原子力委員会 4月の動き(1996年)


<委員会の動き>

 定例及び臨時会議


題名:第24回 原子力委員会定例会議議事録
1.日 時  平成8年4月2日(火)10:30〜
2.場 所  委員会会議室

3.議 題
   (1)医用原子力技術研究振興財団法人の設立について
   (2)原子力発電所等周辺防災対策専門部会報告書について
   (3)その他

4.審議事項
   (1)議事録の確認
      第23回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。
   (2)医用原子力技術研究振興財団法人の設立について
      標記の件について、事務局より報告があった。本財団は、原子炉や加
     速器等から発生する粒子線等による先端的がん治療をはじめとする、各
     種放射線による疾病の治療並びに診断等、医用原子力技術の研究を推進
     するとともに、その普及を図ることにより、科学技術の振興を図るもの
     であり、平成8年3月26日に設立が許可されたものである。
   (3)原子力発電所等周辺防災対策専門部会報告書について
      標記の件について、科学技術庁より、IAEA「電離放射線に対する
     防護及び放射線源の安全に関する国際基本安全基準」における原子力発
     電所等周辺の防災対策に関する基準の取り入れ方針等の基本的考え方に
     ついて、報告があった。本報告書は、3月25日に原子力発電所等周辺
     防災対策専門部会より原子力安全委員会に報告がなされ、4月1日に了
     承されたものである。



