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放射線審議会の動き(基本部会)


<基本部会>

第 12 回

 放射線審議会基本部会(田島弥太郎部会長)では、本年2月7日開催の第8回基本部会以来、1965年ICRP勧告等について、最近まで5回にわたり鋭意検討を重ねて来たが、当部会における審議も大詰めを迎え次期放射線審議会総会(第27回)に報告を行なう模様である。

 今回までの審議の概要を総括すると次のとおりである。

〔審議課題〕
 (1)1965年ICRP勧告
 (2)ICRP勧告と国内の受け入れ体制について
 (3)基本部会の運営方針について

〔審議内容〕
 (1)1965年ICRP勧告については、すでに(昭和42年)日本放射性同位元素協会のICRP検討委員会において技術的に綿密な検討が加えられており、今回は、それを踏まえて再度遂条的に技術的観点からの再検討を加えるとともに行政的な観点からも審議を行なった。

 (2)国内の受け入れ体制については、ICRPに対応するNCRPの設置の要否をめぐって議論が行なわれた。

 (3)基本部会の運営については、ICRP勧告の審議が終り次第他のICRP Publicationsについても議題として取り上げることとなった。

〔審議結果〕
 基本部会としては、次期総会(第27回)に基本部会の報告書を提出するが、この中でICRP勧告内容や国内機関(NCRP)の問題にふれると思われるが、これらの報告内容および報告が具申の形式を取るか単なる中間報告書の形式を取るかは次回基本部会(48.11.8 第13回基本部会)において決められることとなろう。
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