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OECD/NEA 第68回運営委員会について


原子力局

1. 期間:昭和59年4月10日(火)〜11日(水)

2. 場所:アメリカ合衆国ワシントンD.C.

3. 我が国からの出席者
政府代表 宇川秀幸 外務省科学技術審議官
  〃 川島芳郎 科学技術庁参与


 日本原子力研究所理事
政府代表代理 池田 要 科学技術庁政策企画官
4. 主要結果
(1) 放射線防護

 昨年11月放射線防護公衆衛生委員会がまとめた「ICRP Pub 26の放射線作業従事者被曝線量の解釈とその使用に関するレポート」が紹介された。

(2) 放射性廃棄物管理

 オランダ提案の自国の研究開発計画のレビューの実施および事務局が用意した加盟国レビューの手続きが検討され、いずれも了承された。

(3) 原子力安全

 BWRパイプクラッキング、改良型軽水炉設計の一般安全基準等の検討状況が報告された。

(4) 法律事項

 廃棄物処分に関し、操業段階の処分場に対するパリ条約(第三者損害賠償に関する取極め)の適用を是とする(閉鎖後の処分場の取扱いは今後検討)旨の検討結果が報告され、同条約の修正が了承された。

(5) 原子力開発と核燃料サイクル

 発電コスト、核燃料サイクルの経済性、使用済燃料管理等、各研究の進捗状況が報告された。

(6) パブリック・アクセプタンス
 各国のPA研究結果「OECD各国の施策の現状」について、本年2月のワークショップがまとめたSynthesis部分をあわせて公表することにつき検討の結果、5月15日まで各国の修正意見をうけた上で、事務局の責任の下に公表することになった
(7) 次回会合

 1984年10月16日(火)〜17日(水)にパリで開催されることとなった。

5. 特別セッション

 第68回運営委員会に引き続き、米国国務省の主催により、「エネルギーセキュリティに対する原子力の役割」をテーマに特別セッションが開催された。司会は、NEA運営会議議長マンレー、米国マクルーア上院議員がゲスト・スピーカー、パネリストとしてIEA事務局次長J.W.ホプキンス、NEA事務局長シェーパー、EC副議長H.ペマン、字川科学技術審議官、米国ケネディ大使の順に講演を行った。

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