しい政権に向けての三党政策合意」について説明があ

     った。