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高速増殖炉に関する第1回日米合同調整委員会について



 高速増殖炉に関する日米協力は、昭和44年3月4日に米国原子力委員会(現在はエネルギー研究開発庁が継承)と動力炉・核燃料開発事業団との間に締結された協力協定に基づき、炉物理、安全性、燃料・材料、ナトリウム技術の各分野で、技術情報の交換、専門家会議の開催、専門家の相互訪問等を行ってきた。一方、その後の両国の高速増殖炉開発の進展に伴い、昭和51年3月、新たにプラント経験、機器開発の2項目を協力分野に追加し、基礎的技術から工業的技術へと協力協定の範囲を拡大することとし、これとともに協力の円滑な運営を図るため、日米合同調整委員会を設けることになったものである。

 今回の第1回調整委員会には、米国側からエネルギー研究開発庁原子炉開発部長E.Beckjordを団長とする6名が、日本側からは動力炉・核燃料開発事業団高度増殖炉開発本部長大山彰理事他7名が参加し、6月28日より7月2日までの日程で開催された。

 討議の結果、(1)安全性等に関する日米合同ワーキング・グループ会議を本年中に開催すること、(2)安全研究及び高速増殖炉の設計、建設、運転についての日米合同セミナーを来年開催すること、(3)第2回調整委員会を来年秋にワシントンで開催すること等について合意に達し、7月2日、日米の代表者によって議事録の署名が行われた。


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