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関西電力(株)高浜発電所第1号機について(定期検査中間報告)


昭和51年3月15日
資源エネルギー庁

 関西電力(株)高浜発電所1号機(出力82.6万Kw、加圧水型炉)は、昨年11月28日から電気事業法に基づく定期検査を実施中であるが、今回、蒸気発生器及び燃料体の検査の結果が次のとおりまとまった。

 蒸気発生器については、渦電流探傷検査の結果、10,164本の細管のうち98本に減肉指示があった。

 この減肉は、抜管調査の結果等からみて、試運転の初期のりん酸ソーダ処理時において、りん酸ソーダの濃縮により発生したもので、ボラタイル処理に切り替えた以降において進行したものでないと判断された。なお、減肉が認められた細管について栓工事を行うこととした。

 燃料体については、157体全数について水中テレビによる外観検査を実施した結果、燃料棒表面に異常がなく、またシッピングによる漏えい検査により漏えいのないことが確認された。

 また燃料体の燃料棒間隔を調査するためすき間ゲージによる測定を行った結果、燃料棒間隔の狭くなったものが認められた。今回取替え予定となっていたもののほか、次の定期検査までの間に燃料棒同志が接触する可能性のあるもの7体については念のため取り出させることとした。


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