<平成11年度第6回「原子力円卓会議」資料>

アメリカ原子力事情視察と原子力を考える視点

平成12年01年13日
参議院議員 加納 時男

  1. アメリカ原子力事情
    今年1/2(日)〜1/9(日)訪米
    ネバタ州「ヤッカマウンテン」SF/HLW(使用済み燃料/高レベル放射性廃棄物)最終処理処分研究施設、
    ニューメキシコ州「WIPP(Waste lsolation Pilot Plant−TRU廃棄物隔離 パイロットプラント」、
    ケンタッキー州「USECパデューカウラン濃縮工場」(United States Enrichment Corporation)
    視察後、ワシントンにてDOE(エネルギー省)、NRC(原子力規制委員会)幹部と懇談。
    「変化の胎動」を感じた。
    米原子力の既設プラントの稼働は好調。コスト競争力大。
    新規発注がない理由は、初期投資大、廃棄物問題未解決にある。
    しかし、認可手続きの合理化、次世代炉の開発等によりコスト競争力回復の見通しも。
    WIPPでの廃棄物の受け入れ開始(1999年)は大きなインパクト。
    <NIMBYからPIMBYへ>
    ヤッカマウンテンが解決すると事態は大きく前進。
    地球温暖化対策として原子力選択は今後の大きなテーマ。
    関係者は一様に10〜15年以内に原子力発電所新規発注を予測。
  2. 原子力を考える視点
    科学技術に伴うリスクの評価
    リスクとベネフィットのバランス、リスクコントロール。
    原子力のベネフィット
    「長期経済性」
    「エネルギーセキュリテイ」
    「環境適合性」
    エネルギーの選択
    <4つの評価軸>
    「量」
    「質」
    「価格」
    「時間」
    いいところばかり、悪いところばかりはない。
    「排除の論理」し「出羽守」はいかがなものか。
    「エネルギー多神教」の提案
    以上