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国際原子力機関(IAEA)2月理事会報告



1972年2月29日および3月1日両日にわたり、次のとおりIAEA理事会が開催された。

 1 技術援助
 事務局案通り承認

 2 保障措置
  (a)機関による保障措置の適用

   〇NPT保障措置協定の承認
   チェコスロヴァキア、イラク、ノルウェー、ギリシア、デンマーク、アイルランド、ニュージーランド、ユーゴスラビア、東ドイツ、ルーマニア、マレイシア、ザイーレ

   ○二国間協力協定に関する保障措置協定の承認
   スウェーデン-合衆国、ブラジル-合衆国

   (b)査察員人事
    事務局案通り承認

 3 保障措置関係研究室の拡充
  サイベルスドルフ研究所内の保障措置関係研究室の拡充計画の内容について事務局長から報告があった。

 4 INIS
   INIS計画をフルスコーブに拡大することに関する諮問委員会の勧告が承認された。

 5 職員俸給
  事務局案通り承認

 6 次期理事会
   6月20日次期総会仮議題理事国の指定等について、討議される予定

 7 放射性廃棄物の放出
   放射性廃棄物の環境放出に関しては、検討が行なわれ、次のような決議がなされた。
   環境保護の必要性の見地およびIAEAの憲章上の責任および当該分野に関しなされたIAEAの実質的な貢献に照らし、IAEAがその指導的役割を果たすべき任務の一つとして、国連の適当な機関、専門機関および他の関係する国際機関と密接に協力して原子力の平和利用から生ずる放射性廃棄物の環境放出に関する安全基準を検討することとなった。
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