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昭和61年度の原子力委員会による
海外原子力関係者の招へいについて

昭和61年9月16日
原子力委員会



 昭和61年度の原子力委員会による海外原子力関係者の招へいを下記のとおり行う。

1.被招へい者
  国際原子力機関事務局長
  ハンス・ブリックス氏
  Dr.Hans Blix
  Director-General
  International Atomic Energy Agency

2.招へい目的
 ブリックス氏は、1981年以来国際原子力機関(IAEA)の事務局長であり、長く世界の原子力平和利用に関し指導的立場にある。又、先日、ソ連で起こったチェルノブイル原発事故に際しても、逸早く自らソ連に赴きその原因について調査し、その結果を世界に公表するなど世界の原子力安全の確保の面でも卓越した貢献をしている。折しも、我が国は今年、IAEA憲章に署名して以来30年という1つの節目を迎えており、この機会に我が国に同氏を招へいし、貴重な知見を被露していただき、今後の原子力委員会における各種の審議に資するとともに、この時期予定されている「原子の日」記念講演等により我が国原子力関係者との友好を深めることとする。

3.招へい期間
  昭和61年10月29日(水) 日本着から
  昭和61年11月 2日(日) 日本発まで

(参考)ハンス・ブリックス氏の略歴
 1928年  スウェーデン生まれ
 1958年  英国ケンブリッジ大学にてPHD取得
 1976年-78年  スウェーデン国外務次官
 1978年-79年  スウェーデン国外務大臣
 1979年-81年  スウェーデン国外務次官
 1981年-  IAEA事務局長



 昭和61年度の原子力委員会による海外原子力関係者の招へいを下記のとおり行う。

1.被招へい者
  英国中央電力庁(CEGB)総裁
  W.マーシャル卿
  Lord Walter MarShall
  Chairman
  Central Electricity Generating Board

2.招へい目的
 W.マーシャル卿は、長年イギリス原子力公社で原子力の研究に従事してきており、イギリスにおける原子力研究開発に最も貢献してきた1人であり、現在中央電力庁の総裁として、英国の原子力開発において指導的立場にある。

 日英両国は、東海一号炉導入以来長年にわたって協力関係を維持しており、原子力委員会設立30周年に際し、同卿を招へいし、原子力の日記念講演、我が国原子力関係者との意見交換等により、一層の協力関係の維持発展に資することとする。

3.招へい期間
  昭和61年10月29日(水) 日本着から
  昭和61年11月 2日(日) 日本発まで

(参考)W.マーシャル卿の略歴
 1932年3月5日  ウェールズ生まれ
 1952年  バーミンガム大学卒業(数理物理学専攻)
 1954年  「反強磁性及び、強磁性体からの中性子散乱に関する研究」にて博士号取得
 バーミンガム大学卒業後、イギリス原子力公社(UKAEA)ハーウェル原子力研究所入所
 1957年-1959年  カリフォルニア大学バークレー校及びハーバード大学研究生(Researeh Physicist)
 1959年  UKAEAハーウェル原子力研究所物性理論部グループリーダ
 1960年  UKAEA理論物理学部門 部長
 1966年  UKAEAハーウェル原子力研究所副所長(長期計画策定担当)
 1968年  同研究所所長(-1975年)
 1974年-1977年  エネルギー省首席科学官兼任
 1975年  イギリス原子力公社(UKAEA)副総裁
 1981年2月  同公社総裁就任
 1982年7月  イギリス中央電力庁(CEGB)総裁就任

  ・1964年 マックスウェルメダル受賞
  ・1975年 グレイズブルックメダル物理部門受賞
  ・英国学士院会員
  ・スウェーデン王立科学アカデミー客員会員


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