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原子力委員会(第10回~第12回)



第 10 回
〔日 時〕昭和50年3月4日(火) 14:10~15:00

〔議 題〕
 1 日本原子力研究所東海研究所の原子炉の設置変更について
 2 昭和60年度核原料物質深鉱計画について

〔審議事項〕
 1 日本原子力研究所東海研究所の原子炉の設置変更について。
  事務局から、資料「日本原子力研究所東海研究所の原子炉の設置変更(放射線管理施設の変更)について(答申)(案)」および「同設置変更に係る安全性について(審査会報告書)」に基づき説明があり審議を行なった。
  その結果、本設置変更は許可してさしつかえないものと認め原案どおり内閣総理大臣あて答申することを決定した。
  なお、設置変更の内容は、原子炉の付属施設である屋外放射線管理施設のモニタリングポスト装置の検出部を従来のGM管検出器からNaⅠ(T1)シンチレーション検出器に変更するとともに敷地周辺の放射線量率を常時記録しようとするものである。

 2 昭和50年度核原料物質探鉱計画について
  事務局から、資料「昭和50年度核原料物質深鉱計画について(案)」に基づき説明があり審議を行なった。
  その結果、原案どおり決定した。

第 11 回
〔日 時〕昭和50年8月11日(火)14:20~16:05

〔議 題〕
 1 昭和50年度における原子力平和利用研究委託費の交付方針について
 2 四国電力(株)伊方発電所の原子炉の設置変更について
 3 昭和49年度の原子力委員会による海外原子力関係者の招へいについて

〔審議事項〕
 1 昭和49年度の原子力委員会による海外原子力関係者の招へいについて
  事務局から、資料「昭和49年度の原子力委員会による海外原子力関係者の招へいについて(案)」に基づき説明があり検討した結果、イタリア共和国原子力委員会委員長E.Clementelを招へいすることを決定した。

 2 昭和50年度における原子力平和利用研究委託費の交付方針について。
  事務局から、資料「昭和50年度における原子力平和利用研究委託費の交付方針(案)」および「昭和50年度原子力平和利用研究委託費に係る試験研究題目及び提出期間を定める告示(案)」に基づき説明があり審議を行なった。
  その結果、原案どおり決定した。

 3 四国電力(株)伊方発電所の原子炉の設置変更について
  事務局から、資料「四国電力(株)伊方発電所の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更)について(諮問)」、「同設置変更について(答申)(案)」および「同設置変更の概要」に基づき説明があり審議を行なった。
 その結果、本設置変更は許可してさしつかえないものと認め、原案どおり内閣総理大臣あて答申することを決定した。
  なお、設置変更の内容は、計測制御系統施設のうち、安全保護回路について、原子炉トリップ信号に中性子束変化率高を追加し、制御棒クラスタ落下による制御棒クラスタ引抜阻止及びタービン負荷カットバック連動回路を廃止するものである。

第 12 回
〔日 時〕昭和50年3月18日(火)13:00~16:30

〔議 題〕
 1 昭和50年度原子力開発利用基本計画について
 2 動力炉・核燃料開発事業団の動力炉開発業務に関する第2次基本計画の修正に
  ついて
 3 関西電力(株)高浜発電所の原子炉の設置変更について
 4 京都大学原子炉実験所の原子炉の設置変更について
 5 中部電力(株)浜岡原子力発電所の原子炉の設置変更について
 6 日本原子力研究所東海研究所の原子炉の設置変更について
 7 原子力船懇談会の設置について
 8 ALAP調査団の調査概要について

〔審議事項等〕
 1 ALAP調査団の調査概要について
  浜田達二氏(理化学研究所主任研究員)から、米国におけるALAP事情について概要報告があり意見の交換を行なった。

 2 関西電力(株)高浜発電所の原子炉の設置変更について
  事務局から、資料「関西電力(株)高浜発電所の原子炉の設置変更(1号及び2号原子炉施設の変更)について(諮問)」、「同設置変更に係る安全性について(案)」および「同設置変更の概要」に基づき説明があり審議を行なった。
  その結果、原案どおり原子炉安全専門審査会会長あて指示することを決定した。
  なお、設置変更の内容は、
  1 敷地面積及び各原子炉施設の中心から敷地境界までの距離の変更。
  2 放射性廃棄物の廃棄施設のうち、固体廃棄物の廃棄設備について、放射性廃樹脂の処理能力を強化するため、廃樹脂貯蔵タンク4基(1、2号炉共用)の増設。

 3 京都大学原子炉実験所の原子炉の設置変更について
  事務局から、資料「京都大学原子炉実験所の原子炉の設置変更(臨界実験装置の変更)について(諮問)」、「同設置変更に係る安全性について(案)」および「同設置変更の概要」に基づき説明があり審議を行なった。
  その結果、原案どおり原子炉安全専門審査会会長あて指示することを決定した。
  なお、設置変更の内容は、
  1 敷地面積の変更。
  2 主要な核的制限値のうち、最大過剰反応度の変更及び制御材の反応度制御能力の変更。
  3 反射材の種類に重水を追加する変更。

 4 中部電力(株)浜岡原子力発電所の原子炉の設置変更について
  事務局から、資料「中部電力(株)浜岡原子力発電所の原子炉の設置変更(1号及び2号原子炉施設の変更)について(諮問)」、「同設置変更に係る安全性について(案)」および「同設置変更の概要」に基づき説明があり審議を行なった。
  その結果、原案どおり原子炉安全専門審査会会長あて指示することを決定した。
  なお、設置変更の内容は、

 I 1号原子炉施設の変更

 (1)燃料集合体の構造について、燃料要素の配列を7行×7列のものを順次8行×8列のものに変更。
 (2)平常時被曝線量を低減させるため、低圧タービン衛帯用蒸気を、従来の主蒸気から、復水タンク水により得られる蒸気に変更。

  2号原子炉施設の変更

 (1)燃料集合体の構造について、燃料要素の配列を7行×7列から、8行×8列のものに変更。
 (2)原子炉冷却系統施設のうち、主蒸気系に主蒸気隔離弁漏えい抑制系を追加。
 (3)原子炉格納施設のうち、非常用ガス処理系に可燃性ガス濃度制御系を追加。

 5 日本原子力研究所東海研究所の原子炉の設置変更について
  事務局から、資料「日本原子力研究所東海研究所の原子炉の設置変更にっいて(諮問)」、「同設置変更に係る安全性について(案)」および「同設置変更の概要」に基づき説明があり審議を行なった。
  その結果、原案どおり原子炉安全専門審査会会長あて指示することを決定した。
  なお、設置変更の内容は、平常時の被曝線量を低減させるため、JRR-2原子炉施設の気体廃棄物の廃棄設備に41A減衰ダクトを追加するものである。

 6 動力炉、核燃料開発事業団の動力炉開発業務に関する第2次基本計画の修正について。
  事務局から、資料「動力炉・核燃料開発事業団の動力炉開発業務に関する第2次基本計画の修正について」に基づき説明があり審議を行なった。
  その結果、原案どおり決定した。

 7 原子力船懇談会の設置について
  事務局から、資料「原子力船懇談会の設置について(案)」に基づき、同懇談会の目的
  、審議内容等について説明があり審議を行なった。
  その結果、原子力船懇談会の設置を決定した。

 8 昭和50年度原子力開発利用基本計画について
  事務局から、資料「昭和50年度原子力開発利用基本計画の決定について(案)」に基づ
  き説明があり審議を行なった。
  その結果、原案どおり決定した。
 
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