原子力委員会 6月の動き(1996年)


<委員会の動き>

 定例及び臨時会議


題名:第37回 原子力委員会定例会議議事録
1.日 時  1996年6月 4日(火)10:30〜
2.場 所  委員会会議室
3.議 題
   (1)ITER計画の進捗状況について
   (2)「93+2計画」第2部について
   (3)平成9年度原子力関係予算の処理について
   (4)その他
4. 審議事項
   (1)議事録の確認
      第36回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。
   (2)ITER計画の進捗状況について
      標記の件について、事務局より、特別作業グループについて、1996年
     7月にウィーンにて開催される予定の第4回会合において、建設基準協議会
     開始のベースとなる報告書を取りまとめること、これまでの検討項目、今後
     の計画及び各極の状況について、報告があった。
   (3)「93+2計画」第2部について
      標記の件について、科学技術庁より、IAEAにおける現在の検討状況、
     IAEA6月理事会に提出される文書の概要等について、報告があった。
   (4)平成9年度原子力関係予算の処理について
      標記の件について、事務局より、説明がなされ、審議した結果、原案のと
     おり決定した。
                                  以 上






題名:第38回 原子力委員会臨時会議議事録
1.日 時  1996年6月 7日(金)10:30〜
2.場 所  委員会会議室
3.議 題
   (1)原子力委員会専門委員の変更等について
   (2)第15回IAEA原子力損害賠償常任委員会の結果について
   (3)地域フォーラムの開催について
   (4)その他
4. 審議事項
   (1)議事録の確認
      第37回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。
   (2)原子力委員会専門委員の変更等について(案)
      標記の件について、局より、説明がなされ、了承された。
   (3)第15回IAEA原子力損害賠償常任委員会の結果について
      1996年5月6日(月)から5月10日(金)まで、IAEA本部にお
     いて開催された標記の件について、事務局より、ロシアの現行ウィーン条約
     への署名、ウィーン条約改正案及び補完基金条約案の内容並びに今後の方向
     等について、報告があった。
      これに対し、委員より、
     ・今後とも我が国の法体系との整合性等に留意して対処すべき
     等の意見があった。
   (4)地域フォーラム開催について
      標記の件について、事務局より、1996年6月15日(土)福島県大熊
     町において、「原子力発電所の耐震安全性」をテーマに、国の担当者や専門
     家が、立地地域を中心とする国民に対するきめ細やかな説明及び率直な意見
     交換を行う場として開催する旨、説明があった。
      これに対し、委員より、
     ・今後、合意形成に係る取り組みを進めるに当たっては、様々な立場の者の
      間での意見交換を行っていくことが重要
     等の意見があった。
                                  以 上

