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原子力委員会(第13回~第15回)




第 13 回

 〔日時〕昭和50年4月1日(火)14:10~15:40

 〔議題〕
 1. 東京大学工学部附属原子力工学研究施設の原子炉の設置変更について
 2. 中国電力㈱島根原子力発電所の原子炉の設置変更について
 3. 東京電力㈱柏崎・刈羽原子力発電所の原子炉の設置について
 4. 動力炉・核燃料開発事業団の再処理施設の一部変更に係る安全性について
 5. 放射線医学総合研究所の昭和50年度業務計画について

 〔審議事項等〕

 1. 放射線医学総合研究所の昭和50年度業務計画について

 事務局から、資料「放射線医学総合研究所の昭和50年度業務計画」に基づき、業務計画の説明があり、意見の交換を行なった結果、これを了承した。

 2. 東京大学工学部附属原子力工学研究施設の原子炉の設置変更について

  事務局から、資料「東京大学工学部附属原子力工学研究施設の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更)について(答申)(案)」および「同設置変更に係る安全性について(審査会報告書)」に基づき説明があり審議を行なった。
 その結果、本設置変更は許可してさしつかえないものと認め原案どおり、内閣総理大臣あて答申することを決定した。
 なお、設置変更の内容は、原子炉の運転モード、原子炉運転位置および熱出力に関する変更である。

 3. 中国電力㈱島根原子力発電所の原子炉の設置変更について

 事務局から、資料「中国電力㈱島根原子力発電所の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更)について(諮問)」「同設置変更について(答申)(案)」および「同設置変更の概要」に基づき説明があり審議を行なった。
 その結果、本設置変更は、許可してさしつかえないものと認め原案どおり、内閣総理大臣あて答申することを決定した。
 なお、設置変更の内容は、放射性棄廃物の廃棄施設のうち、固体廃棄物の廃棄設備について、貯蔵能力の強化を図るため、固体廃棄物貯蔵所を増設するものである。

 4. 東京電力㈱柏崎・刈羽原子力発電所の原子炉の設置について

 事務局から、資料「東京電力(株)柏崎・刈羽原子力発電所の原子炉の設置について(諮問)」および「同設置許可申請の概要」に基づき説明があり、意見の交換を行なった。

 5. 動力炉・核燃料開発事業団の再処理施設の一部変更に係る安全性について

 事務局から、資料「動力炉・核燃料開発事業団の再処理施設の一部変更に係る安全性について(諮問)」「同一部変更に係る安全性について(指示)(案)」および「再処理施設の変更の概要について」に基づき説明があり審議を行なった。
 その結果、原案どおり、再処理施設安全審査専門部会会長あて指示することを決定した。
 なお、本変更の内容は、

     1. 低放射性廃液蒸発処理開発施設の設置。
     2. 廃棄物処理試験装置を試験室のコンクリートセル内に設置。
     3. 屋外貯蔵方式の低放射性固体廃棄物貯蔵場を鉄骨構造スレートぶきの建屋にす
     る。

 6. 原子力船懇談会構成員の追加変更について

 事務局から、資料「原子力船懇談会構成員の追加変更について(案)」および「原子力船懇談会の進め方(案)」に基づき説明があり審議を行なった結果、これを了承した。


第 14 回(臨時)

 〔日時〕昭和50年4月18日(金)10:00~13:30

 〔議題〕
 1. 日本原子力研究所の昭和50事業年度事業計画について
 2. 日本原子力船開発事業団の昭和50事業年度事業計画について
 3. 動力炉・核燃料開発事業団の昭和50事業年度事業計画について
 4. 原子力発電所建設予定地の地盤の審査に関する要望について
 5. 非常用炉心冷却系に関する検討について

 〔報告事項〕

 1. 日本原子力研究所の昭和50事業年度事業計画について

 事務局から、資料「日本原子力研究所の昭和50事業年度予算、事業計画、資金計画」に基づき、事業計画等の、説明があり意見の交換を行なった結果、これを了承した。

 2. 日本原子力船開発事業団の昭和50事業年度事業計画について

 事務局から、資料「日本原子力船開発事業団の昭和50事業年度予算、事業計画、資金計画」に基づき事業計画等の説明があり意見の交換を行なった結果、これを了承した。

 3. 動力炉・核燃料開発事業団の昭和50事業年度事業計画について

 事務局から、資料「動力炉・核燃料開発事業団の昭和50事業年度事業計画、予算、資金計画」および「同事業団の昭和50事業年度予算添付書類」に基づき事業計画等の説明があり意見の交換を行なった結果、これを了承した。

 4.「原子力発電所建設予定地の地盤の審査に関する要望」および「非常用炉心冷却系に関する検討について」の報告については、時間の都合により、次回以降にした。


第 15 回(臨時)

 〔日時〕昭和50年4月25日(金)11:50~13:40

 〔議題〕
 1. 動力炉・核燃料開発事業団の再処理施設の一部変更に係る安全性について
 2. 東京電力(株)福島第一原子力発電所の原子炉の設置変更について
 3. 関西電力(株)高浜発電所の原子炉の設置変更について
 4. 原子力発電所建設予定地の地盤の審査に関する要望について

 〔審議事項等〕

 1. 動力炉・核燃料開発事業団の再処理施設の一部変更に係る安全性について

 事務局から、資料「動力炉・核燃料開発事業団の再処理施設の一部変更に係る安全性について(答申)(案)」および「同事業団の再処理施設の一部変更に係る安全性について(再処理施設安全審査専門部会報告書)」に基づき説明があり審議を行なった。
 その結果、本変更は安全上支障がないものと認め、原案どおり内閣総理大臣あて答申することを決定した。
 なお、本変更の内容は、

     1.低放射性廃液蒸発処理開発施設の設置。
     2.廃棄物処理試験装置の設置。
     3.低放射性固体廃棄物貯蔵場の変更。

 2. 東京電力(株)福島第一原子力発電所の原子炉の設置変更について

 事務局から、資料「東京電力(株)福島第一原子力発電所の原子炉の設置変更(1号原子炉施設の変更)について(答申)(案)」および「同設置変更に係る安全性について(審査会報告書)」に基づき説明があり審議を行なった。
 その結果、本設置変更は許可してさしつかえないものと認め、原案どおり、内閣総理大臣あて答申することを決定した。
 なお、設置変更の内容は、従来の7×7型燃料集合体を順次8×8型燃料集合体に取り替えること、及びこれに伴う熱的制限値、核的制限値等の変更である。

 3. 関西電力(株)高浜発電所の原子炉の設置変更について

事務局から、資料「関西電力(株)高浜発電所の原子炉の設置変更(1号及び2号原子炉施設の変更)について(答申)(案)」および「同設置変更に係る安全性について(審査会報告書)」に基づき説明があり審議を行なった。
 その結果、本設置変更は許可してさしつかえないものと認め、原案どおり、内閣総理大臣あて答申することを決定した。
 なお、設置変更の内容は、

     1.原子炉からの放射性廃棄物の廃棄施設の設備として、廃樹脂貯蔵タンク
       (4台、容量15m3/台、1、2号炉共用)を増設して廃樹脂の貯蔵能力を増大する。
     2.発電所敷地面積を約2,300,000m2に変更することである。
     
 4. 原子力発電所建設予定地の地盤の審査に関する要望について

 事務局から、柏崎市長からの要望書「原子力発電所建設予定地の地盤の審査について」が提出された旨の報告があり意見の交換を行なった。

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