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環境放射能安全研究の推進について


昭和51年9月7日
原子力委員会決定

1. 原子力委員会は、国民の健康を守り安全を確保するため、従来から原子力施設等に起因する放射線(能)の周辺環境における挙動、及び人間に対する生物学的影響を把握するための調査研究を推進してきたところであるが、更に、原子力開発利用の本格化に伴い、これを総合的、計画的に推進するため、環境放射能安全研究専門部会を設置し、その推進方策等について鋭意検討を進めてきた。

 このたび、同専門部会から、環境放射能安全研究に関する研究の考え方、研究の年次計画、今後の推進方策等についてとりまとめた「環境放散能安全研究年次計画」の報告を受けた。

2. 当委員会としては、今後、この研究年次計画に従い、環境放射能安全研究を積極的に推進することとし、更に、同専門部会において、研究成果の評価を行うとともに、研究の進展等情勢の変化をも考慮し、適宜、研究年次計画の見直しを行うこととする。

3. また、その研究成果については、先に当委員会が、その推進を決定した原子炉施設等の工学的安全研究の成果と共に、関係専門部会の調査審議、関係行政機関の原子力安全行政等に十分反映させ、原子力の安全確保に万全を期していくこととする。


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