昭和50年7月8日
原子力委員会
1 設置の目的
軽水炉に続く新型動力炉として、現在動力炉・核燃料開発事業団において新型転換炉及び高速増殖炉の自主開発が進められているが、それぞれ新しい段階に達しており、海外で開発の進んでいる高温ガス炉等に対する関心も高まっている。こうした内外の技術開発の状況とエネルギー事情、安全確保の要請等経済的社会的諸情勢の変化を踏まえて、核燃料サイクルを展望した長期的な動力炉開発について今後の施策の確立を急ぐ必要がある。このため、「新型動力炉開発専門部会」を設置し、政策決定に資することとする。
2 諮問事項
諮問事項については以下の通りとする。
(1) 軽水炉以降の新型動力炉開発のすすめ方とくに炉型選定について
(2) 動力炉・核燃料開発事業団による、高速増殖炉原型炉建設に関する評価検討
(3) 日本原子力研究所における多目的高温ガス炉実験炉建設に関する評価検討
(4) その他委員会が必要と認める事項
3 担当原子力委員
宮島委員
4 構成員
本専門部会の構成員は別紙の通りとし必要に応じて分科会を設置する。
なお、学識経験者若干名について今後の追加があり得るものとする。
5 審議期間
約1年間とする。
(別紙)
原子力委員会新型動力炉開発専門部会構成員
青木 成文 |
東京工業大学教授 |
安 成弘 |
東京大学教授 |
生田 豊朗 |
科学技術庁原子力局長 |
石井 恂 |
読売新聞社論説委員 |
伊藤 俊夫 |
関西電力株式会社副社長 |
相葉 秀三 |
(財)日本情報開発協会理事長 |
井上 力 |
通商産業省資源エネルギー庁長官官房審議官 |
井上 亮 |
東京ガス株式会社専務 |
鎌田 勲 |
日本経済新聞社論説委員 |
河内 武雄 |
動力炉・核燃料開発事業団副理事長 |
熊取 敏之 |
科学技術庁放射線医学総合研究所障害臨床研究部長 |
酒井 正利 |
電源開発株式会社理事 |
武井 満男 |
(財)日本エネルギー経済研究所研究理事 |
武田 栄一 |
東京工業大学名誉教授 |
田島 敏弘 |
日本興業銀行常務取締役 |
田中 直次郎 |
電気事業連合会原子力開発対策会議委員長 |
田畑 新太郎 |
日本鉄鋼協会専務理事 |
田宮 茂文 |
濃縮再処理準備会顧問 |
船後 正道 |
前環境庁事務次官 |
松下 幸雄 |
東京大学教授 |
村田 治 |
日本原子力研究所副理事長 |
森 一久 |
(社)日本原子力産業会議理事 |
吉山 博吉 |
(社)日本電機工業会会長 |
若林 二郎 |
京都大学教授 |
吉岡 俊男 |
日本原子力発電株式会社常務取締役 |
大石 泰彦 |
東京大学教授 |
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