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原子力委員会(第48回~第52回)



第 48 回

〔日 時〕昭和48年12月4日(火)14:00~15:00

〔議 題〕
 1 日本原子力研究所東海研究所の原子炉の設置変更(JRR-4原子炉施設の変更)について
 2 東京電力株式会社福島原子力発電所の原子炉の設置変更(3号原子炉施設の変更)について
 3 東京電力株式会社福島第二原子力発電所原子炉の設置に係る公聴会における陳述意見等の伝達等について

〔審議事項〕
 1 日本原子力研究所東海研究所の原子炉の設置変更(JRR-4原子炉施設の変更)について
 事務局から、資料「日本原子力研究所東海研究所原子炉の設置変更(JRR-4原子炉施設の変更)について(諮問)」、「同設置変更について」および「同設置変更の概要」に基づき説明があり、審議を行なった。

 その結果、原案どおり、原子炉安全専門審査会会長あて安全性について審査を行なうよう指示することを決定した。

 なお、設置変更の内容は、JRR-4の原子炉施設の変更であって、主として、熱出力を2,500KWから3,500KWに変更するものである。

 2 東京電力株式会社福島原子力発電所の原子炉の設置変更(3号原子炉施設の変更)について
 事務局から、資料「東京電力株式会社福島原子力発電所の原子炉の設置変更(3号原子炉施設の変更)について(諮問)」、「同設置変更について(答申案)」および「同設置変更の概要」に基づき説明があり、審議を行なった。

 その結果、本設置変更は許可してさしつかえないと判断し、原案どおり内閣総理大臣あて答申することを決定した。

 なお、設置変更の内容は、3号原子炉施設の変更であって、一次冷却設備の主蒸気系逃し弁の型式を先駆弁式からバネ式(アクチュエータ付)に変更するものである。

 3 東京電力株式会社福島第二原子力発電所原子炉の設置に係る公聴会における陳述意見等の伝達等について事務局から、資料「東京電力株式会社福島第二原子力発電所原子炉の設置に係る公聴会における陳述意見等の伝達等について(案)」および「原子炉設置許可申請者に対する意見(質問、要望を含む)」に基づき説明があり、東京電力株式会社に対する陳述意見等の伝達方法について検討した。

 その結果、原案どおり伝達することを決定した。

第 49 回

〔日 時〕昭和48年12月11日(火)14:30~15:40

〔議 題〕
 1 関西電力株式会社大飯発電所の原子炉の設置変更(1号および2号原子炉施設の変更)について
 2 中国電力株式会社島根原子力発電所の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更)について

〔審議事項〕
 1 関西電力株式会社大飯発電所の原子炉の設置変更(1号および2号原子施設の変更)について
 事務局から、資料「関西電力株式会社大飯発電所の原子炉の設置変更(1号および2号原子炉施設の変更)について(答申)(案)」および「同設置変更に係る安全性について」に基づき、原子炉安全専門審査会における審査内容等の説明があり、審議を行なった。

 その結果、本設置変更は許可してさしつかえないと判断し、原案どおり内閣総理大臣あて答申することを決定した。

 なお、設置変更の内容は、1号および2号原子炉施設の変更であって、①気体廃棄物処理設備に水素再結合装置を設置する(1、2号共同)、②非常用電源設備のうちディーゼル発電機の台数を増加する(1、2号とも)、③海水淡水化装置の基数を増加する(1、2号共同)ことである。

 2 中国電力株式会社島根原子力発電所の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更)について
 事務局から、資料「中国電力株式会社島根原子力発電所の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更)について」および「同設置変更に係る安全性について」に基づき、原子炉安全専門審査会における審査内容等の説明があり審議を行なった。

 その結果、本設置変更は許可してさしつかえないと判断し、原案どおり内閣総理大臣あて答申することを決定した。

 なお、設置変更の内容は、原子炉施設の変更であって、①低圧タービンの軸封に使用する蒸気を、原子炉蒸気から復水貯蔵タンク水による蒸気に変更する。②復水器空気抽出器系排ガスの処理方式を、ガス減衰タンク方式から活性炭式希ガスホールドアップ装置を使用する方式に変更することである。

