<資料3>

平成11年6月15日

第1回円卓会議のテーマ等について

<平成11年度原子力政策円卓会議について>

 我が国の原子力政策の方向性をめぐり、昨年平成10年度に原子力委員会からの要請にもとづき第三者的立場から行政の評価や提言を行う機関として原子力政策円卓会議が設置され、5回の審議に基いて「エネルギー源の中での原子力の位置付け」、「立地地域の振興についての対応」、「国民に見える形でのエネルギー政策の議論」、「政策決定プロセスの公開」等について提言がなされた。その中でもっとも重要な項目の一つが円卓会議の継続的開催の要望である。
 今回の円卓会議は、この要望に応えて設置されたものである。ここでは国民各層の間の原子力に関する議論を徹底して行うと共に広く公開し、原子力問題の状況をより明確に国民に把握してもらうため、原子力委員会に原子力政策の方向について積極的な提言を行うことを目指している。このような円卓会議の目的が達成されるためには、国民の広い範囲から多様な意見が円卓会議に出され、それについて十分な議論が行われることが是非必要であり、国民各層の協力を是非お願いしたい。

<第1回原子力政策円卓会議のテーマについて>

テーマ:我が国の核燃料サイクル

 従来、我が国はウラン資源の有効利用の立場から、核燃料サイクルの構築を推進する政策をとってきた。しかし、高速増殖炉もんじゅの事故、核燃料の再処理と関連物質の輸送等の諸問題から、核燃料サイクルのありかたを再検討せよ、との声も出ている。このような核燃料サイクルの必要性と問題点を背景に、核燃料サイクルをどのような方向に持っていくべきかを議論するのが今回の狙いである。
 なお、第2回では、核燃料サイクルのみならず、現在の原子力開発全体の大きな課題である高レベル廃棄物処分の問題について議論する予定である。