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〈原子炉安全専門審査会〉



第170回


〔日時〕昭和53年5月23日(火) 13:30〜17:00

〔議事次第〕
1 四国電力株式会社伊方発電所の原子炉の設置変更(1号原子炉施設の変更)に係る安全性について
2 中部電力株式会社浜岡原子力発電所の原子炉の設置変更(1号及び2号原子炉施設の変更)に係る安全性について
3 東京電力株式会社福島第二原子力発電所の原子炉の設置変更(2号炉増設)に係る安全性について
4 京都大学原子炉実験所の原子炉の設置変更(高中性子束炉増設)に係る安全性について
5 地質・地盤検討会の設置について
6 軽水型動力炉のECCS評価モデル改良について
7 標準化BWRプラントに対する安全審査手引きについて
8 各部会及び各検討会の審議検討状況について

〔議事概要〕
1 四国電力株式会社伊方発電所の原子炉の設置変更(1号原子炉施設の変更)に係る安全性について

事務局から、変更の概要(燃料体の変更)について説明があり、審議を行った結果、これについては、事務局において調査を行い、その結果を受けて審議を進めることとした。

2 中部電力株式会社浜岡原子力発電所の原子炉の設置変更(1号及び2号原子炉施設の変更)に係る安全性について

 事務局から、変更の概要(固体廃棄物処理施設の変更等)について説明があり、審議を行った結果、これについては事務局において調査を行い、その結果を受けて審議を進めることとした。

3 東京電力株式会社福島第二原子力発電所の原子炉の設置変更(2号炉増設)に係る安全性について

 第129部会から、「東京電力株式会社福島第二原子力発電所の原子炉の設置変更(2号炉増設)に係る安全性について(報告書案)」に基づき、前回審査会における指摘事項に対する検討結果について説明があり、審議を行った結果、本原子炉の増設に係る安全性は十分確保し得るものと認められ、この旨原子力委員会委員長あて報告することが了承された。

 また、同部会から、本原子炉の工事計画の認可等の際において確認すべき事項として、火災防護設計等を指摘することについて提案があり、質疑を行った結果、同部会の提案は妥当なものであると認め、これら事項を指摘したことについて、通商産業省に連絡し、同措置を取ったことについて原子力委員会に報告し、また、これらの措置を取ったことについて発電用事業炉部会に通知することとした。

4 京都大学原子炉実験所の原子炉の設置変更(高中性子束炉増設)に係る安全性について

 第127部会から、「京都大学原子炉実験所の原子炉の設置変更(高中性子束炉増設)に係る安全性について(中間報告書)」に基づき、前回審査会に引き続き説明があり審議を行った。

5 地質・地盤検討会の設置について

 事務局から、「地質・地盤検討会の設置について(案)」に基づき、地質・地盤に関する審査の手引きを策定するため、同検討会を設置することについて提案があり質疑を行った結果、同提案は了承され、検討会構成委員として、松野審査委員(主査)及び垣見、丹羽両調査委員が指名された。

6 軽水型動力炉のECCS評価モデル改良について

 非常用炉心冷却設備に関する検討会から、「軽水型動力炉のECCS評価モデル変更の検討結果報告書」に基づき、ECCS評価モデルの変更に対する検討結果について説明があり検討を行った結果、同報告書は妥当なものと認められた。

7 標準化BWRプラントに対する安全審査手引きについて

 事務局から、「標準化BWRプラント(1100MWe級)に対する安全審査手引き(案)」が示され、今後軽水炉安全審査標準化検討会において検討を行う予定である旨の説明があり質疑を行った結果、同(案)に対しコメントがあれば、事務局に連絡することとした。

8 各部会及び各検討会の審議検討状況について

 事務局から、第130部会(FBR変更)、第131部会(島根変更)及び非常用炉心冷却設備に関する検討会の審議検討状況についての総括説明があった。


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