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原子力委員会(第28回~第30回)



第28回

〔日時〕昭和50年7月29日(火)14:10~18:45


〔議題〕
1 原子力事業従業員災害補償専門部会の報告について
2 再処理施設からの低レベル廃液の海への放出に係る詳細な審査について
3 放射性廃棄物対策技術専門部会の設置について
4 環境放射能安全研究専門部会の設置について
5 「むつ」の総点検及び改修の実施について
6 核融合研究開発の推進について
7 第一段階の核融合研究開発の報告と評価(報告)
8 部会参考資料公開について
9 東京電力(株)福島第一原子力発電所の原子炉の設置変更について
10 日本原子力発電(株)東海第二発電所の原子炉の設置変更について
11 日本原子力発電(株)敦賀発電所の原子炉の設置変更について
12 武蔵工業大学原子力研究所の原子炉の設置変更について


〔審議事項等〕
 1 原子力事業従業員災害補償専門部会の報告について
 金沢良雄氏(同専門部会長)から、資料「原子力事業従業員災害補償専門部会報告書」に基づき報告があり意見の交換を行いこれを了承した。

 2 再処理施設からの低レベル廃液の海への放出に係る詳細な審査について
 事務局から、資料「再処理施設からの低レベル廃液の海への放出に係る詳細な審査について(諮問)」、「同放出に係る安全性に関する書類の概要」及び「同放出に係る詳細な審査について(指示)(案)」に基づき説明があり審議を行った。
 その結果、原案どおり、再処理施設安全審査専門部会部会長あて指示することを決定した。

 3 「むつ」の総点検及び改修の実施について
 事務局から、資料「(むつ)の総点検及び改修の実施について(案)」に基づき説明があり審議を行った結果、原案を一部修正しこれを決定した。
 また、資料「(むつ)改修総点検技術検討委員会の設置について(案)」に基づき説明があり、意見の交換をした結果、これを了承した。

 4 放射性廃棄物対策技術専門部会の設置について
 事務局から、資料「放射性廃棄物対策技術専門部会の設置について(案)」及び「放射性廃棄物対策に関する当面の方針について」に基づき、設置の目的、所掌事項及び部会の構成等について説明があり審議を行った。
 その結果、原案どおり放射性廃棄物対策技術専門部会の設置を決定した。

 5 環境放射能安全研究専門部会の設置について
 事務局から、資料「環境放射能安全研究専門部会の設置について(案)」に基づき、設置の目的、所掌事務及び部会の構成等について説明があり審議を行った。
 その結果、原案を一部修正し、環境放射能安全研究専門部会の設置を決定した。

 6 核融合研究開発の推進について
 事務局から、資料「核融合研究開発の推進について(案)」及び「第二段階核融合研究開発基本計画(案)」に基づき説明があり審議を行った。その結果、本件は次回更に審議を行うこととした。

 7 第一段階の核融合研究開発の報告と評価
 事務局から、資料「核融合第一段階研究開発報告と評価」に基づき報告があり、意見の交換を行いこれを了承した。

 8 部会参考資料公開について
 事務局から、資料「部会参考資料の公開について(案)」に基づき説明があり審議を行った結果、これを了承した。
 また、資料「部会参考資料の公開とその利用について」について説明があり、意見の交換を行いこれを了承した。

 9 東京電力(株)福島第一原子力発電所の原子炉の設置変更について
 事務局から、資料「東京電力(株)福島第一原子力発電所の原子炉の設置変更(6号原子炉施設の変更)に係る安全性について(審査会報告書)」及び、「同設置変更について(答申)(案)」に基づき説明があり審議を行った。
 その結果、本設置変更は許可してさしつかえないものと認め、原案どおり内閣総理大臣あて答申することを決定した。
 なお、設置変更の主な内容は次のとおりである。

1 燃料集合体の構造を8行8列型に変更し、それに伴う関連事項を変更する。

2 主蒸気系に、主蒸気隔離弁漏えい抑制系を追加し、逃し安全弁の形式及び容量を変更する。

3 格納容器内ガス濃度制御系の一部として、可燃性ガス濃度制御系を追加する。

4 非常用ガス処理系の構成の一部を変更する。


 10 日本原子力発電(株)東海第二発電所の原子炉の設置変更について
 事務局から、資料「日本原子力発電(株)東海第二発電所の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更)に係る安全性について(審査会報告書)」及び「同設置変更について(答申)(案)」に基づき説明があり審議を行った。
 その結果、本設置変更は許可してさしつかえないものと認め、原案どおり内閣総理大臣あて答申することを決定した。
 なお、設置変更の主な内容は、次のとおりである。

1 燃料集合体の構造を8行8列型に変更し、それに伴う関連事項を変更する。

2 主蒸気系に、主蒸気隔離弁漏えい抑制系を追加し、逃し安全弁の形式及び容量を変更する。

3 格納容器内ガス濃度制御系の一部として、可燃性ガス濃度制御系を追加する。

4 原子炉建屋ガス処理系として、非常用ガス再循環系を新設し、非常用ガス処理系の構成の一部を変更する。


 11 日本原子力発電(株)敦賀発電所の原子炉の設置変更について
 事務局から、資料「日本原子力発電(株)敦賀発電所の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更)に係る安全性について(審査会報告書)」及び「同設置変更について(答申)(案)」に基づき説明があり審議を行った。
 その結果、本設置変更は許可してさしつかえないものと認め、原案どおり内閣総理大臣あて答申することを決定した。
 なお設置変更の内容は、7行7列型燃料集合体を順次8行8列型燃料集合体に取替えること、及びそれに伴う関連事項を変更するものである。

 12 武蔵工業大学原子力研究所の原子炉の設置変更について
 事務局から、資料「武蔵工業大学原子力研究所の原子炉の設置変更に係る安全性について(審査会報告書)」及び「同設置変更について(答申)(案)」に基づき説明があり審議を行った。
 その結果、本設置変更は許可してさしつかえないものと認め原案どおり内閣総理大臣あて答申することを決定した。
 なお、設置変更の内容は、医療照射利用の技術的みとおしの有無を確認するための各種照射実験、及びビーム実験を行うため、熱中性子柱の構造を変更し、照射室を新設するものである。




第29回

〔日時〕昭和50年7月31日(木)11:10~11:50


〔議題〕
 核融合研究開発の推進について


〔審議事項〕
 核融合研究開発の推進について
 事務局から、資料「核融合研究開発の推進について(案)」及び「第二段階核融合研究開発基本計画(案)」に基づき説明があり審議を行った結果、これを決定した。




第30回

〔日時〕昭和50年8月15日(金)10:30~16:40


〔議題〕
 1 昭和51年度原子力関係予算について

 2 「昭和49、50年原子力年報」について


〔審議事項〕
 1 昭和51年度原子力関係予算について
 事務局から、資料「昭和51年度原子力関係予算概算要求調整総表」、「昭和51年度原子力関係予算概算要求参考資料」及び「昭和51年度電源開発促進対策特別会計要求(案)」に基づき説明があり審議を行った。
 その結果、本件については、枠内分について内定し、後日枠外分の取り扱い等をさらに検討するとともに、電源開発促進対策特別会計及びⅡ項予算も含め正式決定することとした。

 2 昭和49、50年「原子力年報」について
 事務局から、資料「昭和49、50年原子力年報について」に基づき説明があり審議を行った。
 その結果、同年報を決定した。





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