題名:第39回 原子力委員会定例会議議事録 1.日 時  1996年6月11日(火)10:00〜 2.場 所  委員会会議室 3.議 題    (1)平成9年度原子力関係予算ヒアリング       日本原子力研究所(予備ヒアリング)    (2)その他 4. 審議事項    (1)平成9年度原子力関係予算ヒアリング日本原子力研究所(予備ヒアリング)       標記の件について、日本原子力研究所より、先端的基礎研究の展開、新し      い時代に相応した研究開発、国際熱核融合実験炉の誘致と建設準備、国民か      ら支持される原子力利用の推進等について、説明があった。       これに対し、委員より、      ・原子力施設のある地方自治体と交流を持つことが大切なこと      ・国民から支持される原子力をどのように実現するか。安全から安心を得る       ための処方箋を、具体的に考える必要がある      ・大型の基礎研究施設が整備され、広く開放されれば大学のレベルも向上する      等の意見があった。                                  以 上 題名:第40回 原子力委員会臨時会議議事録 1.日 時  1996年6月14日(金)10:30〜 2.場 所  委員会会議室 3.議 題    (1)高速増殖原型炉もんじゅナトリウム漏えい事故について    (2)その他 4. 審議事項    (1)議事録の確認       第38回原子力委員会臨時会議議事録及び第39回原子力委員会定例会議      議事録が承認された。    (2)高速増殖原型炉もんじゅナトリウム漏えい事故について       標記の件について、動力炉・核燃料開発事業団より、大洗工学センターに      おいて1996年6月7日(金)に行なわれた、ナトリウム漏えい燃焼実験      の目的、実験後の観察結果について、報告があった。       これに対し、委員より、      ・床ライナーに穴が開いた原因を慎重かつ十分に究明すべき     ・より実機に適合した条件での実験を追加的に行なうことを検討すべき等の       意見があった。
題名:第41回 原子力委員会定例会議議事録 1.日 時  1996年6月18日(火)10:30〜 2.場 所  委員会会議室 3.議 題    (1)原子力政策に関する国民的合意形成を目ざした通産省の取り組みについて    (2)放射線利用推進専門部会報告書「加速器利用研究の推進について」    (3)その他 4. 審議事項    (1)議事録の確認       第40回原子力委員会臨時会議議事録が承認された    (2)原子力政策に関する国民的合意形成を目ざした通産省の取り組みについて       標記の件について、通商産業省から、1996年6月11日(火)新潟県      新潟市で開催された「一日資源エネルギー庁」の開催概要、「全国講演キャ      ラバン」開催・開催準備状況等について、報告があった。   (3)放射線利用推進専門部会報告書「加速器利用研究の推進について」       標記の件について、フロンティア研究分科会中澤主査より、原子力委員会      放射線利用推進専門部会の下に設置された、フロンティア研究分科会を中心      に、加速器を利用した放射線利用研究の現状と将来展望、整備すべき加速器      とその進め方、加速器利用研究の推進方策等の検討結果について報告書とし      て取りまとめた旨、説明があった。       これに対し、委員より、      ・加速器は、核融合等様々な分野で新しい展開をもたらす可能性がある等、       加速器の将来展望に関する意見があった。 題名:第42回 原子力委員会臨時会議議事録 1.日 時  1996年6月21日(金)10:00〜 2.場 所  委員会会議室 3.議 題    (1)平成9年度原子力関係予算ヒアリング       1.警察庁 2.自治省 3.外務省 4.運輸省    (2)その他 4. 審議事項    (1)議事録の確認       第41回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。    (2)平成9年度原子力関係予算要求について       標記の件について、警察庁より、小型中性子源を利用した科学捜査技術      の開発と実用化に関する研究、自治省より、原子力災害対策の指導等の防      災対策、外務省より、国際原子力機関分担金、国際原子力機関拠出金、O      ECD/NEA分担金及び原子力安全支援基金拠出金、運輸省より回収ウ      ランの輸送安全対策、原子力施設解体に伴う廃棄物の輸送安全対策、放射      性物質の輸送安全対策、大気放射能調査、海洋放射能調査等の予算要求に      ついて、説明があった。 題名:第43回 原子力委員会定例会議議事録 1.日 時  1996年6月25日(火)10:30〜 2.場 所  委員会会議室 3.議 題    (1)平成9年度原子力関係予算ヒアリング       理化学研究所    (2)その他 4. 審議事項    (1)平成9年度原子力関係予算要求について       標記の件について、理化学研究所より、重イオン科学総合研究、分子      レーザー法ウラン濃縮に関するブレークスルー研究、原子力基盤技術開      発研究、大型放射光施設の研究推進、大型放射光施設の建設、バイオク      ロストク機能研究、RIビームファクトリー建設について、説明があ      った。 題名:第44回 原子力委員会臨時会議議事録 1.日 時  1996年6月28日(金)10:00〜 2.場 所  委員会会議室 3.議 題    (1)平成9年度原子力関係予算ヒアリング       動力炉・核燃料開発事業団(第1回)    (2)その他 4. 審議事項    (1)平成9年度原子力関係予算要求について       標記の件について、動力炉・核燃料開発事業団より、「もんじゅ」      事故対策、高レベル放射性廃棄物地層処分関連等を柱とする平成9年度      予算要求の基本方針等について、説明があった。       これに対し、委員より      ・国際協力の重要性について十分な配慮が必要      ・業務遂行に関する意識の改革や品質保証等をしっかり行うべき      ・原子力は長期のタイムスパンで開発を行うものであるから、新しい指導       原理を確立し、いかに若手研究者のモラールの維持を図るということが       重要な課題等の意見があった。