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燃料ペレットの稠密化問題に関する措置について


48.8.28
 軽水炉用燃料の安全性については従来からも審査に万全を期してきたところであるが、去る8月24日アメリカ原子力委員会は沸騰水型炉の燃料ペレットの稠密化に関連して計10基の炉に対して一時的に出力制限の措置を講じた旨発表した。

 本件に関し、わが国は以下の措置を取ることとする。

(1)本件については、すでに在米大使館に対し調査を依頼したところであるが、燃料ペレットの稠密化の現象から出力を制限した根拠については高度な専門的見地から詳細な調査がなされる必要がある。

 このため、原子力委員会は専門家を米国に派遣して調査させることとする。

(2)また、燃料ペレットの稠密化について調査するよう、原子炉安全専門審査会に対して指示する。

(3)なお、原子力委員会は、アメリカ原子力委員会に対し次の申し入れを行なうこととした。

 両国の原子力委員会が原子力発電所の建設あるいは運転に影響を与えるような何らかの措置を講ずる場合は、かかる措置について事前に充分な情報交換を行ないうるよう緊密な連絡体制を確立すること。
 
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