原子力委員会 12月の動き(1996年)


<委員会の動き>

 定例及び臨時会議


題名:第85回 原子力委員会定例会議議事録
1.日 時  1996年12月 3 日(火)10:30〜
2.場 所  委員会会議室
3.議 題
     (1) 原子力委員会専門委員の変更について
     (2) 第2回PNC核不拡散フォーラムの結果について
     (3)アジア地域原子力協力国際会議の下での協力活動について
     (4)その他
4. 審議事項
   (1)議事録の確認
            第84回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。
      (2) 原子力委員会専門委員の変更について
            標記の件について、事務局より説明がなされ了承された。
      (3)第2回PNC核不拡散フォーラムの結果について
            1996年11月18日(月)、19日(火)の2日間、東京で開催され
          た標記の件について、動力炉・核燃料開発事業団植松副理事長より、フォー
          ラムの目的、原子力平和利用にとっての国際環境をテーマとした討議の概要
          等について報告があった。
            これに対し、委員より、
            米国における余剰プルトニウムの民生用原子炉によるMOX燃料利用の検
            討については、経済性に関する評価等を含め、その動向に注目すべき
          等の意見があった。
       (4)アジア地域原子力協力国際会議の下での協力活動について
            標記の件について、地域原子力協力構想調査委員会委員長兼農業利用グル
          ープ幹事である山口駒沢短期大学部長より、1996年11月4日(月)、
          5日(火)の2日間、タイで開催された「アジア地域原子力協力・園芸作物
          突然変異育種セミナー」の成果報告について、開催の概要、検討・討議の概
          要等、報告があった。
            また、同委員会医学グループ幹事である森田放射線医学総合研究所治療診
          断部治療課長より1996年11月5日(火)〜7日(木)の3日間、韓国
          で開催された「アジア地域原子力協力・放射線治療セミナー」の成果報告に
          ついて、開催の経緯、セミナーの経緯及び概要等、報告があった。
            これに対し、委員より、
         ・アジア各国との信頼感ある協力関係を育てるためには、研究開発段階から
           の協力を進めることが重要。
         ・アジア各国との協力にあたっては、継続的なフォローアップが重要
          等の意見があった。
         
                                                                 以 上






題名:第86回 原子力委員会臨時会議議事録
1.日 時  1996年12月 6 日(金)10:30〜
2.場 所  委員会会議室
3.議 題
     (1) 平成8年度原子力委員会委託調査について
     (2) アジア地域原子力協力国際会議の下での協力活動について
     (3) 田畑委員の海外出張について
     (4)その他
4. 審議事項
   (1)議事録の確認
            事務局作成の資料1第85回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承さ
          れた。
      (2)平成8年度原子力委員会委託調査について
            標記の件について、事務局より資料2に基づき、平成8年度原子力委員会
          委託調査の課題に関して、海外主要国の原子力開発に関する情報収集分析及
          び原子力に関する技術的安全と社会的安心等に関する調査について審議され
          、了承された。
     (3)アジア地域原子力協力国際会議の下での協力活動について
            標記の件について、地域原子力協力構想調査委員会放射性廃棄物管理グル
          ープ幹事である田代財団法人原子力環境整備センター理事より、資料3−1
          に基づき、1996年10月14日(月)〜18日(金)までの5日間、マ
          レーシアで開催された「アジア地域原子力協力・放射性廃棄物管理セミナー
          」の成果報告について、開催の概要、セミナーの概要等の報告があった。
            また、日本原子力研究所東海研究所高柳研究炉次長より、資料3−2に基
          づき、1996年11月25日(月)〜28日(木)までの4日間、インド
          ネシアで開催された「アジア地域原子力協力・研究炉利用ワークショップ」
          の成果報告について、開催の概要、検討・討議の概要等の報告があった。
      (4)田畑委員の海外出張について
            標記の件について、事務局より資料4に基づき、田畑委員が1996年1
          2月8日(日)〜12日(木)までの5日間、フィリピンで開催される第2
          回フィリピン原子力大会へ出席し、招待講演を行うとともに、アジア地域原
          子力協力国際会議の下で実施される第6回PAセミナーにおいて開会挨拶を
          行うこと及び科学技術省パドリナ大臣との会談並びに植物育種研究等の視察
          を行う旨、報告があった。
                                                                        以 上







題名:第87回 原子力委員会定例会議議事録
1.日 時  1996年12月10日(火)10:30〜
2.場 所  委員会会議室
3.議 題
     (1) 太陽光発電について
     (2) 高レベル放射性廃棄物処分懇談会の審議の結果について
     (3) その他
4. 審議事項
   (1)太陽光発電について
            標記の件について、岩崎中央電力協議会専務理事及び上田中央電力協議会
          技術開発部長より、太陽光発電に関して、発電力としての特性、設置可能量
          と供給力としての評価、環境適合性、経済性及び今後の取り組み等について
          報告があった。
            これに対し、委員より
          ・一般の人には太陽光発電に対する大きな期待があるように思うが、本質的
            な特性や規模などの検討により、根拠のある現実的な数字を一般の人に示
            していく努力をすべき
          ・太陽光発電については、天候に左右されやすいことなど品質の高い電源と
            しては期待できないが、送配電システムが整備されていないところ、例え
            ば開発途上国などの小規模分散型電源として使える可能性がある
          等の意見があった。
      (2)第5回高レベル放射性廃棄物処分懇談会の審議の結果について
            1996年12月4日(水)に開催された標記の件について、事務局より
          審議の概要等について報告があった。
      (3)議事録の確認
            第86回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。
                                                                        以 上