 第 50 回

〔日 時〕昭和48年12月18日(火)14:00~15:20

〔議 題〕
 1 日本原子力研究所大洗研究所の原子炉の設置変更(放射性廃棄施設の変更)について
 2 動力炉・核燃料開発事業団大洗工学センターの原子炉の設置変更(高速実験炉原子炉施設の変更)について

〔審議事項等〕
 1 原子力発電の推進について
 森山原子力委員長(科学技術庁長官)から、原子力発電の推進に対する最近の国会における総理大臣の答弁および与党内の動き並びに科学技術庁としての来年度予算に対する方針等について説明があった。

 また、今後の深刻なエネルギー危機を十分認識し、原子力行政にあたるよう要望があった。

 2 日本原子力研究所大洗研究所の原子炉の設置変更(放射性廃棄施設の変更)について
 事務局から、資料「日本原子力研究所大洗研究所の原子炉の設置変更(放射性廃棄施設の変更)について(諮問)」、「同設置変更に係る安全性について」および「同設置変更の概要」に基づき説明があり、審議を行なった。

 その結果、原案どおり、原子炉安全専門審査会会長あて安全性について審査を行なうよう指示することを決定した。

 なお、設置変更の内容は、大洗地区における放射性廃棄物の管理を一元的に行なうため、動力炉・核燃料開発事業団大洗工学センターから発生する放射性廃棄物の一部を大洗研究所の放射性廃棄物と合わせて処理することとし、設備の増強を行なうものである。

 3 動力炉・核燃料開発事業団大洗工学センターの原子炉の設置変更(高速実験炉原子炉施設の変更)について
 事務局から、資料「動力炉・核燃料開発事業団大洗工学センターの原子炉の設置変更(高速実験炉原子炉施設の変更)について(諮問)」および「同設置変更の概要」に基づき説明があり、審議を行なった。

 その結果、本設置変更と関連のある上記の日本原子力研究所大洗研究所原子炉の設置変更について原子炉安全専門審査会から安全審査の報告が当委員会にあった時に結論を出すことにした。

 なお、設置変更の内容は、放射性廃棄物の一部を日本原子力研究所大洗研究所廃棄物処理設備においても処理を行なうようにし、また、一部設備を増設することである。

第 51 回

〔日 時〕昭和48年12月25日(火)14:00~16:00

〔議 題〕
 1 昭和49年度原子力関係予算について
 2 原子燃料工業株式会社における核燃料物質の加工事業の変更の許可について

〔審議事項〕
 1 昭和49年度原子力関係予算について
 事務局から、資料「昭和49年度原子力関係予算重要事項別総表(第二次内示状況)」に基づき、第二次内示額の報告と重点事項に対する見とおしについて説明があり検討を行なった。

 2 原子燃料工業株式会社における核燃料物質の加工事業の変更の許可について
 事務局から、資料「原子燃料工業株式会社における核燃料物質の加工事業の変更の許可の申請について(諮問)」、「同加工の事業の変更の許可について(答申)(案)」および「同加工事業の変更許可申請について(概要)」に基づき説明があり、審議を行なった。

 その結果、本加工の事業の変更は許可してさしつかえないと判断し、原案どおり内閣総理大臣あて答申することを決定した。

 なお、本変更は、原子燃料工業(株)熊取製造所の施設に粉末冶金法による工程を追加するものである。

第 52 回

〔日 時〕昭和48年12月28日(金)13:45~14:40

〔議 題〕
 昭和49年度原子力関係予算について

〔審議事項〕
 昭和49年度原子力関係予算について
 森山委員長から、昭和49年度原子力関係予算に関する大臣折衝結果について報告があり、意見の交換を行なった。
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