題名:第25回 原子力委員会臨時会議議事録 1.日 時  平成8年4月5日(金)10:30〜 2.場 所  委員会会議室 3.議 題    (1)伊原委員長代理の海外出張について    (2)動力炉・核燃料開発事業団の平成8年度事業計画について    (3)その他 4.審議事項    (1)議事録の確認       第24回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。    (2)伊原委員長代理の海外出張について       標記の件について、事務局より、平成8年4月9日から13日      (土)までの5日間、韓国原子力産業会議及び韓国原子力学会の      共催による第11回年次大会において基調講演を行うとともに、      ウルチン原子力発電所の視察を行うための海外出張について説明      がなされ、了承された。    (3)動力炉・核燃料開発事業団の平成8年度事業計画について       標記の件について、動力炉・核燃料開発事業団から動力炉の開      発、核燃料の開発、使用済燃料の再処理、安全管理、核物質管理、      国際協力、技術協力等に関する事業について概括的な報告があっ      た。 題名:第26回 原子力委員会定例会議議事録 1.日 時  平成8年4月9日(火)10:30〜 2.場 所  委員会会議室 3.議 題    (1)原子力及び核物質に関するモスクワ・サミットについて    (2)航空・電子等技術審議会諮問第20号に対する答申について    (3)その他 4.審議事項    (1)議事録の確認       第25回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。    (2)原子力及び核物質に関するモスクワ・サミットについて       標記の件について、外務省より、平成8年4月19日、20日      に予定されている本サミットの背景、意義等について説明があった。    (3)航空・電子等技術審議会諮問第20号に対する答申について       標記の件について、科学技術庁より、大型放射光施設(Spr−      ing−8)の効果的な利用・運営のあり方について、その基本的      な考え方、放射光利用推進機構の業務推進のあり方等の説明があっ      た。本件は、平成5年9月30日に科学技術庁長官が航空・電子等      技術審議会会長に行った「大型放射光施設(Spring−8)の      効果的な利用・運営のあり方について」(諮問第20号)に対する      答申であり、平成8年3月29日に航空・電子等技術審議会におい      て取りまとめられたものである。 題名:第27回 原子力委員会臨時会議議事録 1.日 時  平成8年4月12日(火)10:30〜 2.場 所  委員会会議室 3.議 題    (1)1997年度米国DOE予算要求について    (2)プルトニウム使用の透明性向上等のための国際的枠組みに係わる      検討状況について    (3)その他 4.審議事項    (1)議事録の確認       第26回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。    (2)1997年度米国DOE予算要求について       標記の件について、事務局より、米国のDOEが発表した1997会      計年度の予算案の内容について、報告があった。    (3)プルトニウム使用の透明性向上等のための国際的枠組みに係わる検討      状況について       標記の件について、事務局より、本件枠組みに係る検討の経緯、現状      等について、報告があった。 題名:第28回 原子力委員会定例会議議事録 1.日 時  平成8年4月16日(火)10:30〜 2.場 所  委員会会議室 3.議 題 (1)原子力政策円卓会議について    (2)原子力発電に対する日本人の意識について    (3)大臣と原子力を語る会の結果について    (4)伊原委員長代理の海外出張報告について    (5)その他 4.審議事項    (1)議事録の確認       第27回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。    (2)原子力政策円卓会議について       標記の件について、事務局より、説明があり、審議の結果、「原子力      政策円卓会議運営規程」及び「原子力政策円卓会議のモデレーターにつ      いて」が決定された。また、原子力政策円卓会議の当面の開催日程が了      承された。    (3)原子力発電に対する日本人の意識について       標記の件について、林 統計数理研究所名誉教授より説明があった。    (4)大臣と原子力を語る会の開催結果について       4月13日(土)福井県敦賀市において開催された標記の件について、      事務局より報告があった。    (5)伊原委員長代理の海外出張報告について       標記の件について、事務局より1996年4月9日(火)から13日      (土)までの5日間、韓国原子力産業会議及び韓国原子力学会の共催に      よる第11回年次大会の概要及びウルチン原子力発電所の視察に関して      報告があった。 題名:第29回 原子力委員会定例会議議事録 1.日 時 平成8年4月23日(火)10:30〜 2.場 所 委員会会議室 3.議 題 (1)動力炉・核燃料開発事業団人形峠事業所における核燃料物質の加工 の事業の変更の許可について(答申) (2)京都大学原子炉実験所の原子炉の設置変更(研究用原子炉施設の変更) について(答申) (3)四国電力株式会社伊方発電所の原子炉の設置変更(1号、2号及び3 号原子炉施設の変更)について(一部補正) (4)「加速器を利用した研究開発に係る課題調査」について (5)モスクワ原子力安全サミットの結果について (6)その他 4.審議事項 (1)議事録の確認 第28回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。 (2)動力炉・核燃料開発事業団人形峠事業所における核燃料物質の加工の 事業の変更の許可について(答申) 平成8年2月26日付け7案(核規)第890号をもって諮問のあった 標記の件に関する核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律 第16条第3項において準用する同法第14条第1項及び第2号(経理的 基礎に係わる部分に限る。)に規定する基準の適用については妥協なもの と認め、内閣総理大臣あて答申することとした。 注)本件は、加工事業のために保有している原料の天然ウランの有効 利用を目的とし、原料シリンダ(ANSI規格48Y)から原料 (ANSI規格30B)への天然ウランを詰め替えるとともに、 第1貯蔵庫に一時貯蔵する工程を追加するもである。 (3)京都大学原子炉実験所の原子炉の設置変更(研究用原子炉施設の変更) について(答申) 平成8年3月1日付け7安(原規)第340号をもって諮問のあった標記 の件に関する核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第 26条第4項において準用する同法第24条第1項第1号、第2号及び 第3号(経理的基礎にか係る部分に限る。)に規定する規準の適用につ いては妥協なものと認め、内閣総理大臣あて答申することとした。 注)本件は、研究用原子炉(KUR)における材料照射実験の性能向上 を目的として、精密制御照射管を設置するものである。 (4)四国電力株式会社伊方発電所の原子炉の設置変更(1号、2号及び3 号原子炉施設の変更)について(一部補正) 平成8年3月28日付け7資庁第14393号をもって、通商産業大臣 から通知のあった標記の件について、通商産業省から説明がされ、引き 続き審議することとした。 注)本件は、平成8年2月15日付け7資庁第14393号をもって 諮問を受けた標記申請について、申請書の本文及び添付書類の記 述の適正化を図るため、一部補正を行なうものである。 (5)「加速器を利用した研究開発に係わる課題調査」について 標記の件について、柴田東京大学原子核研究所教授より、説明があった (6)モスクワ原子力安全サミットの結果について 標記の件について、外務省より、4月19日、20日に開催された 本サミットの結果概要と評価について報告があった。 題名:第30回 原子力委員会臨時会議議事録 1.日 時 1996年4月26日(金)10:30〜 2.場 所 委員会会議室 3.議 題 (1)核不拡散と保障措置に関する検討結果について (2)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えい事故について (3)原子力の平和利用における協力のための日本政府と中華人民共和国政府 との間の協定の協力分野の追加及び附属書の修正に関する書簡の交換に ついて (4)その他 4.審議事項 (1)議事録の確認 第29回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。 (2)核不拡散と保証措置に関する検討結果について 標記の件について、科学技術庁原子力局及び原子力安全局が開催している 「核不拡散と保障措置に関する勉強会」より、核不拡散及び保障措置に関 する国際動向及び今後の我が国の取り組みに対する提言等について報告が あった。 (3)高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えい事故について 標記の件について、動力炉・核燃料開発事業団より、加熱器分配器内で確 認された温度計ウェル細管部の回収作業及びナトリウム漏えい燃焼実験結 果について報告があった。 (4)原子力の平和利用における協力のための日本政府と中華人民共和国政府 との間の協定の協力分野の追加及び附属書の修正に関する書簡の交換に ついて 標記の件について、外務省より、日中原子力協定の規定に基づき、「高 温ガス炉の設計、建設及び運転並びに安全上の問題」の分野において協 力を行なうこと及び同協定の適用対象物として同協定附属書に掲げられ る設備に「一次冷却材ポンプ」を追加することにつき、両政府間で合意 することとなり、両政府の代表者の間でこのための書簡を交換すること となった旨の報告がなされた。 以上