題名:第88回 原子力委員会臨時会議議事録
1.日 時  1996年12月13日(金)10:30〜
2.場 所  委員会会議室
3.議 題
     (1) 田畑委員の海外出張報告について
     (2) 総合エネルギー調査会原子力部会の審議状況について
     (3) その他
4. 審議事項
   (1)総合エネルギー調査会原子力部会における審議状況について
            標記の件について、通商産業省より、これまでの開催状況、立地自治体と
          の意見交換の実施、原子力部会報告書骨子案について、報告があった。
            これに対し、委員より、
          ・原子力の開発利用に関して、国、地方自治体、事業者及び国民の役割や、
            それぞれに何が求められているかを考えていく必要がある。その際、幅広
            い双方向の理解が重要
          ・エネルギーセキュリティーに関してグローバルな観点からのコンセンサス
            が必要
          ・国民の中にある原子力施設に対するイメージを向上させられるよう、国と
            して何ができるか検討する必要がある
          ・情報公開や政策決定過程への国民参加について、専門性の観点から、幅広
            く意見を聞くやり方がどこまで可能であるかを検討していく必要がある
          等の意見があった。
      (2)田畑委員の海外出張報告について
            標記の件について、事務局より1996年12月8日(日)〜12日(木
          )までの5日間、フィリピンで開催された第2回フィリピン原子力大会へ田
          畑委員が出席し、招待講演を行ったこと、アジア地域原子力協力国際会議の
          下で実施された第6回PAセミナーにおける開会挨拶、科学技術省パドリナ
          大臣との会談及び植物育種研究所等の視察について、報告があった。
      (3)議事録の確認
            事務局作成の第87回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。
                                                                  以 上







題名:第89回原子力委員会定例会議議事録
1.日 時  1996年12月17日(火)10:30〜
2.場 所  委員会会議室
3.議 題
     (1) 平成8年版原子力白書について
     (2) 第4回地層処分研究開発報告会について
     (3) その他
4. 審議事項
   (1)平成8年版原子力白書について
            標記の件について、事務局より説明があり審議した結果、原案どおり
          平成8年版原子力白書を決定した。
      (2)第4回地層処分研究開発報告会について
            1996年12月3日(火)東京で開催された標記の件について、笹尾
          動力炉・核燃料開発事業団理事より、開催の目的、概要等について報告が
         あった。
           これに対し、委員より、
         ・内容、運営とも適当で、参加者が熱心であったとの印象を受けた。今後
           は、専門家を対象とするシンポジウム形式にするのか、一般の人を対象と
           する報告会にするのか、報告会の性格を明確にするほうがよい。また、一
           般からも様々な分野の人が多く参加するような工夫をしてはどうか。
         等の意見があった。
      (3)議事録の確認
            事務局作成の第88回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。
                                                                  以 上







題名:第90回 原子力委員会臨時会議議事録
1.日 時  1996年12月20日(金)9:45〜
2.場 所  委員会会議室
3.議 題
     (1) ITER計画懇談会の設置等について
     (2) その他
4. 審議事項
   (1)議事録の確認
            第89回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。
      (2)ITER計画懇談会の設置等について
            標記の件について、事務局より説明があり、審議した結果、原案のとおり
          「ITER計画懇談会の設置について」が決定された。
            また、事務局よりITER計画懇談会の担当原子力委員について説明があ
          り、了承された。
                                                                  以 上







題名:第91回 原子力委員会定例会議議事録
1.日 時  1996年12月24日(火)10:30〜
2.場 所  委員会会議室
3.議 題
     (1) もんじゅの安全性総点検について
     (2) その他
4. 審議事項
   (1)議事録の確認
            第90回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。
      (2)もんじゅの安全性総点検について
            標記の件について、科学技術庁より、もんじゅ安全性総点検チームにより
          決定された「もんじゅ安全性総点検の基本方針について」及び「もんじゅ安
          全性総点検の具体的な点検内容、点検手法等について」について、報告があ
          った。
            続いて、動力炉・核燃料開発事業団より、もんじゅの安全総点検に関する
          実施計画に関し、全体計画、原因究明・事故影響評価を踏まえた総点検につ
          いて、報告があった。
            これに対し、委員より
          ・どのような事項についてどこまで確認していけば理解が得られるかという
            視点が、安全性総点検において重要
          ・国内外の最新技術情報はもちろんのこと、幅広く過去の情報も含めて統計
            的に整理して、しっかり点検すべき
          ・これまでの性能試験で経験していない出力でどうなるかという視点も含め
            て点検してほしい
          等の意見があった。