前頁 |目次 |次頁

IAEA総会(第18回)報告



 IAEA第18回総会が9月16日から20日までオーストリア国ウィーンにおいて78カ国参加のもとに開催された。

1 日本国政府代表団

代表 藤山 楢一 在オーストリア日本国大使
代表代理 佐々木正賢
村岡 邦男
高岡 敬展
鈴木 文彦
大沢 弘之
在オーストリア日本国大使館 公使
同上 参事官
同上 参事官
外務省国際連合局長
科学技術庁長官官房参事官

2 議事概要

(1)開会式
 オーストリア代表ボスウェル氏により開会が宣告された。

(2)議長選挙
フィリッピン代表メディナ氏が選出された。

(3)各国代表団の信任
 ベルギー、コスタリカ、チェコスロバキア、アラブ、エジプト共和国、日本、サウジアラビア、タイ、ソ連邦、米国からなる信任委員会が構成され、各国代表団資格の検討を行なった。

(4)副議長選挙
 副議長に日本、アルゼンチン、カナダ、フランス、インド、インドネシア、ソ連邦、スーダンが選出された。

(5)議事運営委員会メンバーの選出
 議長、副議長、主要委員会議長(2人)の他に西ドイツ、米国、ハンガリー、英国よりの代表が選出された。

(6)新加盟国の承認
 モーリシャス、北朝鮮の加盟が承認され、加盟国は106か国となった。

(7)議題の採択
 事務局案が採択された。

(8)事務局長演説
 昨年に引きつづき、エネルギー危機の中での原子力の役割の重要性と、IAEAが中心となった国際協力の重要性について発言。

(9)1973年〜74年年次報告
 各国代表が演説を行い、日本代表藤山大使は「我が国の原子力開発の状況をのべるとともにIAEAの技術援助活動にわが国も積極的に貢献すること、平和利用核爆発については、軍事利用と非軍事利用との間に区別のつかない現在、実施するつもりはないこと、IAEAに環境安全問題を重視して活動して欲しいこと」等について日本の考えを表明した。

(10)閉会日の決定
 第18回総会閉会日を9月20日とすることを決定した。

(11)第19回総会開会日の決定
 1975年9月22日に第19回総会を開会することとした。

(12)1975年度予算
 理事会勧告を承認した。

(13)1975−80年計画及び1975年度予算
 原案通り承認された。

(14)加盟国分担率の決定
 日本の分担率は7.40%となった。

(15)総会規約改正
 事務局案が承認された。

(16)理事国選挙
 11か国が新理事国として選出された。

(17)1975年一般基金に対する任意拠出
 各国にできる限りの拠出を期待するとの議長よりの発言があった。

(18)閉会式
 議長より閉会が宣せられた。

 


前頁 |目次 |次頁