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放射線審議会の動き


<総   会>

第 29 回
〔日 時〕昭和50年3月28日(金)13:30〜15:30

〔議 題〕
 1 電離放射線障害防止規則の一部を改正する省令
  案要綱(放射線障害の防止に関する技術的基準に関する部分)、エックス線装置等構造規格の一部を改正する告示案要綱及びガンマ線照射装置構造規格を定める告示案要綱について(答申の報告)
 2 原子炉の設置、運転等に関する規則等の規定に基づき、許容被曝線量等を定める件(昭和35年科学技術庁告示第21号)の一部改正について(科学技術庁長官諮問)
 3 基本部会の中間報告について
 4 その他

〔審議結果〕
 1 科学技術庁長官諮問案件については、再処理施設に関する特別部会を設け、同部会に審議を附託し、その決議をもって審議会の決議とすることとなった。
  なお、同部会の委員及び専門委員は、次のとおりである。
   (委   員)
    伊沢 正美(放医研、環境汚染研究部長)
    佐伯 誠道(〃、臨海実験場長)
    左合 正雄(都立大、工学部教授)
    高橋 信次(浜松医大、副学長)
    宮永 一郎(原研、保健物理安全管理部長)
   (専門委員)
    市川 龍資(放医研、環境衛生研究部第2研究部長)
    敦賀 花人(東海水産研、放射能部長)

 2 放射線障害防止法その他の関係法令における用語の斉一等につき政府に配慮を要望する「基本部会の中間報告」については、会長から科学技術庁原子力局長にその趣旨を口頭で伝えることとなった。

<総括部会>

第 9 回
〔日 時〕昭和50年3月28日(金)10:00〜12:00

〔議 題〕
  原子炉の設置、運転等に関する規則等の規定に基き、許容被曝線量等を定める件(昭和35年科学技術庁告示第21号)の一部改正について(科学技術庁長官諮問)

〔議事概要〕
  上記の科学技術庁長官諮問案件の審議方法について検討を行ったが、第29回放射線審議会総会において審議の上、再処理施設に関する特別部会を設け、同部会に審議を附託するのが適当であるとの結論を得た。

<基本部会>

第 21 回

〔日 時〕昭和50年3月14日(金)13:30〜17:00

〔議 題〕
  ICRP勧告の検討結果のまとめについて

〔議事概要〕
  昭和48年2月7日以降ICRP勧告について基本的な検討を行ってきたが、今回から、これまでの検討結果のとりまとめの検討に入り、主要項目中次の5項目について検討を行った。
  ○被ばくのカテゴリー
  ○作業者の放射線防護
  ○職業人の最大許容被ばく線量
  ○計画特別被ばく
  ○皮膚の不均等被ばく
  なお、関係法令の用語の斉一等に関し、基本部会
  として、次の総会(3月28日)に中間報告(別紙)を行うこととした。
基本部会からの総会への中間報告    
 (昭和50年3月14日基本部会)
本基本部会は、昭和47年12月13日の総会で付託を受けて、ICRP勧告について、検討を進めてきており、近くその結果をとりまとめて総会に報告したい予定であるが、この検討の過程で、放射線障害防止法その他の関係法令における用語及び規制に喰い違いが見られ、政府において関係法令の見直しをするに際しては、放射線障害の防止に関する技術的基準の斉一を図る観点から用語等の斉一につき特段の配慮をされるよう要望すべきであるとの結論に達したので、ICRP勧告の検討の中間段階ではあるが、取りあえず、この旨を報告する。
 
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