<資料3>

平成12年2月7日

第7回円卓会議のテーマ等について

<平成11年度原子力政策円卓会議について>

 我が国の原子力政策の方向性をめぐり、昨年平成10年度に原子力委員会からの要請にもとづき第三者的立場から行政の評価や提言を行う機関として原子力政策円卓会議が設置され、5回の審議に基づいて「エネルギー源の中での原子力の位置付け」、「立地地域の振興についての対応」、「国民に見える形でのエネルギー政策の議論」、「政策決定プロセスの公開」等について提言がなされた。その中でもっとも重要な項目の一つが円卓会議の継続的開催の要望である。
 今回の円卓会議は、この要望に応えて設置されたものである。ここでは国民各層の間の原子力に関する議論を徹底して行うと共に広く公開し、原子力問題の状況をより明確に国民に把握してもらうため、原子力委員会に原子力政策の方向について積極的な提言を行うことを目指している。このような円卓会議の目的が達成されるためには、国民の広い範囲から多様な意見が円卓会議に出され、それについて十分な議論が行われることが必要である。国民各界各層の協力を是非お願いしたい。

<第7回原子力政策円卓会議のテーマについて>

テーマ:今後のエネルギー問題と原子力の位置づけ

 今回は今年度円卓会議の最終回にあたる。今年度は、まず最初の2回の会議で我が国の原子力政策の一つの要である核燃料サイクルに関して、廃棄物処分問題を含めて議論を行った。さらにその後の会議では、より幅広い観点から原子力の今後のありかたについて検討するため、さまざまな立場の方々(国会議員、一般市民、電力生産地住民など)に参集をお願いし、我が国の原子力政策について多面的な議論を行った。
 今回は、これまでの会議の全体総括として、我が国のエネルギー需給とその中での原子力の役割、原子力行政体制のありかた、原子力研究開発の方向、など今後の原子力政策の核となる諸問題について率直な議論を行っていきたいと考える。