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〈原子炉安全専門審査会〉


第165回

〔日時〕 昭和52年12月3日(土)10:00〜12:00

〔議事次第〕

1 東京大学工学部附属原子力工学研究施設の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更)に係る安全性について
2 九州電力株式会社玄海原子力発電所の原子炉の設置変更(1号原子炉施設の変更)に係る安全性について
3 九州電力株式会社川内原子力発電所の原子炉の設置に係る安全性について
4 東京電力株式会社福島第一原子力発電所の原子炉の設置変更(1号、2号、3号及び6号原子炉施設の変更)に係る安全性について
5 各部会及び各検討会の審議検討状況について
6 研究炉部会の審議結果について

〔議事概要〕

1 東京大学工学部附属原子力工学研究施設の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更)に係る安全性について

 事務局から変更の概要(熱出力の増加等)について説明があり、審議を行った結果、これについては、事務局において調査し、その結果の報告を受けて審査を行うこととした。

2 九州電力株式会社玄海原子力発電所の原子炉の設置変更(1号原子炉施設の変更)に係る安全性について

 事務局から、変更の概要(設計の一部異なる燃料体の使用)について説明があり審議を行った結果、これについては、事務局において調査し、その結果の報告を受けて審査を行うこととした。

3 九州電力株式会社川内原子力発電所の原子炉の設置に係る安全性について

 第123部会から、「九州電力株式会社川内原子力発電所の原子炉の設置に係る安全性について(報告書案)」に基づき、前回審査会において指摘された事項に対する検討結果について説明があった。

 また、事務局から、「川内原子力発電所のボーリング資料問題について(科学技術庁)」に基づき、ボーリング資料問題に関する科学技術庁の調査結果及び国会における参考人からの事情聴取の状況について説明があり、松野Cグループ主査から、「川内原子力発電所のボーリング資料問題について(案)」に基づき、本件に係る同部会の検討結果について説明があった。

 更に同部会から、「九州電力株式会社川内原子力発電所の原子炉の設置について(案)」に基づき、工事計画の認可時等において確認すべき事項として、火災防護設計について指摘し、通商産業省に対し連絡することとしたい旨の提案があった。

 これらの説明を受け審議を行った結果、ボーリング資料問題については、安全審査上、問題となるものではないことが確認され、原案を一部訂正し、本件に関する審査会の見解とすることが了承された。

 また、本原子炉の設置に係る安全性ついては、十分確保し得るものと認められ、原案通り、この旨原子力委員会委員長あて報告することが了承された。

 更に、工事計画の認可時等において確認すべき事項についても妥当なものと認められ、原案通り通商産業省に対し連絡し、同措置を取ったことについて原子力委員会委員長あて報告することとした。

4 東京電力株式会社福島第一原子力発電所の原子炉の設置変更(1号、2号、3号及び6号原子炉施設の変更)に係る安全性について

 事務局から、「東京電力株式会社福島第一原子力発電所の原子炉の設置変更(1号、2号、3号及び6号原子炉施設の変更)に係る安全性について(報告書案)」に基づき、調査結果について説明があり審議を行った結果、本変更後における当該原子炉施設の安全性は確保し得るものと認められ、原案通り、この旨原子力委員会委員長あて報告することが了承された。

5 各部会及び各検討会の審議検討状況について

 事務局から、第127部会(京大高中性子東炉設置)、第129部会(福島第二#2増設)、第130部会(FBR変更)、軽水炉安全審査標準化検討会及び非常用炉心冷却設備に関する検討会の各部会及び各検討会の審議検討状況についての総括説明があった。

6 研究炉部会の審議結果について

 研究炉部会から、科学技術庁から意見を求められた案件の内容(NSRR照射カプセルの強度)及び同部会が述べた意見の内容について説明があり了承された。


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