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原子力船「むつ」対策協議会について



 日本原子力船開発事業団が開発中の原子力船「むつ」は、昭和47年9月建造工事が終了したが地元漁業関係者の反対で出力上昇試験の実施が出来ないまま青森県むつ市の定係港で待機中である。同事業団による説明や、青森県当局の仲介、科学技術庁等による説得などにもかかわらず漁業関係者の了解は得られていない。
 このような状態を打開し、「むつ」の出力上昇試験を円滑に実施するため、第2回の協議会を次のとおり開催した。

1 開催日 昭和49年5月28日(火)
2 場所 科学技術庁
3 出席者 科学技術庁長官
  科学技術庁事務次官
  科学技術庁原子力局長
  水産庁長官(代理、研究開発部長)
  運輸省船舶局長
  海上保安庁長官(代理、警備救難監)
  青森県副知事(代理、東京事務所長)
  日本原子力船開発事業団理事長
      オブザーバー
  内閣審議室審議官
  警察庁警備局参事官
4 協議事項  

 出力上昇試験に関する経緯、出力上昇試験計画などについての説明があったのち、漁業関係者が要望している補償問題等について検討するとともに今後の対策を協議した。

 

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