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昭和50年度核原料物質探鉱計画


昭和50年3月4日
原子力委員会
 昭和50年度における核原料物質の探鉱は、予算約1.1億円をもって、前年度に引続き主として、堆積岩地域を対象として、動力炉・核燃料開発事業団が行う。

 本年度は、岐阜県東濃地区及びその周辺並びに北海道南部地区を重点に、主として既知鉱床拡大のための深鉱を行うとともに、奈良、三重県境地区、山形、新潟県境地区等において鉱床の追跡及び新鉱床の発見のための深鉱を行う。

(1)東濃地区及びその周辺

  東濃地区においては、鉱量のは握のため、既存の鉱床について、精密試すいによる精査を行うとともに、すでに開さくした調査班を活用して同地区の鉱床の状況、鉱石の性状等を解明するため、各種の調査試験等を行う。
  一方、東濃地区周辺においては、鉱床の追跡及び新鉱床の発見のための地表調査、科学深鉱、試すい深鉱等を行う。

(2)北海道南部地区

  北海道南部地区においては、奥尻島及びこれと類似の地質を示す渡島半島において鉱床の追跡及び新鉱床発見のための地表調査、科学深鉱、試すい深鉱等を行う。

(3)その他の地区

  奈良、三重県境地区、山形、新潟県境地区等において鉱床の追跡及び新鉱床発見のための地表調査、科学深鉱、試すい深鉱等を行う。
  動力炉・核燃料開発事業団の動力炉開発業務に関する第2次基本計画の修正について動力炉・核燃料開発事業団法第25条第1項の規定に基づき昭和46年4月1日に定めた動力炉開発業務に関する第2次基本計画は、昭和49年度までを対象としているが、近く新型動力炉開発に関する今後の問題について検討が行なわれることにかんがみ、当面は第2次基本計画を別紙内容のとおり、一部修正のうえ、対象期間を昭和50年度まで一年間延長することとする旨、昭和50年3月18日の原子力委員会において決定した。
 
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